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掌編ファンタジー小説「異世界伝聞録」その14

    ある灰の名は、グレイウッドの森にある石碑にこう書いてある。

    『天昇りしものたちの碑』

    石碑の裏に碑文が書いてある。

    僕の世界では多くの人はいつか死ぬ。

    僕らは死んだら灰になる。

    死んだら幸せになるのだろうか?

    苦痛から解放されるだけではないか?

    僕は幸せを掴んだんだ。

    ある灰の名とは“命(いのち)“

    即ち、生きた証そのものだ。

    皆が笑えば、雨だろうが、雪だろうが、じきに晴れ間も見えるだろうにね。

    空はすべて知っているよ。

    土がなければ雨は海にもなる。

    水がなければ緑は育たず。

    人の営みがなければ、それを知ることもない。

    ある灰が幸せだったとは限らないし、その終わりの順番だって定かではないよ。

    それでも灰のあとには花だって咲くんだ。

    命とはどうあっても繋がるものだよ。

    あぁ、君はきっと……。

    僕たちはどうでもいいことに悩んでいたんだね。

    ーーー異世界伝聞録。
       ある灰の名の詩。


     
     
    📕( 'ω' )🖋️ SNSではアマチュア哲学クリエイター。 いろいろ作ってます。 本人は精神障害二級。 アートと文学、e-sports(デジタルゲーム)とボードゲーム、占いに興味あり。 tales始めました。 ※メディア・集団ストーカー、ガスライティング被害経験あり