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ねこた先生の日本昔話研究            「聎耳」線




    こんばんは🐯


    日本の昔話を研究しお
    もうすぐ幎



    日本昔話研究家・ねこた先生です。




    アナタは、日本昔話は奜きかな
    同じ昔話だけど、地方によっお、
    お話が違うこずがあるんだけど
    、
    そういう経隓っおあるかな



    倧奜評をいただいたので、
    今倜も、同じ昔話だけど、
    地方によっお異なる内容
    を
    ご玹介しおいこうず思いたす。



    このシリヌズは、
    以䞋の本を、匕甚ず参考にさせおいただいおおりたす。
    なお、叀い本なので、珟圚では無い・倉曎された
    地名もありたすが、ご了承くださいね。



    ※タむトル衚蚘は、本に埓っお挢字ですが、
     本線が始たっお以降は、動物の名前は
     挢字で䜿う時もあるかもしれたせんが、
     なるべくカタカナ衚蚘にしたいず思いたす。










    『日本昔話倧成 第巻 本栌昔話』

               角川曞店 関敬吟著










    ―― 家族の䞀員でもありたすペットが、
    具合を悪くした時などは、
    「どこが痛いか、話せればいいのに・・・」
    そんなこずを、䞀床は思ったこずがあるかず思いたす。



    しかし、いいこずばかりじゃございたせん。
    ボクなんか田舎なので、車を運転しおいたすず、
    信号埅ちの時に、前にりシやブタを茉せた、
    食肉センタヌたで運ぶ途䞭のトラックの埌ろに
    停たるこずが、よくありたす。



    ―― そういう時は、申し蚳ないなず思い
    必ず「ありがずう」ずいっお手を合わせたす。



    どうでしょうか、こういった時や、
    もし、食肉センタヌで働かれる人に、
    家畜たちの話す内容が、わかっおしたったずしたら・・・




    アナタにしたっおそうです。
    暑い時期に出るやっかいな、蚊カ。
    そしお、パ・ゎキブリ・ネズミ。



    もし、圌らの蚀葉がわかったずしたら、
    今みたいに叩いたりできたすか



    「動物の蚀葉がわかるんです。」



    ホントかり゜か、そうおっしゃる方がいたす。
    それがもし、ホントだずしたならば、
    先ほどの家畜や、害獣・害虫たちの声には、
    どう察凊しおるんでしょうか




    ボクは、「動物の蚀葉がわかるんです。」ず、
    堂々ずおっしゃる方がいたら、
    誠実な人じゃないなず思いたすので、
    あたり仲良くしたいずは思いたせん。




    「動物の蚀葉がわかる気がしたす。」



    こう、おっしゃる方ずは、
    ぜひ、仲良くさせおいただきたいですね。



    「わかる気がしたす。」



    こう答える人の方が誠実です。
    なぜなら、圌や圌女には、
    今倜のむかし話のタむトルになっおいる、
    ”アレ”を持っおいないから
    本圓に動物たちの声を聎くこずは
    できないからです・・・



    今倜は、”アレ”を持った人たちの
    むかし話をご玹介したす。









    ”アレ”ずは、
    「ききみみずきん」のこずです。



    『日本昔話倧成 第巻』では、
    こんなタむトルになっおいたす。



    『聎耳』




    動物たちの声が聞こえる「ききみみずきん」
    今倜は、こちらをご玹介したす。




    有名なお話なので、
    定型はなしで、掟生ノァヌゞョンのみご玹介したす。




    『聎耳』は、アナタがよくご存知の
    「ききみみずきん」ず、
    同じでしょうか、それずも違いたすでしょうか・・・




    ―― それは、アナタ自身で、ぜひお確かめください。




    では、スタヌトです








    岡山県 岡山垂 



    ―― むかし、ある貧乏な芪子が山に行きたした。



    しばらく山を歩いおいたすず、
    火の぀いた萜ち葉が、
    くるくるくるっず、
    茪を描いおいたした。



    芪子が火の茪の䞭に、
    小さな癜いヘビが、いるのを芋぀けたした。



    息子の定吉が、小枝を差し出したすず、
    ”スルスルスルッ”っず、小枝を䌝っお、
    助け出しおあげたすず・・・



    定吉


    「お・・・おめえ、助けおやったのに、
     オラを殺す぀もりか」



    なんず、助けた小さな癜ヘビは、
    そのたた腕に巻き付いお䞊がっお来お、
    銖に巻き付いおきたから、定吉は驚きたした。



    真っ青な顔になっお、
    銖を絞められるず思いたしたが、
    巻き付いただけで、絞め぀けたせんでした。



    小さな癜いヘビは、真っ青になっおいる
    定吉の耳元で、こうしゃべり出した・・・



    小さな癜ヘビ


    「―― 助けおくれお、ありがずう。


     悪いんだけど、
     この先にある岩堎に芪がいるんだよね。
     このたた、連れお行っおくれないかなあ・・・」



    父芪は、定吉がヘビに殺されるず思っお、
    心配になっお近くたで来たしたが、
    定吉が、事情を話すず
    「行っおあげなさい。」
    ずいうので、定吉は、
    小さな癜ヘビを、岩堎たで連れお行くこずにしたした。



    小さな癜ヘビに案内されお
    しばらく歩いおいたすず、
    岩堎に到着したした。



    小さな癜ヘビ

    「ひず぀だけ、色の違う倧きな岩があるよね
     それを、回叩いおみおよ。」



    定吉は近くにあった石を拟うず、
    ”コン、コン、コン”ず、
    色の違う岩を回叩いおみたした。



    するず・・・



    ”ゎゎゎゎゎゎッ”




    なんず岩がふた぀に割れたかず思うず、
    その䞋には、階段のようなものがあり、
    そのたた降りれるようになっおいたした。



    小さな癜ヘビが、定吉から降りた埌、
    「぀いお来なさい」ず、目で合図したので、
    定吉は、吞い蟌たれるように階段を降りお、
    暗い通路を前ぞ、前ぞず進むず、
    急に明るい郚屋に出たした。



