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【実録! 高齢者転職】081

    2026年7月7日

    追補『濡れ落ち葉に憧れて』

    ご報告した通り2025年10月に契約社員として再々再就職しました。その後どうなったかを追補としてご報告致します。

    1.仕事は続けられなかった

    せっかく就職した会社でしたが6月で退社しました。
    退職理由です。
    ・業務が面接時の説明と違い過ぎていた。
    ・拘束時間が長く残業代も無かった。
    ・勤務日も時間も不規則だった。
    ・僕自身の能力が業務について行けなかった
    ・人間関係もうまく築けなかった
    ・上記の原因で心身が疲れてしまった。
    僕の歳だと体調を崩すと立ち直りが効きません。最終的にはまだ元気なうちに辞めることを決断しました。

    2.契約社員について


    今回初めて「契約社員」で就職しました。この就業形態も辞める一因でしたのでご報告させて頂きます。

    a.契約は強固


    僕の場合「1年契約」「昇給・昇進無し」「賞与・退職金無し」という契約でした。当然1年はこの条件は変わりません。

    b.業務内容は曖昧


    僕の場合「現場点検立ち合い」「営業補助」が主な業務で契約したはずでした。
    しかし実際の業務は全く違っていました。
    しかし契約書には業務範囲を曖昧にした部分も明記してありましたので拒否できませんでした。

    c.いくら業務が増えても成績をあげても給料は変わらない


    僕の場合入社以来様々な業務が増えて行きました。しかし当然給料は変わりません。営業成績を挙げても賞与もありません。
    つまり頑張っても頑張らなくても給与は変わらないのです。
    この契約は僕のやる気を大きく削ぎました。

    d.外部の人からは正社員と同じ


    社内では契約社員と知られていても外部の人は分かりません。当然正社員と同等に扱われます。給料は半分以下なのに責任は正社員と同等。これは大きな心理的負担でした。

    e.契約社員についてのまとめ


    少なくとも僕が経験した契約社員は縛りがきつく給料が安い割には責任が重いのが分かりました。契約期間前に辞めるのも大変でした。
    もしご自分が契約社員になられる時はよくよく検討した方が良いと思います。

    3.山上憶良もびっくり!

    僕は現在無職です。まだ年金は貰える歳ではありません。賃貸に住んでいますので働く必要が大いにあります。

    しかし働き始めたとしてもその先はどうなるのだろうと考える事があります。

    高齢者転職を考えている方の参考に僕の未来をお伝えしてみたいと思います。

    a.還暦を過ぎた透明人間


    僕は特に趣味がありません。文章を書くのは好きですが趣味のレベルではありません。

    旅行やドライブは好きです。
    ただどちらも疲れるようになりました。お金がかかりますし(笑)。

    ファイナンシャル・プランナーなどが
    「老後にそなえてやりたい事を見つけたり地域社会に関わった方が良い。できれば40歳代から」
    と言います。
    しかし特にやりたいことも趣味も見つけられませんでした。地域の方々とも無縁です。

    友人と会ったりお酒を一緒に飲んだりするのも面倒臭くなりました。

    物欲も減りました。
    「どうせ後20年もすればこの世からいなくなる」
    という考えの方が先にたちます。

    グルメでもありません。賭け事もしません。読書も目が疲れて難しくなりました。ボランティアをする程の余裕もありません。スポーツもしません。特定の「推し」も特にありません。

    この60年以上何をして来た人なのだろうって感じです。僕自身の特長がなんにもないのです。
    生きているのに姿が見えない透明人間って感じですね~。

    b.現代の『貧窮問答歌』


    年金定期便によると僕の年金は今回辞めた会社の給料の半分程度です。

    もし年金だけで生活しようと思うと
    ・現在の生活水準を大幅に引き下げる
    ・それでも足りない部分は預貯金を取り崩して行く
    ・もし長生きして預貯金が無くなったら生活を最低限にして公的扶助等の誰かの助けをあおぐ
    ということになりそうです。

