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【人生の満足度 #13】「夫婦でお金の話をしよう」が、一番難しかった。


    前回、

    「お金の不安は、足りないことより『わからないこと』から大きくなるのかもしれない」

    という話を書きました。

    最近、結婚して間もない友人夫婦が、家を建てようとしています。

    住宅ローンはいくらまでなら無理がないのか。

    今後、子どもができたら生活はどうなるのか。

    貯金はいくら残しておけば安心なのか。

    そんな話をしている中で、

    「まずは夫婦で、お金について話してみた方がいいよね」

    という話になりました。

    でも、そのとき改めて思ったんです。

    「夫婦でお金の話をしよう」って、言葉で言うほど簡単じゃない。

    むしろ、

    そこが一番難しいのかもしれない。

    前回の記事はこちらです。

    【人生の満足度 #12】お金の不安は、足りないことより「わからないこと」から大きくなるのかもしれない


    「話し合えばいい」が、なかなかできない

    共働きなら、お互いに仕事があります。

    家事もあります。

    子どもがいれば、育児もあります。

    朝から夜まで目の前のことをこなしているだけで、一日はあっという間に終わります。

    そんな中で突然、

    「ちょっと今後のお金について話そう」

    と言われても、

    正直、それどころじゃない日もあると思います。

    しかも、お金の話をしようと思ったら、

    預金はいくらあるのか。

    投資はいくらしているのか。

    ローンはいくら残っているのか。

    保険はどうなっているのか。

    いろいろ確認しなければいけません。

    何から始めればいいのかも分からない。

    調べるのも少し面倒くさい。

    だから、

    「ちゃんと話さないとね」

    と思いながら、後回しになってしまう。

    これは、珍しいことではないんじゃないかと思っています。


    僕たちも、最初からうまくできたわけじゃなかった

    僕たち夫婦も、

    最初から家のお金について、きれいに役割分担ができていたわけではありません。

    2021年から2022年ごろ。

    僕が本格的に資産形成について考え始めた時期でした。

    これから家族で暮らしていくなら、

    もう少し家のお金をきちんと把握した方がいい。

    そんなことを考えるようになりました。

    ただ、その頃の僕は、

    最初から

    「自分が全部管理しよう」

    と思っていたわけではありません。

    むしろ、

    妻にもある程度、一緒に管理してもらえたらいいな。

    そんなふうに、ぼんやり考えていました。

    そこで、

    「今のお金って、どんな感じになってる?」

    「これから資産形成について、どうしていきたいと思ってる?」

    そんな話を妻にしてみました。

    すると妻から返ってきたのは、

    「そういうことを考えたり、管理したりするのは苦手だから、あなたにやってほしい」

    という答えでした。


    話したから、役割が分かった

    今振り返ると、

    この会話はすごく大事だったと思います。

    もし僕が勝手に、

    「夫婦なんだから、一緒に家計管理をするものだ」

    と思っていたら、

    どこかで不満が生まれていたかもしれません。

    でも話してみたことで、

    妻がお金に興味がないわけではなく、

    細かく管理したり、数字を整理したりすること自体が苦手なんだ

    ということが分かりました。

    そして、

    「じゃあ、そこは自分がやればいいんだな」

    とも思えました。

    夫婦でお金について話すというのは、

    必ずしも、

    二人で同じ作業をすることではない

    んですよね。

    得意な方がやればいい。

    苦手なことまで、半分ずつにする必要はない。

    ただ、

    何も話さなければ、

    相手が何を苦手としていて、

    どこまでならできて、

    何なら一緒に考えられるのかも分かりません。

    だから、

    最初に話をしてみたこと自体は、

    全然無駄ではなかったと思っています。


    自分がやっていないことを、相手には頼めない

    自分が管理する役割だと分かってから、

    次に考えたのが、

    「じゃあ、何から始めよう?」

    ということでした。

    そこで思ったのが、

    自分でもやっていないことを、相手にお願いするのは難しい

    ということです。

    自分の預金も整理していない。

    自分の投資額もよく分かっていない。