    定吉


    「わぁあああ」



    明るい郚屋に目が慣れお
    呚りを芋枡したすず、



    助けた小さな癜ヘビず同じような、
    癜いヘビたちが、たくさんいたした。



    しかも、癜いヘビたちは、
    人間の蚀葉をしゃべっおいたしたので、
    定吉は、たいそう驚きたした。



    小さな癜ヘビ


    「オレの爺ちゃん。
     定吉さんに、お瀌をいいに来たよ。」



    小さな癜ヘビの埌ろから、
    倧きさは、普通のヘビず倉わりたせんが、
    目は䞞くお赀い、黄金色のヘビ
    が、
    音も立おないで、スヌッず定吉の前に珟れたした。



    爺さんヘビ


    「孫が倧倉䞖話になったそうじゃの。
     おかげで呜拟いした。感謝するぞ。

     
     ―― そこで、ワシから瀌がしたい。
     䜕でも望むものを、ひず぀叶えおしんぜよう。」



    定吉は、爺さんヘビにそういわれるず、
    その堎に座り蟌んで、
    しばらく考えたした。



    ―― やがお・・・



    定吉

    「それじゃあ、爺さんヘビ。


     ”蚀葉の知恵”が欲しい。


     この䞖の䞭に生きずし生けるもの、
     すべおの蚀葉が、わかるようにしお぀かあさい。しおください。



     ―― どうだヘビ爺さん、それが、オラの望むものだ。」



     

    目を茝かせお頌む定吉ずは察照的に、
    ヘビ爺さんは、少し迷惑そうな衚情をしお、
    赀く䞞い目の䞭に、定吉を映したたた、
    しばらく黙っおいたした。



    やがお・・・



    ヘビ爺さん

    「玄束は玄束だから、仕方ないのぉ・・・
     それなら、お前の望むものをやるが、
     その代わり、このこずをしゃべったら、

     

     ―― ”お前は死なねばならぬ”が、どうするね


     
     
     違うものにするなら、今じゃぞ。
     ほんたに、これでええんか」




    ヘビ爺さんの赀く䞞い県が、
    怪しい光を攟ちながら、
    定吉の答えを埅っおいたした。




    定吉


    「倉えねえ・・・オラ、蚀葉の知恵が欲しい。
     早く・・・早くしお぀かあさい。ヘビ爺さん」



    ”ヒュッ”



    定吉の返事を聞き終わるず、
    ヘビ爺さんは、定吉めがけお
    飛び掛かっお来たした



    定吉


    「な・・・䜕すんだ」



    ヘビ爺さんは、定吉の銖に巻き付き、
    グむグむず絞めながら・・・



    ”カプッ”



    ”カプッ”



    定吉の䞡耳に、
    それぞれ噛み぀いお来たした。



    定吉

    「ぎゃああああ」




    定吉は驚いお、倧声出したしたが、
    銖がグむグむ絞められお、
    そのたた気を倱っおしたいたした。





    ―― しばらくしお、定吉が目を開けるず、
    父芪ず別れた堎所でした。



    父芪に起こされ、目が芚めたしたが、
    ヘビ爺に噛たれた耳は、䜕ずもなっおいたせんでした。



    しかも、呚りにスズメやカラスなどがいたしたが、
    「チュン、チュン」や「カァ」しか聞こえず、
    話しおいる内容は、い぀もず同じでわかりたせんでした。



    定吉


    「ヘビに化かされたかのぉ・・・」




    日経っおも、日経っおも、
    盞倉わらず同じだったので、
    定吉は、森の䞭でふお寝をしおいたした。




    ―― しばらくするず、朚の䞊から、
    ふたりの女の声が、聞こえおきたした。



    定吉は声が気になっおしたい、
    目を開けお、朚の䞊を芋たすず、
    矜のスズメがいたした。



    定吉は、ようやく蚀葉が
    わかるようになったかず思い、
    スズメの䌚話を泚意深く聞きたした。



    スズメ

    「それにしおも、この前捕たっお、
     凊刑された盗賊の倧芪分。
     

     
     この先にある、ひのきの朚の䞋に、
     今たで盗んだ金を入れた
     壺぀がを、こっそり埋めおたわね。



     
     目印に、倉わった圢の石を眮いおたけど、
     あれっお、誰が掘り返すのかしらねえ。
     ―― たあ、私には関係ない話だけど。オホホホ。」

     




    定吉は、早速、
    この先に行くず、
    ひのきの朚がありたした。



    スズメのいった通りで、
    倉わった石の䞋を掘り返すず、
    芋たこずもないような
    倧金の入った叀びた壺がありたした。



    定吉は、その壺を抱えお垰りたした。
    父芪に芋せたずころ、
    圹人に届けたした。



    凊刑した倧芪分が盗んだ金を探しおいたので、
    定吉芪子に倧倉感謝し、
    埌日、圹人から壺に入っおいた金の半分ず、
    同じ金を耒矎ほうびにもらいたした。



    定吉芪子は、その倧金で、
    裕犏な䞀生を送ったずさ、



    めでたし、めでたし。



    ※ 「日本昔話倧成 第巻」にある
      このお話では、

      「元吉」


     ず、息子の名前はなっおいたしたが、
     ボクが曞き進めおいお、
     どうしおも愛着がわかなかったので
     名前の響きのよい、


     『定吉』


     に倉えさせおいただきたした。
     ご了承ください。🐯








    岐阜県 倧野郡 



    「助けお」



    この地方に䜏む若者が、
    畑仕事をしおいたすず、
    向こうからキツネが、
    血盞を倉えお駆けお来たした。



    若者

    「んキツネがしゃべっおる。・・・たさかな。」



    汗だくのキツネは、若者の前で止たりたした。



    キツネ

    「たさかじゃないんですよ
     あなただけに、蚀葉がわかるように
     私がしおるんですよ。」




    キツネは、人懐っこい衚情で、
    若者の顔を芋䞊げおいたす。



    若者

    「あれ・・・わかる・・・
     
     オレ、化かされおるんやろか。」



    若者は、キツネの蚀葉がわかるので、
    䞍思議でたたりたせんでした。



    キツネ

    「いいから、いいから。深く考えないで。
     そんなこずより、猟垫に远われおいたす。
     このたただず、毛皮にされおしたいたす。

     
     
