
【6月運動会まで3週間】Claudeが10分で組む競技順・時間割・係分担、もめない3つの型
「あと3週間で運動会。プログラム、まだ白紙です。」
5月末から6月にかけて、職員室でこの一言を聞かない学校はありません。
ICT支援員として10年、300校を回ってきて、運動会前の3週間がいかに先生方の心身を削るかを見てきました。
特に運動会担当の先生は、放課後に毎日2時間以上を準備に取られます。
競技順を組み直し、時間割を計算し、係分担で職員会議が荒れる——。
ベテランの先生でも、「今年は無理かもしれない」と漏らすのを何度も聞きました。
この記事では、Claudeを使って 競技順・時間割・係分担を10分で組む3つの型 をお伝えします。
プロンプト全文・現場の事例・失敗例まで、明日からそのまま使える形でまとめました。
なぜ運動会準備はこんなにつらいのか
300校を回って分かったのは、運動会準備が紛糾する原因は 「正解がない」のに「全員が納得する形」を求められること です。
競技順 → 「うちのクラスばかり最後で疲れる」と保護者から言われる
時間割 → 「予行演習でズレた分、本番でズレる」が毎年起こる
係分担 → 「あの先生だけ楽な係」「初任に難しい係を回すのか」で職員会議が止まる
10年前は、この3つを 教務主任が紙とエクセルで一人で抱えて いました。
いまは Claude(または ChatGPT)に「条件」を渡せば、10分で叩き台が出ます。
叩き台があるかどうか で職員会議の長さが90分→30分に変わった学校も実際にあります。
型①:競技順を組む——「紅白バランス」「低学年配置」を一発で
何が大変か
競技順を組むとき、運動会担当が頭を抱えるのは以下の3点です。
紅白の連勝が偏らないか(5戦中3戦が同じ色の勝利では盛り上がらない)
低学年が長時間待たない配置か(1・2年生が午前中ずっと出番なしだと崩れる)
クライマックスに山場が来るか(応援合戦・リレーの位置が肝)
これを白紙から組むと、ベテランでも2時間以上かかります。
Claudeにこう投げる
あなたは小学校の運動会担当です。以下の条件で競技順を組んでください。
【学年構成】
- 1年生〜6年生・各2クラス(合計12クラス)
【種目リスト】
- 開会式 / 準備運動 / 1年かけっこ / 2年かけっこ / 3年80m走 / 4年80m走 / 5年100m走 / 6年100m走
- 1年玉入れ / 2年玉入れ / 3-4年綱引き / 5-6年騎馬戦
- 1-2年ダンス / 3-4年ソーラン / 5-6年組体操
- 全校大玉送り / 紅白対抗リレー
- 応援合戦 / 閉会式
【条件】
- 午前9:00開始・12:00昼休憩・13:00午後開始・15:00閉会
- 低学年(1-2年)は午前中に出番を2つ入れる(待ち時間軽減のため)
- 紅白勝敗種目は最低3つ午前・3つ午後に配分
- 応援合戦は午後最初・紅白対抗リレーは閉会式直前
- 各種目の所要時間も推定で記入
出力形式:
| 時刻 | 種目 | 所要時間 | 配点 |出てくる叩き台のイメージ
Claudeは下の表のような形で出してきます(実際の出力をそのまま簡略化)。
| 時刻 | 種目 | 所要時間 | 配点 |
|------|------|---------|------|
| 9:00 | 開会式・準備運動 | 20分 | - |
| 9:20 | 1年かけっこ | 15分 | 紅白 |
| 9:35 | 2年かけっこ | 15分 | 紅白 |
| 9:50 | 5年100m走 | 20分 | 紅白 |
| 10:10 | 1年玉入れ | 15分 | 紅白 |
| ... | ... | ... | ... |
ここから運動会担当が 「うちは綱引きを午前にしたい」「ダンスは応援合戦の前」 といった微調整を入れます。