    そんな状態で、

    「あなたの資産も全部教えて」

    と言われたら、

    僕だって少し嫌だと思います。

    だからまず、

    自分の分から整理することにしました。

    自分の預金はいくらあるのか。

    投資しているお金はいくらあるのか。

    ローンはいくら残っているのか。

    まずは、

    自分が分かる範囲を先に出す。

    そのうえで妻に、

    「僕の分はこんな感じだったんだけど、あなたの分もここだけ教えてもらっていい?」

    という形で聞くようにしました。

    この順番なら、

    「あなたも全部出して」

    ではなく、

    「自分はここまで出したから、一緒に確認してもらえる?」

    になります。

    僕はこちらの方が、ずっとフェアだと思っています。


    最初にお金を見せること自体が、結構怖かった

    最近、この頃のことを妻と改めて話しました。

    そこで妻から聞いたのが、

    「最初に自分のお金を見せるのは、正直かなり嫌だった」

    という話でした。

    考えてみれば、

    それまで自分で働いて、

    自分で使って、

    自分で管理してきたお金です。

    結婚したからといって、

    急にそれを全部相手に見せることに、

    何の抵抗もなくなるわけではありません。

    「こんなに貯金が少ないの?」

    と思われるかもしれない。

    「こんなものにお金を使っているの?」

    と言われるかもしれない。

    「それ、やめた方がいいんじゃない?」

    と言われるかもしれない。

    今まで自分なりにやってきたことを、

    急に採点されるような感じもあったのかもしれません。

    僕自身も、

    最初に自分の資産を出すときには抵抗がありました。

    だから今になって思います。

    夫婦のお金の話で、一番ハードルが高いのは、家計管理そのものではなく、最初にお互いのお金を見せることなのかもしれない。

    でも妻は、

    「あのとき一度すり合わせておいてよかった」

    とも話してくれました。

    最初の一回は少し大変だった。

    でも、

    その一回を越えたことで、

    その後のお金の話はずっとしやすくなりました。


    内容だけじゃなく、「いつ見せるか」も大事だった

    そして最近、

    もう一つ大事だと思うようになったことがあります。

    それが、

    お金の話をするタイミングです。

    どれだけ分かりやすく整理しても、

    相手が仕事で疲れているとき。

    家事や育児で余裕がないとき。

    これから出かけなければならないとき。

    そんなタイミングで、

    「ちょっと預金残高を確認してもらえる?」

    と言われたら、

    やっぱり面倒に感じると思います。

    内容が悪いわけではなくても、

    タイミングが悪いだけで、

    「今それ?」

    となってしまう。

    だから僕は、

    相手に少し余裕があるときを選ぶことも、話し合いの一部

    なんじゃないかと思っています。

    夫婦だから、

    いつでも話せる。

    とは限りません。

    むしろ夫婦だからこそ、

    相手の生活や疲れ具合が分かる。

    だったら、

    「今日なら少し余裕ありそうだな」

    というタイミングを待つ。

    それも大事な気遣いだと思います。


    向かい合うより、横に並んで見る

    こうして数字を一度見えるようにしてみると、

    お金の話の雰囲気も少し変わりました。

    向かい合って、

    「もっと節約した方がいい」

    「これは使いすぎじゃない?」

    「もっと働いた方がいい」

    と話すのではなく、

    二人で横に並んで、同じ数字を見る。

    「今、僕たちはここにいるんだね」

    「これから、どんな生活をしたい?」

    「じゃあ、そのために何をしようか」

    そんな話ができるようになります。

    お金について話しているはずなのに、

    だんだん、

    これからどう生きたいか

    という話になっていく。

    僕は、この感覚がすごく大事なんじゃないかと思っています。


    お金の話を、「どっちが正しいか」にしない

    夫婦でお金の話をすると、

    気をつけないと、

    「どちらが正しいか」

    という話になってしまいます。

    使う人と、貯めたい人。

    投資したい人と、怖い人。

    働きたい人と、少し仕事を減らしたい人。

    でも、

    どちらかを説得することが目的ではないはずです。

    家族として、

    これからどんな暮らしをしたいのか。

    そのために、