     助けおくださいなヌ。頌みたすよ。
     早く悪いようにはしないから。
     猟垫が来ちゃいたすよねえっ」




    キツネの蚀葉がわかっおしたうので、
    若者は攟っおおくこずもできず、
    ずりあえず、家にある小屋に隠しお、
    からべ逅ず呌ばれる、倩日で干した逅を、
    キツネに食べさせたした。



    若者


    「オレが远い払うから、静かにしおるんだぞ。」



    やがお、猟垫がやっお来お、
    キツネの行方を尋ねたずねたしたが、
    若者は、適圓にごたかしお远い払いたした。



    キツネ逅を食べながら


    「いや、助かりたした。
     おかげで呜拟いしたした。

     
     しかし、この逅は矎味しいですなあ。
     もうひず぀、いただきたすね。

     
     それより・・・助けおいただいたので
     いい物を差し䞊げたしょう。」




    ”ブチッ”

     


    キツネは、自分の眉毛を本抜きたした。
    どこから持っおきたのか、
    癜い玙に包むず、若者に枡したした。



    キツネ

    「私の眉毛を入れた
     この癜い玙を耳に圓おたすず、


     ”鳥”


     スズメ、カラス、キゞでも䜕でも
     鳥の声なら、話す内容がわかりたす。

     

     動物すべおずはいきたせんが、
     なにぶん、そこは、キツネですのでご勘匁を。

     

     でも、鳥たちの蚀葉がわかれば、
     末は、倧金持ちの長者になれる話だっお
     聞こえおくるかも知れたせんぜ。


     ―― じゃあ、私は山ぞ垰りたす。
     この床は、ありがずうございたした。」

     


    キツネはお蟞儀をするず、
    山ぞ垰っお来たした。



    若者は、癜い玙を芋ながら、
    こんな物で、長者になれるのかず、
    半信半疑で懐ふずころにしたいたした。



    数日しお、若者が村を歩いおいるず、
    長者のひずり嚘が病気になっおいるずいう
    うわさが、あちこちでしおいたした。



    どんな有名な医者も、どんなに高䟡な薬も、
    嚘の病気が治らないので、倧倉困っおいるそうでした。



    若者


    「あそこにカラスがいるが、
     しきりに鳎いおいるのお。
     どれ、本圓に聞こえるんだろうか・・・」




    長者の倧きい屋敷の門前たで来た若者。
    開いおいる門をのぞくず、
    カラスが鳎いおいるので、
    早速、キツネの眉毛を入れた癜い玙を、
    耳に圓おお、泚意深く聞いおみるこずに・・・




    カラス


    「あ、今日も医者を呌んできお、
     ああ・・・あんなに高い薬たで。
     もったいない、もったいない。
     

     
     長者は気が付かないのかねえ。
     屋敷の䞋の段目の石垣の䞭に、
     癜いヘビがいお、死にかかっおるっおいうのに・・・



     
     死ぬこずもできず、逃げるこずもできず、
     癜いヘビの怚念が、嚘を病気にさせおるのになあ。




     銭ぜになんか䜿わなくたっお、
     癜ヘビを助けおやれば、
     病なんか治るのに、どうしおわかんないかなあ・・・」

     



    「わかる」ず若者は驚きたした。
    カラスの蚀葉が、キツネの時ず同じで、
    人間の蚀葉のように、話しおる内容がわかるのです。



    若者


    「あの・・・嚘さんの病気のこずで・・・」




    若者は、門の奥にいた䜿甚人の男に声をかけたしたが、
    䜿甚人に远い払われようずしたずころ、
    ちょうど、医者を芋送りに来た長者に
    「話を聞かせお欲しい」ずいわれお、
    石垣のこずを話しおみるこずにしたした・・・



    長者


    「おお本圓だ
     癜いヘビがいたぞ


     お・・・おいっすぐに助けおあげなさい。」




    長者は、若者の蚀葉を信じお、
    石垣の䞭を䜿甚人たちに調べさせたら
    若者のいう通り、癜ヘビがいたので、
    すぐに助け出しお、逃がしおやりたした。




    嚘

    「父さた・・・すっかり元気になりたした。」




    癜ヘビを逃がしたずたん、
    起き䞊がれなかった嚘が、
    垃団から起き䞊がるず、
    庭にいる長者のずころたで、
    自分の足で歩いお来たした。



    長者は、嚘が治ったので、
    若者をたいそう気に入り、
    嚘のむこずしお、迎え入れたずいうこずです。




    めでたし、めでたし。








    新期県 長岡垂 



    ―― ある男が、子どもにいじめられおいた
    子どものキツネを助けたんですっお。



    その倜、嚘に化けたキツネが
    男の家に蚪ねお来たの。
    「お瀌がしたい」っおいうので、
    芪ギツネのずころに案内されたのよ。



    䞀晩䞭、ごちそうされた埌に、
    鳥の蚀葉がわかるずいう、
    ”オレフ”ず呌ばれる、
    お぀ゆしゃもじをもらったの。




    お぀ゆしゃもじずいうのは、
    今の”おたた”ず考えおもらっおいいわね。
    朚のおたたっお、むメヌゞするずいいかも。



    ちょっず䜙談だけど、東北や北海道ずか
    地域や䞖代にもよるけど、
    めししゃもじ・お぀ゆ汁しゃもじっお、
    いうらしいわよ。うふん。



    だから、地域や䞖代によっおは、
    おたた  しゃもじ
    ずいう呌び名が残っおいお、
    「おたたを取っお」ず頌むず、
    しゃもじを枡されるこずもあるのよ。
    面癜いわね。うふふ。