白紙から組むのと、叩き台があるのとでは作業時間が 120分→20分 くらい違います。
現場の事例
千葉県の小学校で、Claudeに上のプロンプトを投げて出した叩き台を、運動会担当(30代男性・体育主任)が会議に持っていきました。
これまでなら「種目順をどうするか」で40分は議論していたところが、10分で承認 されたそうです。
「最初の叩き台があるだけで、議論が"修正案"の議論になる」と話していました。
型②:時間割を組む——予行演習のズレを Claude に吸わせる
何が大変か
時間割は、種目ごとの所要時間が 毎年ズレる のが厄介です。
特に低学年の入退場、組体操の準備時間、放送機材のチェック時間は、年によって5〜10分の差が出ます。
予行演習後に「やっぱり15分オーバーする」と分かって、本番直前に組み直す——これが毎年起こる地獄です。
Claudeにこう投げる
昨年度の運動会の実績データを元に、今年の時間割を組み直してください。
【昨年実績】
- 1年かけっこ:予定15分→実績18分(入場で3分超過)
- 2年かけっこ:予定15分→実績17分
- 1-2年ダンス:予定12分→実績15分(隊形移動で3分超過)
- 5-6年組体操:予定20分→実績28分(準備片付けで8分超過)
- 紅白対抗リレー:予定15分→実績13分(短縮)
【今年の調整方針】
- 入場時間を一律+2分のバッファ
- 隊形移動の多い種目は+3分
- 組体操は準備時間を独立して5分確保
【希望】
- 全体スケジュールは昨年と同じ9:00-15:00
- 昼休憩は1時間確保
- 昼休憩後の最初の種目は応援合戦
出力形式:
| 時刻 | 種目 | バッファ込み所要時間 | 累積終了時刻 |出てくる叩き台のメリット
Claudeは「累積終了時刻」を出してくれるので、どの種目を削れば本番に間に合うか が一目で分かります。
予行演習で出たズレをそのまま入力に追加すれば、本番3日前の組み直しも10分で完了します。
現場の事例
東京都の小学校では、これまで予行演習の翌日に 教務主任が深夜まで時間割を組み直していた そうです。
Claudeに昨年実績と予行実績を渡したところ、「組み直し時間が3時間→15分」 に短縮。
教務主任が「今年は予行翌日も普通に帰れた」と話していました。
型③:係分担を組む——「楽な係・きつい係」の不公平感を消す
何が大変か
運動会の係分担は、先生方の不公平感 が最も出やすい部分です。
「あの先生は毎年放送係(楽)」
「初任の先生に審判係はきつい」
「学年主任が用具係なのに、若手が本部係というのはおかしい」
職員会議で 「誰がどの係をやるか」だけで1時間 使うことも珍しくありません。
Claudeにこう投げる
小学校の運動会の係分担を組んでください。
【職員構成】
- 教務主任(1名・40代女性)
- 学年主任(6名・1-6年各1名・全員30-40代)
- 担任(12名・うち初任3名・経験5年以上9名)
- 養護教諭(1名)
- 専科教員(音楽・図工・体育各1名)
【係】
- 本部係(3名):進行・放送統括
- 放送係(2名):BGM・実況
- 用具係(4名):種目間の用具入れ替え
- 審判係(4名):徒競走・リレーの審判
- 救護係(2名):怪我対応
- 写真係(2名):記録撮影
- 招集係(3名):児童誘導
【条件】
- 初任の先生には1人で判断が必要な係を割り当てない(必ずベテランと組ませる)
- 養護教諭は救護係を優先配置
- 体育専科は審判係を優先配置
- 学年主任は午前と午後で別の係に入る(クラスを見る時間を確保)
- 担任は自クラスの種目時には係から外れる(児童対応を優先)
出力形式:
| 係 | 担当者 | 役割分担 | 補足 |Claudeの優秀ポイント
このプロンプトの肝は 「初任への配慮」を条件に入れる ことです。
