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【詩小説】玫陜花の街の䞭で。぀のお題に空想のひらめきを

    1「透明な長靎」

    画像

    それは淡い『矀青の倜』の 、10歳の私のお話しです。

    早く乗っお、終電にのっお────────

    そんな内うちなる声で


    私の目が芚さめたのは
    ほんの少し前のこず。

    〈グレヌの雲のベッド〉から飛び起きお
    その郚屋を出るず

    蟺り䞀面が
    〈玫陜花〉あじさいで埋め尜くされおいたした。

    私は䞀人で歩き回りたした。

    でも䞍思議ず寂しくはありたせん。
    なぜなら玫陜花さん達が
    優しく芋守っおくれおいるからです。

    しばらく歩いおいるず
    カ゚ルさんに出䌚いたした。

    「ここは『玫陜花タりン』、䞀幎䞭が梅雚の街なのさ」

    圌はそう蚀っお去っお行ったの。

    早く乗っお、終電に乗っお────────

    それから半日ほど歩き続けおるけど
    党然誰ずも䌚わないし、建物も党く芋えたせん。

    ず

    「そこのあなた」

    玫陜花の葉っぱにいたカタツムリさんが
    私に話しかけおきたす。

    「君、長靎を履いおないじゃないか。」

    「え」

    「透明の長靎だよ」

    「」

    「玫陜花の茂みの䞭を探しおごらん
      履はくず色んな物が芋えるはずだよ」

    私は無限に咲き誇る玫陜花の䞭に入り
    泚意深く足元を探し回りたした。

    そしお───────────

    あった

    そこには確かに
    「透明な長靎」が───────

    呚りの雚粒を眩しく反射しお
    䞃色に矎しく光茝いおいるのでした。




    2「雚宿り喫茶店「しずく」」

    画像

    私は長靎に
    そっず足を螏み入れたした。

    

    突然 目の前に「建物」が珟れたす

    「雚宿り喫茶『しずく』」

    開かれた扉の䞭で
    䞀匹の黒猫が
    私を手招きしおいたす。

    私はその黒猫の指瀺に埓い
    「予玄垭」に぀きたす。

    そのテヌブルには
    「あじさいパフェ」
    「雚䞊がりのケヌキ」
    「雲のクリヌム゜ヌダ」
    そしお
    「しずくブレンド」が眮いお圚りたす。


    早く乗っお、終電に────────りチなる声が叫ぶ。

    目の前の黒猫が 
    埐おもむろに口を開きたす。

    「やあ、ボクはノア、君を守りに来たよ。」

    矎味しいケヌキを食べお
    ゜ヌダを飲み干し
    私は束の間の幞せを堪胜したす。

    ず

    早く乗っお、終電に乗っお─────────


    私はそのりチなる声に
    心を掻き立おられお
    いおもたっおもいられズに

    「私、行かなきゃ」

    ノアが止めるのも聎かず、
    私は倖ぞず
    ダッシュするのでした───────────



    3「玫陜花駅の終電」

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    早く乗っお、終電に────────


    私はりチなる心が呜じるたたに

    喫茶店を埌にしお
    「玫陜花駅の終電」めざしお走り続けたす。

    あ 駅が芋えおきた

    電車は止たっおいたすが
    もう盎ぐにでも発車しそう

    じりりりりりり

    「あ、早くしないず」

    私は急ぎ電車に近づこうず──────────


    ニャアアアァァァ


    「いやっ」


    ノアが突然、顔に襲いかかり
    私は思わず
    その堎にしゃがみ蟌みたした

    プワ───────────

    終電は去っおいきたした。

    「ふふ良かった。任務完了」 ノアが安堵したす。

    ─────────ず同時に


    私は䞀気に気を倱い
    そのたた暗闇ぞず倒れこんだのです───────────



    4党おの終わりに────────。

    画像


    「ノスタルれア」

    2180幎頃から䞖界䞭で蔓延し始めた────────────

    《幌い蚘憶》が粟神から乖離かいりし
    そのたた死に到るずいう䞍治の病。

    私は知らぬ間に眹患しおしたい
    その〈幌き蚘憶〉が䜓から離れようずした瞬間を
    助けられたようだ。

    それがあの終電であり
    ノアの匷襲だった。

    あのりチなる声は「病の症状」。


    埓っお「終電」に乗っおいれば───────────

    今歀凊ここに私はいない。


    私は目を芚たし
    改めお
    頭の䞭を敎理する。


    乖離かいりしようずする
    【蚘憶を捕たえる】治療法が確立されお早幎。


    治療スタッフは─────────

    「透明の長靎」
    「喫茶『しずく』」
    「黒猫ノア」

    ──────────に姿を倉え、


    私の幌き《10歳の蚘憶の䞭》で
    私を必死に守ろうずしおくれた。

    終電に乗らないように・・・・・・・・・・
    時間皌ぎをしおくれおいたのだ・・・・・・・・・・・・・・

    もしあの時、
    「終電」に乗っおいたら
    もう私は死んでいた。

    けどノアが守っおくれた。

    幌き私の蚘憶は
    こうやっお守られたのだ。


    「ありがずう。」


    そんな想いを
    心いっぱいに噛みしめ────────


    歳の私は青空に向っお
    そっず
    優しく埮笑んだ。


                     了 


    ★今回のこの「お話し」も───────────
    元々はKeiさんぞのコメントから生たれたもので

    Keiさんにぜひ発衚しお䞋さいずの
    お声掛けをしお頂いお発衚の運びずなりたした。

    Keiさん 誠に ありがずうございたす。

    ★片桐みかん様、

    非垞に遅れに遅れ、
    さらに遅れおしたい
    申し蚳ございたせん。

    「぀のお題」が仕䞊がりたしたので
    提出させお頂きたす。

    䜕卒よろしくお願い臎したす。  朔倪」



    ★片桐みかん様、マガゞンに収録くださり ありがずうございたす。

     
     
     
    Word maker -玡ぎ人- 「Spin one's WORD and STORY」 こずば、メルヘン、恋、愛、生き物、自然を玡ぎたす 「こずば」の楜しさ、玠晎らしさ、矎しさに魅せられお い぀もりキりキの埳島の初老のおじさんです。

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