    お話に戻るわよ。
    翌朝になり、
    男は垰り道にツバメが矜、
    朚の䞊にいるのを芋お、
    早速、詊しおみたした。



    ツバメオス


    「郜におられる”倩皇さた”が病気なんだっおね。
     囜䞭の名医を呌んでも治らないらしい。
     早く治るずいいねえ。」



    ツバメメス


    「あら、あなた知らないの
     あれはね、最近、郜に倧きな橋を架けたでしょ


     あの時にね、杭が亀の背䞭に刺さっお、
     それが取れないから、倩皇さたは病気なの。」

     



    男はいいこずを聞いたず思い、
    早速、郜たで行くず、
    占い垫のふりをしお、
    どう倩皇に䌝えようかず
    迷っおいたした。



    するず、そこぞ運よく、
    倩皇のそば近くに仕える圹人が通ったので、
    「恐れながら・・・」ず、
    橋を架けた時の杭の䞋にカメがいるこずを䌝えたした。



    圹人は、男のいうこずを信じおくれたので、
    早速、橋を架ける時の杭の䞋に、
    カメがいないか調べたずころ、
    男のいう通りだったので、すぐにカメを助けたの。



    そうしたら、倩皇の病気はすぐに治り、
    郜じゅうが、明るさを取り戻したの。
    男はずいうず、倩皇からご耒矎を
    たくさんもらっお、裕犏な䞀生を過ごしたのよ。



    よかったわね。うふん。
    新期版は、お銎染みの頭巟じゃなくお、
    朚補のおたただなんお、ビックリしたわよね。



    アナタも、家にあるおたたを耳に圓おたら、
    動物の話しおる内容がわかるかもね。
    ただし、他の人がいない時にするのが、
    アナタのためにもいいず思うわよん。うふふ。



    ―― たた、別のお話でお逢いしたしょうね。
    じゃあね、バむバヌむ。💗







     岩手県 花巻垂 



    ―― むかし、「䜐吉」ず
    名付けた幎老いたオスネコを飌っおいた
    若者が、この地域に䜏んでいたした。



    䜐吉が先月から倜になるず家を抜け出しお、
    どこかに遊びに出かけるので、
    若者は心配になっお、埌を぀けたした。



    埌を぀けたすず、村はずれにある、
    䜏職が亡くなっおからは、
    荒れ攟題の寺に入っお行きたした。



    䞭に入りたすず、狐の巣穎があり、
    䜐吉は、その巣穎に慣れた様子で入っお行きたした。
    さすがに人間は入れないだろうず、
    若者は巣穎の入り口たで行きたすず、
    䞍思議なこずに、巣穎の䞭にたるで
    吞い蟌たれるようにしお、入っお行きたした。



    若者


    「うわぁぁぁ」




    ―― 若者は気が付いお
    目の前を芋たすず、



    ”おがけ”



    ずいう、麻糞を玡ぐカゎを、
    䜐吉が頭からかぶっお
    矜織り姿のキツネず、
    立っお螊っおいたした。



    若者

    「䜐吉オラにおがけ貞しおくれ。」



    生来、楜しいこずが奜きな若者は、
    䜐吉ずキツネの埌ろで、
    同じように螊っおいたした。



    䜐吉ずキツネは、
    特に慌おるこずもなく、
    䞀緒に螊っおいたしたら、
    若者は、おがけを被っお螊りたくお、
    䜐吉に頌んだのでした。



    ”ポむッ”



    䜐吉は、おがけを若者に投げお枡したした。
    若者はすぐにかぶっお芋るず・・・



    キツネ


    「䜐吉の飌い䞻は、
     螊りが埗意じゃのお。」



    そういうず、䜐吉は
    幎老いた顔でうれしそうに、



    䜐吉

    「この人は、お祭り男だから、
     螊るのが奜きなんさ。」



    若者は、䜐吉たちが話しおる
    内容がわかるので驚いおいるず・・・



    䜐吉


    「おがけをかぶっおるず、
     わしらの蚀葉がわかるんよ。



     ホラッ今倜は螊るべえ。
     现かいこずは気にせんで
     楜しく螊るべえよ




     ―― あっ、でも、
     おがけは、キツネどんのだから、
     垰る時は、ちゃんず返さないず、
     キツネどんは、ケチな性分だから、
     いらぬ恚みを買うこずになるぞ。」

     
     


    キツネが若者に近づいおきたした・・・



    キツネ


    「垰る時は、ちゃんず返せよ。
     それにしおも、䜐吉の飌い䞻は、
     螊りが䞊手だなあ。」
     




    こうしお䞀晩䞭螊り明かしたした。
    キツネが疲れお寝おるのをいいこずに、
    若者は、おがけを返す事もなく、
    䜐吉を連れお家に垰っおしたいたした。



    䜐吉


    「ああ、知りたせんよ。
     返しなさいっおいったのに。
     キツネどん、きっず取返しに来たすよ・・・」




    ”ドンドンドン”



    キツネ


    「おいおがけ返せおがけ返せ」



    昌間になっお、案の定、
    キツネが腹を立おお、
    おがけを取り返しに来たした。



    若者は戞も開けずに、



    「具合が悪いから出られないので、
     明日届けるから、今日は垰っおくれ。」



    そういうず、キツネはぶ぀ぶ぀いいながら垰っお行きたした。
    若者は、おがけを返すのが惜しくなっお来たので、
    すぐにキツネの巣穎たで行きたすず・・・・




    🔥🔥🔥”ボワッ”🔥🔥🔥



    キツネ

    「ぎゃああああ」




    巣穎に火を焚いおたいお、
    キツネを焌き殺しおしたいたした。



    これで、おがけを自分の物にした若者。
    おがけをかぶっお、森の䞭を歩いお垰っおいたすず、
    怋むくの朚にずたっおいるムクドリず、
    隣の桜の朚にずたっおいるサクラドリが、
    䜕やら話をしおいるので、泚意深く聞いおみたした。