人間が組むと「初任にもきつい係を回す」場面が出ますが、Claudeは条件を厳密に守ります。
結果、職員会議で 「初任への配慮はちゃんとされている」 という安心感が生まれ、議論が早く収束します。
現場の事例
埼玉県の小学校で、初任の先生が3名いた年に、上のプロンプトで係分担を組んだそうです。
通常なら 「初任にこの係はかわいそう」「でも他に回す人がいない」 で揉めるところが、Claudeが 「ベテラン2名+初任1名」のセットを自動で組んで くれて、職員会議が30分で終わったとのこと。
「Claudeが組んだから」と言うと反論しにくい、というオマケの効果もあったそうです。
3つの型を組み合わせるとき
実際の運動会準備では、3つの型は 「競技順→時間割→係分担」の順 で組むのがおすすめです。
まず競技順をClaudeで叩き台化(10分)
その競技順を入力にして時間割をClaudeで計算(10分)
確定した時間割を入力にして係分担をClaudeで配分(10分)
合計30分。
これまで放課後3日かけていた作業が、コーヒー1杯の時間で叩き台まで進みます。
叩き台があるから議論が早い——これが運動会準備の本質的な時短ポイントです。
失敗パターンとリカバリー
失敗例①:条件を細かく書きすぎてClaudeが沈黙
「6年生組体操の場所は中央・5年生組体操の場所は東側・ただし朝礼台前は校長挨拶で確保・グラウンドの北側は1年生玉入れに優先・……」
条件を10個以上書くと、Claudeが整理しきれずに「全部の条件を満たす案はありません」と返してくることがあります。
条件は5〜7個に絞り、最も大事な3つを「絶対条件」として明示 するのがコツです。
失敗例②:「公平に」だけ書いて条件を渡さない
「係分担を公平に組んでください」だけ書くと、Claudeは表面的な配分しか出しません。
「初任への配慮」「学年主任の午前午後分け」など、不公平感の正体を条件化 して初めて、職員会議で通る案が出ます。
失敗例③:去年の資料を読み込ませない
去年の競技順や所要時間を入力しないと、Claudeはゼロから組み立ててしまいます。
昨年度の運動会パンフレットをPDFで読み込ませる か、主要な実績数値だけでも貼り付けると精度が上がります。
6月運動会校への補足
この記事は5月末〜6月運動会の学校向けに書いていますが、秋運動会校(9〜10月)の先生方も 夏休み中の準備でこの3つの型を使える ので、ブックマークしておいてください。
特に夏休み明けの2学期スタート週は、運動会準備と通常授業が重なって、運動会担当の先生が最もきつい時期です。
夏休み中に叩き台を作っておけば、9月の負担が大きく減ります。
まとめ:運動会準備の地獄を、Claudeで30分に圧縮する
| 型 | 内容 | Claude所要 | 従来比 |
|----|------|----------|--------|
| ① 競技順 | 紅白バランス・低学年配置 | 10分 | 120分→20分 |
| ② 時間割 | 予行実績を吸ったバッファ込み | 10分 | 180分→15分 |
| ③ 係分担 | 初任配慮・主任分散 | 10分 | 60分→10分 |
| 合計 | - | 30分 | 360分→45分 |
運動会担当の先生は、放課後の準備時間を 半分以下 に圧縮できます。
浮いた時間で、子どもたちの個別の練習を見たり、職員室で雑談したり、定時で帰ったり——本来の教員の仕事に時間を戻せます。
最後に:あなたの学校の運動会で、Claudeで救いたい場面はどこですか?
3つの型のうち、特に 「これは絶対今年使いたい」と思った型はどれでしたか?
または、運動会準備で「これだけはClaudeに丸投げできない」と感じる場面はありますか?
コメント欄で、あなたの学校の事情を教えてください。
読者の方の現場の声を、次の記事で必ず取り上げます。