    「40年働いて結果がこれか~」
    哀歌でも吟じたくなる惨状です。

    歌といえば学生時代に山上憶良の『貧窮問答歌』というのを習いました。確か西暦700年代に官僚的な人が庶民に話を聞いて生活の悲惨さを歌にしたものだったと思います。

    それから1300年以上経ちました。もし今山上憶良が現在に来たら驚くのではないでしょうか。

    文明は高度に発展したのに庶民の暮らしは左程の発展もない。相変わらず働いても先行き不安な人が大勢いる。
    文明の進化は人々を豊かにするはずなのに経済的に苦境の人は相変わらず沢山いる。

    山上憶良もびっくりでしょう。

    c.描けない楽しい未来


    僕の健康状態は生きて行くのには支障はありません。

    ただ体を鍛えていないのでこれからは衰えて行くでしょう。
    趣味やしたい事も特にありません。
    加えて上記の経済状況です。長生きすると経済が貧窮して行きます。

    そんな状態で生きるのは楽しいのだろうかと思います。

    楽しみは早く死ぬことって感じですよね。
    明るく楽しい未来が思い描けないですね。

    4.働かざる者食うべからず

    暗い話になりましたが陰鬱になっても何も変わりません。未来が暗いなら少しでも明るくなるよう今努力すべきです。
    そこでこれからの僕の対処法を書いてみたいと思います。

    a.後任者の話


    今回僕が辞めた清掃管理会社の後任者の話です。その人とは引継ぎの際に様々な話をしました。仮に高橋さんとしておきます。

    年齢は僕より1つ上。学校卒業後40年以上同じ会社に勤められたそうです。再雇用されましたが給料が大幅に減った割には業務が同じなので転職されたそうです。

    高橋さんは子供を二人育てあげました。二人とも独立して奥様と二人暮らしだそうです。持ち家で借金はないそうです。

    年代が近いので将来のことや近況も話しました。

    高橋さんも趣味やしたい事は無いとのことでした。毎日の晩酌と煙草が楽しみでした。

    将来特にしたいこともないので新しい職場で働けるだけ働くつもりだそうでした。

    奥様と小旅行に行くこともあるそうですが最近は疲れてしまうそうです。

    長く務めた会社で50歳手前の頃にライフプランセミナーがあったそうです。その時にファイナンシャル・プランナーが
    「退職後に備えて趣味やしたい事を今から準備するといい」
    と言われたそうです。
    「そんなこと言われても。50年間無かったものを今から見つけられるはずないよ」
    と言っていました。僕も同意して笑い合いました。

    b.ある清掃担当者の話


    前職では清掃現場の方々とも交流がありました。印象に残っている方の話です。

    その方は75歳でした。仮に太田さんとしておきます。

    太田さんも子供が三人おられました。それぞれ独立してもうお孫さんも何人かおられるそうでした。庭のある持ち家もあり清掃現場にも新しいSUVで通っておられました。1つの会社に長く勤められた後に何度目かの転職で清掃をされているそうです。
    煙草が好きでお酒などは飲まれないそうでした。

    働かなくても良さそうなのに何故働くのか尋ねてみました。
    「ぼくには特に趣味も無い。特にしたい事も無い。家にいてもボケそうだから働いている。健康にもいいしお金も入るし働けるだけ働きたい」
    笑いながらそうおっしゃいました。

    奥様からは引退も勧められることもあるそうです。しかし動けるうちは働きたいそうでした。

    太田さん以外にも同じような考えの人が何人もおられました。

    c.僕の友人の話


    少し年上の僕の友人の話。仮に鈴木さんとしておきます。

    彼は60歳過ぎまで元気に働いていました。お酒が好きな人で毎日飲んでいました。
    子供が3人おられてそれぞれ独立されていました。趣味は旅行。温泉巡りでした。

    ところが60代前半で脳梗塞になりました。しばらく寝たきりでしたが懸命のリハビリにより今は歩くこともできるようになりました。

    ただもう仕事はできなくなりました。奥様
    に支えられながら可能な範囲で家事をされれています。

    会った時に言われることがあります。
    「仕事できるうちが華だよ。俺みたいになったら家族に迷惑かけるだけだ・・・」
    そう言う顔は寂しそうに見えるのです。