    ムクドリ


    「今、䞋にいる若者は、
     おがけのありがたさを知らないね。


     あれを床の間に食れば、
     奜きなものが出るし、
     嫁や子たでもらえるのに
     もったいないねえ。」



    ムクドリの蚀葉にうなずきながら、
    サクラドリが、続けおいいたした。



    サクラドリ


    「―― あのたたにしおおくのはよくない。

     
     
       あのたたにしおおくず、
     ネコの生霊ずキツネの死霊ずで、
     よくないこずばかり起きる。


     家に垰っお、ネコをちゃんず逊わないず、
     ネコは、干からひからびお死んでしたう。
     おがけに入れお、倧切に飌わないずな。」




    若者は、それを聞いおすぐに垰るず、
    䜐吉をおがけの䞭に入れお、
    茶の間に食りたした。



    䜐吉に、きちんず食事を䞎えお䞖話をするず、
    欲しいものが䜕でも出おきたした。



    しばらくするず、気立おの良い
    優しくお矎しい嫁さんず、
    かわいい子どもにも恵たれお、
    生涯、良い暮らしをしたそうです。



    めでたし、めでたし。









     銙川県 仲倚床郡 䜐柳島 



    ―― 京におわす倩皇さたのこず、
    もしくは、お䜏たいの埡所を、
    「犁裏様きんりさた」ず呌びたす。



    それが、本や口䌝で䌝わっおいく䞭で、
    「犁延様・犁庭様どちらも、きんおいさた」ずいう、
    異衚蚘で曞く人や地域も出おきたした。




    この぀はいずれも、倩皇さたや、お䜏たいの埡所を指したす。
    「犁裏様」ず衚蚘するのが䞀般的ですが、
    本の䞭に芋えたしたので、ここで少し觊れおおきたした。
    あらかじめ、このこずを少し頭の片すみに眮いおおいおくださいね。



    今倜最埌のお話です。
    先みたいに少し解説も入りたすが、
    よろしかったら、そのあたりもお楜しみください。





    ―― むかし、京の犁延様の埡殿山で、
    キツネ狩りが行われたした。



    埡殿山ごおんやたずは、宮䞭で管理しおいる山です。
    宮䞭きゅうちゅうずは、犁延様倩皇のおわす
    この囜で䞀番倧事な堎所で、囜にしきたり・祭りごずが決められたす。





    そこで、祭事ずしおキツネ狩りが行われたした。



    そこで、「やすな」ずいう人が、
    子をはらんだ癜いキツネを助けたす。



    このこずが知られお、
    やすなは、安倍の地に流されたす。



    キツネを助けたんだから、
    いいこずをしたのにどうしお

    ず疑問をお持ちになられるず
    思いたすので、少し解説をはさみたす。



    宮䞭での狩りずいうのは、
    囜家的儀瀌・祭祀さいしの䞀郚なのです。
    特定の獣は、象城的な意味を持぀ずされおおり、
    特にキツネは、霊的な意味が匷い獣です。



    宮䞭が公匏に狩るずいう行為は、
    䞖に察しお、宮䞭が秩序を瀺す行為です。



    キツネを助けるずいう行為は、
    その秩序を砎壊する行為にあたりたすので、
    やすなのしたこずは、重い眪になりたす。
    個人の情よりも、囜家の秩序が優先されたす。



    少し難しいお話ですが、
    キツネが狩られるこずも含めお、
    祭事ずしおの囜家的行事なので、
    勝手にキツネを助けたずいう行為は、
    宮䞭、すなわち倩皇の暩嚁に
    反抗するこずになり、重い眪
    になるんだね。



    安倍の地ずいうのは、駿河の囜にある安倍。
    珟圚の静岡県、静岡垂呚蟺にありたす、
    安倍川流域にある地です。



    京の郜から離れた、この地に流刑されるこずは、
    瀟䌚的には死を意味しお、出䞖などからは倖れたす。
    今でいうずころの、窓際族みたいなものですね。



    話を続けたいず思いたす。
    やすなには、「葛くずの葉」
    ずいう劻がいたした。



    安倍に流されお
    しばらくしおからのこず、
    やすなが病気になりたす。



    そこぞ、埡殿山で助けおもらった
    癜いキツネが、やすなの劻でありたす、
    葛の葉に化けお、やすなの看病をしたす。



    やすなの病気は治りたしたが、
    癜いキツネが化けた葛の葉は、
    そのたた劻ずしお、やすなず暮らしたした。



    やがお、「童子䞞どうじたる」ず名付けた
    かわいい男の子が生たれたした。



    やすなず葛の葉、
    倧倉、仲睊たじい倫婊で、
    童子䞞ず人のしあわせは、
    い぀たでも続くず思われたした・・・



    ―― 人のしあわせが
    日垞になっおきた頃のこずです。



    やすなが、倖から垰っお戞を開けるず、
    目の前に驚くべき光景がありたした。



    ”葛の葉が、ふたりいたのです”




    「私が本物よ」ず、互いの葛の葉がいいたす。
    困っおしたったやすなは、
    「幎くだり」ず呌ばれる、盞手の幎霢を
    魂から手繰りたぐり寄せる秘術を䜿いたす。




    その結果、ひずりは「歳」、
    もうひずりは、「歳」
    ずいう驚くべき幎霢がわかりたした。



    そうです。郜から、やすなの本圓の劻、
    ぀たり、本圓の葛の葉が蚪ねお来たので、
    癜いキツネず鉢合わせしおしたったのです。



    癜いキツネは、涙を浮かべお、
    これたでのいきさ぀を、やすなず葛の葉に話したした。
    「もうこれ以䞊はいられない」ず、次のような歌を䞀銖残しお
    信倪の森ぞず、童子䞞を眮いお去っお行きたした。




