懐かしさと新鮮さ「ファイナルファンタジーⅣ(ピクセルリマスター)」
「ファイナルファンタジーⅣ(ピクセルリマスター)」
ここのところオープンワールドの写実的なアクションゲームが続いたので、古き良きコマンド選択型かつピクセルのRPGがプレイしたくなって。
PSStoreでダウンロード後起動してすぐ、ファイナルファンタジーを象徴する「プレリュード」が流れる。
その瞬間、幼い頃数々のFFシリーズをプレイした記憶がブワっと押し寄せて、なんともノスタルジックな気持ちになった。聴いただけで過去の記憶や感情を呼び起こす音楽の力は、改めてすごいと思う。
進める中で、子どもの頃は余りストーリーを理解していなかった…いや深く登場人物達の感情を読み取ろうとしていなかったことに気づく。
例えば冒頭、ある策略によって町を燃やしてしまい、多くの命を奪ってしまった主人公のセシル。
当時はあまり気に留めていなかったが、「死」というものを身近に感じたことがなかったためだろうか?このイベントを目の当たりにして、中々に残虐なストーリーだったのだなと再認識している。
しかし大人になった今だからこそ、意図せず残虐な行為に手を貸してしまったセシルの苦悩と悔恨をより重く感じられた。
他の登場人物達も、自分のトラウマや過去の過ち等、自らの負の感情と向き合うシーンが多くあり、彼らが苦しみながらもそれらを乗り越えていく過程は、ドラマティックで心揺さぶるアツいシーンばかりだ(特にリディアが炎のトラウマを乗り越えるシーンはグッときた)。
当時を思い出す懐かしい気持ちと、大人になってはじめてわかる、物語の深さへの新鮮な気持ち。
ピクセルのドットが持つ魅力を再認識したゲームだった。
(ちなみに本作にはブースト機能が付いていて、初め「ブースト機能など邪道、我がゲーム道は正々堂々」と思っていたが、そこは平成のゲーム。
子どもの頃はまだゲーム黎明期で、粗削りなシステムでも夢中になっていたものの、今プレイすると現代のゲームとは快適さが全く異なる。
レベル上げに時間を有し、隠しアイテムやドロップアイテムの入手に四苦八苦し、ランダムエンカウントにイライラし…プレイが作業となり物語への没入が阻害されてしまった。
「このままではクリアを断念してしまう…それでは本末転倒だな…」と考えを改めブースト機能(獲得金や経験値の倍増、エンカウントのOFF等)を駆使したところ、非常に快適にプレイでき、世界観や物語に没入することができた。
邪道だなんていって、ごめんなさい。
本作のように現代でもプレイしやすく調整されるということは(原作の好きな方からすれば冒涜なのかもしれないが)、過去の名作をより遊びやすく、親しみやすくすることで、名作の素晴らしさを多くの人が体験できるようになるということだ。
過去の名作を後世につないでいくためにも、リメイクやリマスターは非常に重要な一翼を担っているのだなと思う)
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