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【詩】六月の水瓶

    てらいのない朝靄を打つ雷鳴
    遠景を水煙のカーテンで閉ざし
    蒼穹を嫌う天邪鬼の手先となって
    対岸に不全のシルエットを張る
     
    中空を突き上げる噴流の塔
    胸に留めおく背反に耐えきれず
    直情の圧が自重の機微を壊し
    改変のよじれを亡きものとする
     
    陸塊の切れこみに爪をたてる鳶
    鋭角に掠め取った滑空の軌跡が
    降下の優雅さを水上に映し
    さざなみの囁きを泡立てる
     
    円環の遊歩道を駆ける太古の念
    風雪の轍が覆ったその地に
    始祖のモンタージュが蘇り
    無為のベンチを惜別で埋める

    天界の留め具を支える無双の柱
    梵鐘の水瓶を護る二対の御座
    神々が遣わした虚心の夕映えが
    千歳の溜まりを茜色に染める

     
     
    取るに足らない言葉の寄せ集めかもしれません。 それでも、それを【詩】と呼んでもらえるなら幸いです。

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