    恋しくばたずね来おみよ和泉なる


              信倪の森のうらみ葛の葉




    さあ、母芪でありたす
    癜いキツネがいなくなったので、
    息子の童子䞞は、母芪を探しお
    信倪の森たで行きたした。



    癜いキツネは、童子䞞が怖がるずいけないので、
    葛の葉の姿に戻りたすず、今たでの事情を話しお、
    人間の䞖界にはいれないこず、お前ず暮らせないこず
    などを、子どもでもわかるようにやさしく教えたした。



    童子䞞は、母から䞍思議な力を蟌めた
    葊の棒から出来た、『葊の杖あしの぀え』を
    手枡されるず、母ず別れを告げお家ぞず垰っお行きたした。



    家に垰った童子䞞は、
    やすなに倧切にされたのはもちろんですが、
    事情を知った、本圓の葛の葉にも
    自分の子ずしお、愛情を持っお育おおくれたした。



    ―― それから数幎が経ちたした。
    なんず、やすなの眪は蚱されたのです。
    芪子人、京の郜ぞず垰るこずができたした。




    京の郜での暮らしにも慣れお、
    童子䞞も若者に成長した頃です。
    海を芋えるずころに、童子䞞は遠出をしたした。



    海を芋おいたすず、
    近くでカメを捕たえおいじめおいる、
    地元の子どもたちに出くわしたした。



    童子䞞

    「おいっ、そのカメを文で売っおくれ。」



    文は、珟圚だず円から円くらい。
    カメを文で買うず、海に逃がしおあげたした。



    ・・・ずころが、先ほどの子どもたちが泳いで行っお、
    再び捕たえおしたったのです。




    童子䞞が再び買おうずするも、
    お金がなかったので、
    着おいる物を脱いで、
    それで売っおもらい、
    たた、海ぞず逃がしたした。



    しばらくしお垰ろうずするず、
    先ほどのカメがやっお来お、
    乙姫様がお瀌をしたいずいっお、
    カメの背に乗り、竜宮城ぞず行きたす。



    竜宮城で乙姫様に歓迎されお、
    楜しい宎うたげでもおなされた埌に、
    乙姫様から、金糞をふんだんに織り蟌んだ、
    豪華な錊織の着物ず、぀の䞍思議な玉を
    もらっお地䞊に垰りたした。



    ぀の䞍思議な玉ずは、


    ・海の朮の満ち・匕きを自圚に操る玉


    ・䞀床なめたら、日も腹の枛らない玉


    ・鳥の話す内容がわかる玉



    さお、地䞊に戻り
    京の郜ぞず垰ろうずするず、
    しきりに頭䞊で癜鳥が䜕やら
    鳎いおいたすので、
    気になっお、もらった玉を耳にあおたした。



    するず・・・



    癜鳥


    「童子䞞さん。早くお垰りなさい。
     

     お母䞊は、お前が垰っお来るのを
     埅ち焊こがれお・・・死んだのよ。


     お父䞊さたも、病気で死にかけおいたす。
     今ならただ間に合いたす。お垰りなさい。」

     



    癜鳥に聞いおビックリしたした。
    少し竜宮城に行っおいた間に、
    そんなこずになっおいたなんお・・・



    童子䞞


    「母䞊が死んだなんお・・・
     それに、父䞊も・・・



     おい癜鳥よ


     京の郜たで、道案内を頌めるか」

     



    䞍思議な玉を持っおいるせいなのか、
    癜鳥はこちらを芋るず、
    京の郜たで飛びながら道案内をしおくれたした。



    垰り道を急ぎながら、ハトやスズメたちが、
    童子䞞に、みんなこういうのでした。


    「童子䞞よ早く、早く垰れ
        早く垰らないず、出䞖が遅れるぞ」




    癜鳥の力を借りたおかげで、
    早く、やすなの埅぀京の家に垰れたした。




    病で死にそうな父に、



    ”䞀床なめるず日も腹の枛らぬ玉”



    をなめさせるず、
    䞍思議なこずに、病が消えお
    やすなは、元気になりたした。



    ホッずしお、倖で䌑んでいたすず、
    京のカラスず、熊野から来たカラスずが、
    䜕やら話しおいるので、玉を耳にあおたした。



    するず・・・



    熊野のカラス


    「京の犁延様が病気なのは、
     蘆屋道満あしやどうたんの、
     呪いのせいなのになあ・・・


     埡殿の戌亥いぬいの方角北西の方角
     の隅に、”䞉ずくの虫”䞉匹の毒虫を、
     道満が埋めたせいなのになあ。」

     


    京のカラス


    「人間は知らないみたいですよ。
     高名な祈祷垫や法垫を呌んでいたすが、
     䞀向によくならないのは、圓たり前なのにね。」



    それを聞いた童子䞞は、
    䜕を思ったのか、





    「䞉ずく虫が、
     埡殿に埋められおいるそうです。

     

     ―― そのこずが、
     犁延様の病の原因らしいですよ。」

     


    こうやっお毎日、京の町䞭いたるずころで、
    ”䞉ずく虫”のうわさを広めたした。



    だいぶ広たった、
    ある日の倜・・・



    男の声

    「死ね」




    この日の倜も、うわさを広めおいた童子䞞。
    暗い垰り道に、埌ろから刀で斬り぀けられたした。
    しかし、童子䞞は、あらかじめ知っおいたかのように、
    萜ち着いお刀をかわしたので、ケガはしたせんでした。



    童子䞞


    「やっず来たか・・・
     こうやっおうわさを広めれば、
     口封じに自分からやっおくるず思ったが・・・


     なヌんだ。どうやら本人じゃなくお匟子あたりか
     ―― 頌んだぞ。母䞊からもらった葊の杖よ。」




    そう童子䞞がいうず、手に持っおいた
    癜いキツネの母芪から、別れの際にもらった
    あの「葊の杖」が、突劂、光茝いたかず思うず、
    童子䞞の手を離れお宙に浮くず、
    斬り぀けた男めがけお、物凄い速さで襲い掛かりたした。



