
#1081 蹴球論97|2011年 アジアカップ優勝 ~カタールで4度目の栄冠~
前回の蹴球論でザック就任に関して書きましたが、その真価を問われる大会が早々にやってきました。
そう、アジアカップですね。
アジア中のナショナルチームが4年に1度、頂点を目指して戦う宴です。
かつては「優勝=大陸王者としてコンフェデ出場」という恩恵があったのですが、今は無くなってしまいました。
日本のここ最近の戦績はこんな感じで、過去5大会で3回優勝となかなかエグい好成績を残りしております。
1992年:優勝(オフト)
1996年:ベスト8(加茂)
2000年:優勝(トルシエ)
2004年:優勝(ジーコ)
2007年:ベスト4(オシム)
アジアカップ2011のメンバー

1 GK 川島 永嗣(リールス|ベルギー)
2 DF 伊野波 雅彦(鹿島)
3 DF 岩政 大樹(鹿島)
4 DF 今野 泰幸(FC東京)
5 DF 長友 佑都(チェゼーナ|イタリア)
6 DF 内田 篤人(シャルケドイツ)
7 MF 遠藤 保仁(G大阪)
8 MF 松井 大輔(グルノーブル|フランス2部)
9 FW 岡崎 慎司(清水)
10 MF 香川 真司(ドルトムント|ドイツ)
11 FW 前田 遼一(磐田)
12 DF 森脇 良太(広島)
13 MF 細貝 萌(アウクスブルク|ドイツ2部)
14 MF 藤本 淳吾(名古屋)
15 MF 本田 拓也(鹿島)
16 MF 柏木 陽介(浦和)
17 MF 長谷部 誠(ヴォルフスブルク|ドイツ)
18 MF 本田 圭佑(CSKAモスクワ|ロシア)
19 FW 李 忠成(広島)
20 DF 永田 充(浦和)
21 GK 西川 周作(広島)
22 DF 吉田 麻也(VVV|オランダ)
23 GK 権田 修一(FC東京)
2007年大会を知るのは伊野波、今野、遠藤、川島の4選手で、これまでのシドニー・アテネ世代中心から、大きく北京世代中心になった感覚があります。
海外組も2007大会は2人だったのが9人と、この4年でかなり増えましたね。
予選リーグ
第1戦|日本 1△1 ヨルダン
初戦の相手はヨルダン、2004年アジアカップで川口の確変が無ければ負けていた中東のここ最近で力をつけてきた強豪国です。
日本のスタメンはこんな感じです。
GK川島、DFは右からウッチー、今野、吉田麻、長友。MFはボランチがヤットと長谷部で、右松井、左香川、トップ下が本田さん。そしてFWが前田ですね。そんな感じで南アフリカメンバーを軸とした4-2-3-1が基本布陣です。
そんなヨルダンに前半終了間際、足元を救われて完璧な崩しから打たれたシュートが麻也にあたってゴールに吸い込まれてしまいます。0-1。
そして後半も決定機をなかなか決められずに、後半ロスタイムでした。
ショートコーナーから長谷部のクロスを麻也が失点の借りを返す豪快なヘッドで起死回生の同点弾!なんとか追いついて1-1で勝点1をGETします。
この試合が終わった後、「戦う気持ちになっていない」とザックが切れまくっていたようです笑
第2戦|日本 2○1 シリア
この試合もかなり盛り上がりました。
スタメンはヨルダン戦と同じで挑んだこの試合、まずは試合が動いたのは本田さんの抜け出しから得たチャンスのこぼれ球を長谷部がクソ冷静にゴールに流し込み先制!1-0です。
で、続く後半に劇的な展開が待っていました。
長谷部の不用意なバックパスを川島がクリアするんですが、そのこぼれを拾われて、パスを受けたオフサイドポジションにいた相手FWに飛びついて倒してしまい、退場&PKのダブルコンポ。
川島が倒さなければオフサイドで終わった筈なのに、それがこうなったのはThat's 中東の笛という感じもしますが、まぁ色々不用意でしたね。
で、そのPKを決められて1-1、同点に追いつかれます。
しかし!更に試合が動きます。
ペナルティーエリア内で粘った岡崎が倒されて、そのPKを本田さんが浜野線の久保嘉晴の如くど真ん中に蹴りこみ、勝ち越し!2-1!
そんな感じでエキサイティングな試合であり、Jr.ワールドユースのフランス戦の主審みたいな忙しい審判でしたが、なかなか印象に残った試合ですね。
第3戦|日本 5○0 サウジアラビア
続くサウジ戦、スタメンは前節退場の川島に代わって西川、松井に代わって岡崎、温存と思いますが本田さんに代わって柏木が入りました。
この時点でサウジは2戦2敗とグループリーグ敗退が決まっており、あまり気合が入っていなかったんでしょう。そんなサウジを日本は虐殺!
前田2発&岡崎3発で5-0でサウジを粉砕!圧勝!
