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【毎週ショートショートnote】「感想文」「部」

    「初戦のお題は夏目漱石の『坊ちゃん』だったわね」
    「有名な作品だけに難易度が高かった」
    感想文全国大会。それはその場で発表された本を読んで、二十四時間以内に四百字詰め原稿用紙五枚以内に感想をまとめる文学界の甲子園。感想文スキルだけでなく課題図書を読むスピードも重要だ。マイナーな本であれば読んだことがあるかどうかが勝敗を左右する。逆にメジャーな本であれば感想文スキルだけの戦いになることが多い。
    「私たちは初戦敗退だったわ」
    「残念ながら」
    「敗因は何だと思う?」
    「疑念の余地なく、読まずに書き上げた感想文が『吾輩は猫である』に関するものだったから」
    「嗚呼、恥ずかしい。私たちの青春は凡ミスで終わったわ」
    「残念ながら。これ以上語ることがないので他校の作品について感想を語りますか。初戦の相手の感想文は……」
    四十分程度の音源が終わり、部長が口を開いた。
    「本日の部活動内容は、今聞いた昨年の感想文全国大会感想戦の感想文を書くことです」
    (410字)


    こちらに参加しています。

    前回のお題「株式会社」「のおと」

    次回のお題「違法の」「健康」

    以下、今回の本文作成に至るまでのアイディアめも。

    アイディアの羅列
    感想文:夏休みの宿題の強敵、読書、400字詰め原稿用紙、
    部:部活動、部署、部門、

    アイディアの組み合わせ
    感想の感想の感想を書く:感想文部は何かと感想を表現したくなる。感想文部の大会の感想戦。感想戦の感想文。残念な理由で初戦敗退。

     
     
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