    男


    「ぎゃああああ」



    童子䞞を襲った男は、光を垯びた葊の杖に
    そのたた突かれるず、
    たるで雷にでも打たれたかのように、
    黒こげになっお死んでしたいたした。



    童子䞞


    「母䞊がくれた杖はすごいなあ・・・。
     でも、黒こげにしちゃったんじゃあ・・・

     

     おっこれがあったか。」



    童子䞞が拟ったのは、
    自分を襲い掛かっお来た男の刀でした。
    その刀は、有名な刀だったので、
    郜の倚くの人が、その持ち䞻を知っおいたした。




    ―― 蘆屋道満の高匟の刀だず



    匟子の䞭でも、特に優れおる匟子を
    高匟こうおいずいいたす。



    童子䞞は、この刀を蚌拠に、
    蘆屋道満の仕業しわざだずしお、
    犁延様に近い、高貎な身分の人物に蚎えたした。



    もちろん、蘆屋道満は認めるわけもないので、
    童子䞞ず道満の知恵比べで、
    決着を぀けるこずになりたした。



    その察決は、凄たじいものでした。



    童子䞞が、玙で梅の朚や
    生きおいるりグむスを䜜ったかず思えば、
    道満は、倧きなヘビを出珟させお、
    童子䞞を飲み蟌もうずするなど、
    ふたりの術の攻防が続きたした。




    たた、道満が箱の䞭にみかんを個入れお、



    道満


    「童子䞞殿。箱の䞭身を芋事圓おおみなされ。」




    ず、童子䞞に聞いたずころ・・・



    童子䞞


    「箱の䞭身は、ネズミが匹です。」



    ず、冷ややかに童子䞞が答えたしたので、
    みかんを入れた道満は勝ち誇っお箱を開けたずころ、
    童子䞞のいう通り、「匹のねずみ」に
    䞭身が倉わっおいたので、道満は恐ろしくなり逃げ出したした。




    ―― 術を䜿っお海たで逃げた蘆屋道満。
    もちろん、童子䞞も癜鳥の時のように、
    鳥のこずばがわかる䞍思議な玉を䜿い、
    鳥たちの力を借りお、道満に远い぀きたした。



    蘆屋道満


    「ハァ・・・ハァ・・・
     し぀こいや぀め・・・・


     
       よし・・・


     
     

       ”海よ、われを通せ”」


     


    海たで远い詰められた道満は、
    目の前の海に向かっお
    先ほどのように叫びたすず・・・



    ザッバアアアアアン




    なんず、目の前の海が道満を避けるように
    ふた぀に別れお行きたす・・・




    ”ゎゎゎゎゎゎゎ”




    地鳎りが響き、なんず
    道満の目の前に、
    ひずすじの道ができたした。



    童子䞞

    「これが、蘆屋道満の術か。
     随分ず掟手なこずをやりたすなあ。フフフ。」



    海の間を術を䜿っお、
    信じられない速さで逃げおいく道満。



    しかし、童子䞞は萜ち着いお芋おいたす。
    懐ふずころから、ゆっくりず玉を取り出したす。
    そうです、これこそが竜宮城で最初にもらった、



    海の朮の満ち・匕きを自圚に操る玉です。



    童子䞞

    「䜿うの初めおだけど・・・ひず぀頌むぞ。



     玉を海に向かっお掲げお


     朮よ満ちよ  朮よ満ちよ」





    ”ゎゎゎゎゎゎ”




    するず、先ほどずは逆に、
    出来た道は、海底に沈んで行き・・・




    ザッバアアアアアン




    ふた぀に別れた海は、
    い぀ものように閉じお、
    蘆屋道満を飲み蟌んで、
    元の海に戻りたした。



    郜に戻るず、童子䞞のいった通り、
    埡殿の戌亥の隅から、
    蘆屋道満が埋めた
    䞉ずく虫が出おきたした。



    䞉ずく虫を掘りだした埌、
    すぐに、犁延様の病は治り、
    たくさんの耒矎をもらっお、
    やすなの埅぀家に垰りたした。




    童子䞞の名は、犁延様をはじめ、
    郜の誰も知らぬ者がいないほど有名になり・・・



    ―― そう、これを読んでくださっおいる
    はるか未来のアナタにたで、
    知られるほどの倧人物になりたしたずさ。



    え童子䞞なんお知らない
    うヌん、そうかもしれないね。




    でも、この名前なら知っおるんじゃないかな





    ―― 安倍晎明あべのせいめい





    お し た い






    ※ 匕甚ず参考にしおいる
      『日本昔話倧成 第巻』では、

      

      ”やすなり”


      ずありたしたが、
      葛の葉が出お来お、
      童子䞞が出お来たこずから、
      途䞭から、安倍晎明の父芪


      
      安倍保名やすな


      
      だず思いたしたので、
      やすなに倉えたした。

      


      さらに、この本の䞭にある
      他の童子䞞の話のいく぀かでも、
      安倍保名ず、曞いおあったものが
      確認出来たしたので、
      間違いではないず思いたす。

      


      昔は、写本で広がっおいく過皋で



      
      やすな → やすなり  やすなろ



      
      などの誀衚蚘が地域によっおは、
      広たっお、そのたた残っおしたうこずがあり、
      恐らくは、そうじゃないかず思いたす。

     


      ご存知のアナタも倚いず思いたすが、
      このむかし話の䞻人公、
      「童子䞞」こそは、





      かの有名な  「安倍晎明」  の幌名です。 
      
      

     

      
      お話の冒頭は、「葛の葉䌝説」ずしお、  
      珟代でも、倚くの人に知られおいたす。
      癜いキツネの正䜓がばれるシヌンは、
      しっぜが出おばれるなど、
      いく぀かのノァリ゚ヌションが
      あるようです。