    理由は様々ですが僕の友人のように働きたくても働けない人は沢山います。

    働くことができるのは実は幸せなことなのです。

    d.働くことは苦行ではないのか


    僕は学生の頃から働くことはお金のために大切な時間を切り売りする苦行だと思っていました。当時は
    「働かざる者食うべからず」
    という格言が嫌いでした。
    「働かなくても食えたら最高だろうな」
    などとさえ思っていました。

    しかし現座老齢ともいえる上記三人はいずれも働くことに肯定的です。

    しかも僕の年金だけの生活は先行き真っ暗です。働かなくていいかもしれませんが未来が描けない状態です。

    ならば高橋さんや太田さんのように働き続けた方が良いのではないか?

    どうせやりたい事も趣味もないならお金を稼いだ方が健康にも家計にも良いのではないか?
    最近僕はそう考えるようになりました。

    「働かざる者食うべからず」
    は一見嫌な言葉です。しかし逆に言うと
    「働ける者は食っても良い」
    ということです。

    じゃあ働けるうちは働いた方がいいと思えるようになったのです。

    5.『濡れ落ち葉』は夢

    僕はnoteに『死語現禁』という連載を載せています。
    そこに『50,濡れ落ち葉』という言葉を載せています。

    定年後に家で何もしないで妻について行く様をいう言葉でした。

    現在では聞くことがありません。

    その原因は
    「夫が定年後もアクティブになったり家事を手伝うようになったから」
    だと僕は思っていました。

    しかし今は違うと思っています。

    「現在は家で何もしないで年金で暮らせる夫は減ってしまった」
    からだと思っています。

    『濡れ落ち葉』と呼ばれていた頃は夫が何もしないでも暮らせて行けたのです。だからこそ濡れ落ち葉ができたのです。

    しかし今は濡れ落ち葉になりたくてもなれません。年金や預貯金だけでは暮らして行けないからです。

    濡れ落ち葉はもう夢憧れでさえあるのです。

    6.これからの老後と高齢者転職

    まとめとして僕等世代以降の老後と高齢者の転職について書かせて頂こうと思います。

    a.これからの老後


    「老後」の本来の意味は「年老いて後。年とってのち。」(広辞苑第7版)ということです。

    しかし今の現実で使われる時は
    「労働をやめた後」
    といった意味で使われています。
    サラリーマンであれば定年後年金を貰い始めた時といったイメージです。

    一般のサラリーマンは65歳から年金を貰うのでそれ以降が老後ということです。

    しかし今後は65歳で働くのを辞められる人は少なくなると僕は考えています。

    大企業や公務員として勤めていた人。元々の富裕層。努力して成功した人。共働きである程度稼いだ人達・・・これらの人は65歳から老後を楽しむことができるかもしれません。

    それ以外の人は65歳を超えて働く人が増えると思います。
    経済的に働かざるをえない人も増えるでしょう。また働けるだけ働くという人も増えると思います。

    従って今後は「老後」は短くなって行くと僕は考えています。

    「老後」は高齢化して行くので楽しむものではなくいかに健康に生き抜くかが課題となって行くのではないでしょうか。

    b.これからの高齢者転職


    僕は50代後半からの転職活動を高齢者転職としてこの文章を書きました。

    しかし今後は60歳以降になって行くと考えています。終わりは80歳ぐらいまでになるのではないかと思っています。

    60歳~80歳の転職活動が高齢者転職になるのではないでしょうか。

    働きたい高齢者は増えるので転職市場も拡大すると思います。

    「第二新卒」という言葉がありますがこれからは「定年新卒」という言葉も定着するかもしれませんね。

    これから高齢者になる方はスキルを磨いて長く働くライフプランを立てて行くのも面白いと思います。

    恐らくこれからは高齢者転が当たり前になるはずですから。

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    目次へ
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    画像のキャラクターは長くプレイしたコーエー様の「のぶニャがの野望」の五徳ニャン(極)です。『死語現禁』など様々な文章をアップしたいと思います。負け組高齢者オヤジです。

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