    今どこにいるのかを確認する。

    僕が大事にしたいのは、

    対立ではなく、対話になる形

    です。

    そのためにも、

    最初から大きな結論を出そうとしなくていい。

    まずは、

    「今、家族にどれくらいあるんだろう?」

    そこからでいいと思っています。


    僕がサイドFIREできたのも、現在地が見えていたから

    僕自身、

    サイドFIREを考えたときも同じでした。

    「会社を辞めたい」

    という気持ちだけで、

    家族の生活を大きく変えることはできません。

    今どれくらい資産があって、

    これからどれくらい必要で、

    どの程度働けばいいのか。

    一つずつ確認して、

    「これならたぶん大丈夫」

    と思えるところまで持っていきました。

    そして、

    その数字をもとに妻とも話しました。

    だから今振り返ると、

    僕が生活を変えることができた理由の一つは、

    お金がたくさんあったからというより、

    自分たちの現在地が分かっていたから

    なのかもしれません。


    「夫婦で話し合おう」から始めなくてもいい

    だから今は、

    「夫婦でお金について話し合いましょう」

    から始めなくてもいいと思っています。

    まずは一人でいい。

    自分が分かるところだけ整理してみる。

    自分の情報を先に出してみる。

    そして、

    相手に余裕がありそうなときに、

    「ここまで作ってみたんだけど、合ってるか5分だけ見てもらっていい?」

    と聞いてみる。

    それくらいなら、

    少し始めやすい。

    そして、

    その5分から、

    家族のお金の話が始まることもあると思います。

    お金の話は、

    夫婦で向かい合って、

    どちらが正しいかを決めるためのものではなく、

    二人で横に並んで、これからを見るためのもの。

    僕は今、

    そんなふうに思っています。

    あなたの家では、

    お金の話をするとき、

    どんなふうに始めていますか?


    「最初の一回」を、もう少し軽くするために

    最近、友人夫婦とお金について話したことをきっかけに、

    当時の僕たちがやっていたことを、

    もっと簡単にできる形にできないかなと考えました。

    そこで作ったのが、

    「家族のお金の現在地シート」

    です。

    預金や投資、住宅ローンなどを一度整理して、

    「今、家族としてどこにいるのか」

    を確認するためのシートです。

    ただ、

    僕が一番大事にしたのは、

    きれいな家計簿を作ることではありません。

    最初から夫婦二人で全部やらなくてもいい形にすることでした。

    まずは一人で、

    分かるところまで整理する。

    そして、

    分からないところだけ、

    あとからパートナーに確認する。

    一人で7割。
    二人で5分。

    「ちゃんとお金の話をしよう」

    ではなく、

    「ここまで作ったから、5分だけ一緒に見てもらっていい?」

    くらいから始める。

    夫婦のお金の話で一番重かった、

    「最初の一回」

    を少し軽くするために作りました。

    「家族のお金を一度整理したい」

    と思っているけれど、

    なかなか夫婦で話し始められない。

    そんな方に使ってもらえたら嬉しいです。

    ▼ 家族のお金の「現在地」を整理してみたい方へ

    いきなり夫婦でお金の話をしなくていい。家族のお金の「現在地」を5分で共有するシートを作りました

    ※500円の有料noteです。


    ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

    このnoteでは、

    健康、時間、家族、お金、楽しみ。

    日々の暮らしの中にある小さな出来事から、

    「人生の満足度を少しずつ積み上げていく」

    ことについて書いています。

    大きな何かを手に入れることよりも、

    「今日はちょっと良かったな」

    と思える日を、

    一つずつ増やしていく。

    そんな暮らしを、

    自分自身でも試しながら記録しています。

     
     
    サイドFIRE3年目の主夫パパです。 健康・時間・家族・お金・楽しみ。 人生の満足度を少しずつ上げるために、日々の暮らしでいろいろな工夫を実際に試しています。 うまくいったことも、失敗したことも、その過程ごと発信。 完璧より、続けられる暮らしを。毎週火・木更新。

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