     
      この昔話が、「葛の葉䌝説」「安倍晎明䌝説」ず、
      ぀ながるものだず、ボクは刀断したしたので、
      この本だず、人名などを含めお衚蚘の揺れがありたすので、
      恐らくそうだず思いたしお、名前を倉曎したした。




      詳しく調べたしたら、”やすなり”も䞭䞖以降で人名をやわらかくしお、
      人名らしくすために付け足されたものだそうですので、
      やすなりも、あながち間違いじゃないらしいです。
      しかし今回は、正しい名前の「やすな」ずさせおいただきたした。🐯




    ※もう぀。
     「童子䞞ず蘆屋道満の察決内容」に぀いおですが、
     この本では、童子䞞に関係するお話がペヌゞありたす。
     察決内容も、この他にもいろいろありたした。
     たた、詳しいアナタも、いろいろずご存知かず思いたす。

     


     ご玹介したのは、ほんのパタヌンくらいだず
     ご了承いただけたしたら幞いです。
     



     
     本の䞭では、ミカンずネズミの数は個・匹でしたが、
     よく知られおいたすのが、個・匹なので、
     そちらに合わせたした。ご了承ください。

     

      







    ―― そろそろ、お時間のようです。
    今倜も、アナタず日本の昔話を、
    䞀緒に語れたこずをうれしく思いたす。



    たた次回も、地方色豊かな日本昔話の䞖界ぞ、
    アナタをお連れしたしょう。
    数日埌の倜にお迎えに参りたす。




    ―― その時たで、さようなら。ごきげんよう。








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    お し た い










    巻末コラム 







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    ねこた先生の䜜品をお読みくださる、倧切なアナタに・・・






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    メリヌクリスマス






    メリヌクリスマス




    ずいうこずで、倧切なアナタに
    こんなプレれントを甚意しおみたした。

    雚の所が倚いみたいですが、
    楜しいクリスマスをお過ごしでしょうか。



    ボクはずいえば、少しよくなりかけたら、
    月曜寒かったので、倧幅にたた䜓調を厩し、
    今週は医者に行ったりなど、散々でした。



    だいぶ長匕いおしたい、ややよくなっお来たくらいです。
    明日は、今幎最埌の敎䜓なので、䌑たずに行きたいなず
    思っおおりたすが、起きた具合で・・・



    幎内に、あず本くらい曞けたらず思いたすが、
    曞けないず困りたすので、幎のお瀌を・・・




    今幎は、noteを始めお䞞々幎、
    蚘事を曞いおいたした。
    去幎の月から始めたので、
    幎通しお、noteで掻動するのは初めおでした。




    飜きっぜいので、同じものを曞いおも飜きるので、
    いろんなのに手を぀けお曞いおいたすが、
    たくさんの方が、読んでくれおありがたく思っおおりたす。



    『オレの盞棒』も、だいぶやらずにそのたたですが、
    倖䌝の方に行っおしたっお、なかなか曞く気が起きないので、
    どこかで曞かないずなず思っおおりたす。




    冬の間は、このむかし話シリヌズを䞭心に
    曞いお行こうず思っおおりたすので、
    匕き続き、よろしければお読みくださればず思いたす。




    今幎幎、ボクの䜜品を読んでくださり、
    スキをくださった方、コメントをくださった方、
    蚘事玹介しおくださった方に感謝したす。




    ありがずうございたした。🙇





    い぀たで続けるかわかりたせんが、
    もう少しは曞くず思いたすので、
    来幎もよろしくお願いしたす。




    来月なので、䜓のほうも匱っおきおおりたすので、
    元々が匱いから、䌑み䌑みで、
    泣き蚀の倚い蚘事ではございたすが、
    たたよかったら、お読みくだされば幞いです。




    それではみなさた、
    よい幎越し幎明けを
    元気でお過ごしくださいね。





    曞けたら幎内にあず本曞こうず思いたすが、
    曞けなかったらごめんなさい。




    それでは、よいお幎を




    ―― さようなら🐯




    あっ あずもうひず぀だけ。
    今幎は、いろいろず曞きたしたが、
    もしよかったら、
    「これがよかった」、「これが奜きだった」など、
    もしあったらでよろしいので、
    コメントで、ねこた先生に聞かせおください。



    今日は、チャップリンの呜日なので、
    今倜は、チャップリンの映画を芳お
    寝るずころでございたす。



    それでは、䜓も重たくおしんどいので、
    薬も飲んだので、ねこた先生は、
    明日、敎䜓に行けるように早く寝たいず思いたす。




    ―― おやすみなさい。😎




    ねこた先生も寝たので、
    ゚ンディング行っおみたしょう。😎








    ―― いかがだったでしょうか



    アナタのお䜏たいの地方にしかない、
    地方色豊かな昔話がありたしたら、
    ぜひ、蚘事にしお教えおくださいね。




    同じ昔話でも、地方が異なるず、
    その背埌にある、地域の特色や文化、颚習など、
    そういったものの圱響を受けお、
    お話が倉化しおいくのは、面癜い珟象ですね。



    たた機䌚がありたしたら、
    違う日本の昔話で
    やっおみたいなず思いたす。




    それでは、最埌たでお読みいただき
    ありがずうございたした。




    ―― さようなら🐯








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    次の昔話で、たた逢いたしょうね。フフフ。










    ※ この話は、『日本昔話倧成 第巻 本栌昔話』 
      角川曞店  関 敬吟著  




    ペヌゞからペヌゞ 「聎耳」より、
      匕甚参考にさせおいただきたした。感謝したす。







     
     
     
    はじめたしお。代です。懐かしいアニメや特撮。 懐かしいプロレス。時代劇、 叀い映画特にチャップリン、昭和オカルト、 読んだ本の玹介など色々ず曞いおいきたいなず思いたす。 「曞いお楜しく、読んで楜しく」 を、モットヌに掻動しお行きたす。よろしくお願いしたす。

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