
詩 色とりどりのコトバ
消しゴムで消せないもの
誰かと歩いた足跡が並ぶ。
図書館に並ぶ本は模様の様に見えたが、それだけ
足跡は2足の靴は、道に並ぶ花も古いうどん屋も、小さな物語をこんなに広い街から引っ張り出せた
信号待ちは、心の速度が上がる。一歩、右か左か、どう出そうかって思うほど
大切な人がいるということは、おばあちゃん、好きな人、それ以外の人がいるということは
この信号を渡ったら、あそこにだってそこにだって行けるということ
笑顔と3色以上の思いが溢れた。
そういうたくさんが描かれた一冊の本が大切だったりした
その頃は今思うと何かを失ってなかった
だから他愛もない日々を消しゴムで消そうとしたりもできた
自身を傷つけたりした。
何でだろ?大人になって、このぐらいのことしかできないということがわかってきた。
だけど、もう消しゴムで何かを消そうとする余裕やそんなことはできない。
細かな計画を立てても、何かに挑まなければ、限界も足りないこともわからない。
そんな日々を消せない。
昔、鉛筆やマジックで画用紙に字を書いて手が汚れたけど、大切な何かがあるような気がした。
汚れた分だけ、走った分だけ、大切な人とかは磨かれて見えた
今はそんな物なくても、がむしゃらにやってるから汚れまくった。
それは自分にしかわからない光。
消しゴムで消したくないと思うのは、その光にすら気づいていなかったということ。
そしてその光をあの頃の信号のように見えてる人が近くにいて、近くに来てくれた。
おはようの言葉がものすごく嬉しいものだった。
だから、今は、消しゴムで消したくないことばかり、それが自分に負けたくないということ。
やり直しはあるかもしれないけど、生き直しはないということ。
おはよう、さようなら、ありがとう、大切な言葉は、消しゴムで消してきたのかもしれない。
そうして残った言葉は、数少ないけど、好きな人ができたときは話すであろう、おそらく大切なことば。