そんな感じで予選リーグを終えて、2勝1分けでヨルダンと並んだんですが、この圧倒的な得点差で1位で決勝トーナメント進出。
相手は地元カタールです
決勝トーナメント
1回戦|日本 3○2 カタール
相手はホームのカタール。超アウェーな感じで試合は始まります。
スタメンはサウジ戦からは川島が復帰し、右サイドバックには伊野波が入ります。
この試合もなかなかエキサイティングで楽しい試合でしたね・・・
まず前半、カタールに先制を許します。
右サイドから独走を許して1vs1で切り返してニアに決められる、日本代表でよく見る感じの失点で先制を許します。
しかし、この時期にドルトムントで絶好調の背番号10・香川が躍動します。
今大会キレキレでしたが、この試合でも勢い止まらず、中央から本田さんと崩して、岡崎のループを頭で詰めて同点に追いつきます。1-1。
そして後半、吉田麻也が完全に足を踏まれるのですが中東’sホイッスルでイエロー2枚目で退場してしまい、そのFKをカタールに決められてシリア戦と同じ展開で絶体絶命!カタールに勝ち越しを許すんですが、ここでも香川が魅せてくれます。ドリブルで抜け出して左足で冷静に流し込んで2-2。同点に追いつきます。
そしてドラマが待っていたのは後半43分。
本田や岡崎や香川がファールで潰されるんですが試合を止めず、最後はこぼれ球を伊野波が押し込んで3-2とついに逆転!この試合でついにリードを奪うと、そのまま守り切って勝利!メチャクチャドラマチックな試合でしたね!
準決勝|日本 2△2(3 PK 0) 韓国
この韓国戦も盛り上がりましたね。
日本と韓国は金持ち喧嘩せずみたいな感じで、アジアでも共にポッド1に属し、ガチな日韓戦は気付けば全然やらなくなってしまいましたので、久々のガチな日韓戦です。
スタメンはウッチーが右サイドバックに戻り、退場した麻也に代わって岩政が入る感じで、後は基本的にこれまでのスタメンを踏襲です。
で、この大会日本は審判にメチャクチャ嫌われていたので、今ちゃんが朴智星を倒してしまいPKを与えてしまい、奇誠庸にゴールを決められ、日本人を揶揄する猿真似までされるという屈辱を味わいます。0-1。
しかし日本は屈さず、今大会香川に続いて絶好調でアシストを量産する長友からの崩しを、前田遼一が決めて同点!1-1!
そして試合はエキサイトして、負傷した香川に代わって細貝が入ったりで「日韓戦」というグルーヴになってしまい、混戦のまま延長へ。
そして延長前半、本田さんのスルーパスを抜けた岡崎がPKを奪取し、蹴るのは勿論本田さんで、そして本田さんの辞書には小細工はいらねえ!
ど真ん中に蹴りこむのを完全に読まれて止められましたが、「ど真ん中に蹴るだろうから読まれていて止められる可能性」を読んでいた細貝がこぼれ球を押し込んで逆転弾!2-1!!
しかし!混戦から追いつかれて2-2!PKに突入です。
PKは川島の独壇場でした。
1人目を止め、2人目を止め、3人目も気迫で止めて、無失点という神!
日本は本田さん、岡崎が決め、長友が外すも今ちゃんが決めて、PK3-0で勝利!
2大会ぶりの決勝に進みます。
決勝|日本 1○0 オーストラリア
決勝の相手はオーストラリア戦です。
ここまでのスタメンとほぼ一緒なのですが、これまでチームを牽引引してきた香川が怪我で欠場となり、空いたポジションに藤本が入ります。
相手は因縁のオーストラリアです。
2007年のアジアカップで勝利するも、2006年のトラウマもあるのでここ最近のスコアは1勝1敗とイーブンです。
相手は元マリノス監督でウイイレのスターだったハリー・キューウェルがワントップで、更にはジャパンキラーのケーヒルもしっかりスタメンに名を連ねております。
そして試合はまたしても劇的で、とにかく一進一退。
一進一退のまま延長に突入します。
そして延長後半4分ですね。
左サイド、ヤットのパスを受けた今大会で日本の脅威だった左サイド、絶好調男の長友の好クロスを、李忠成が左足で美しいボレー!
日本代表のゴール史に残る、美しすぎるゴール。これはビビりました!
これには辛口コメンテータのE・セルジオも大興奮!
この辺のツンデレさがいいですよね笑
そしてその1点を守り切った日本が1-0で勝利!
まとめ
そんな感じでサウジ戦以外、全てがドラマチックで手に汗握る試合でしたが、それらの死闘を制して、2大会ぶり4度目の優勝!

大会MVPは本田さんでした。妥当 of 妥当ですね。
また、大会ベストイレブンに本田さんの他にも長谷部、長友、香川が選出されました。これまた妥当ですね。
そんな感じで今でも覚えている、非常に楽しいアジアカップでしたね。
そんな感じですが、この優勝以降ずっと優勝していないので・・・次は2027年ですかね?
なんとかここで久々に頑張って欲しいものです!