
人間を超越する
迷生寂乱 悟無好悪 一切二辺 良由斟酌
犬や猫が煩悶として自殺したという話はない。その意味では、迷いは人間のみに許された特権。それを超越するところにこそ、ほんとうの人間のあり方あり。一一天真、一一玄妙。すべては「在るべきよう」
禅の真髄
・読み方
めいしょうじゃくらん ごむこうお いっさいにへん りょうゆうしんしゃく
・意味
迷い、生死、静けさ、混乱──それらはすべて心の作用にすぎず、悟りの境地には「好き・嫌い」すら存在しない。善悪、正誤、苦楽といった二元の世界を超えたところに、本質がある。そして、あらゆる選択や行動は、絶えず「斟酌(しんしゃく)」──つまり深く考え、選び取ることによって成り立つ。
犬や猫が死に悩むことがないのは、本能に生きるからだ。だが人間は、迷い、悩み、苦しむ。その苦悩こそが、人間に与えられた唯一の特権であり、それを超越したときにだけ「ほんとうの人間」になる。
・起業家として学べる教訓
迷いがあるのは、道を選んでいる証拠だ。選択を迫られたとき、悩むことを恥じるな。迷いのない起業家は、ただの思考停止にすぎない。
真に生きた事業は、「正解」か「不正解」かではなく、自らが斟酌し、選び取った道にこそ魂が宿る。自分の中にある迷いや苦しみを、他人と比べず、自分だけの叡智として育てていこう。
・エール
迷って、苦しんで、立ち止まる日があっていい。むしろ、それがあるからこそ、あなたは“人間”として本物になっていく。
世界の雑音を超えて、「在るべきように在る」──その静けさの中に、最も深い答えがある。今日もあなたの一歩に、心から敬意を。