メインコンテンツへスキップ
見出し画像

裏切りの200

    山下町での張り込みの夜は長く、そして静かだ。
    時間は均等に流れているはずなのに感情の温度によって速さが変わる。


    腕時計を見た。
    ラブホテル「Room200」に入ってちょうど120分が経過。
    あと80分で男はまた何事もなかった顔で出てくる。
    その規則性に俺はいつも違和感を覚える。


    人はそんなに正確じゃない。
    恋も、欲も、もっと不安定で偶然に満ちている。

    だがこの男は毎週同じ時間、同じ部屋、200分きっかりを繰り返している。
    まるで裏切りを自分の中でルーティンに変えてしまったように。


    人は罪を慣れで誤魔化す。
    最初の200分は背徳と興奮。
    次の200分は言い訳と逃避。

    繰り返された十回目にはただの予定となる。
    感情を数値に変えると罪悪感は驚くほど小さくなるのだ。

    200分だけなら大丈夫
    人はそう思いたいのだろう。


    俺は灰皿に溜まった吸い殻を見つめる。
    1本吸って落ち着いていられるのがだいたい10分。
    つまり、20本吸えば200分。
    そう考えると、たったそれだけの時間で誰かの信頼が音もなく崩れていく。


    やがてホテルのドアが開いた。
    男が出てきたのは時計が2時00分を指した瞬間だった。

    やはり200分ぴったり。
    律儀な裏切りだ。


    俺はカメラを下ろし、窓の外に視線を送る。
    不倫の証拠は写真の中よりも時間の使い方の中に残る。

    200分

    その長さは愛を壊すには十分すぎる。
    けれど、真実を見抜くにもちょうどいい。


    俺はメモ帳の余白に静かに書き込んだ。

    「嘘の中にも秩序がある
    その秩序を見抜ける者だけが真実に触れられる」


    古い型の白い軽バンのエンジンをかけ時計を見る。
    時刻は2時01分。
    200分で男の不倫は終わり、俺の仕事も終わった。

    人を追う時間と、人が堕ちる時間。
    それがぴたりと重なる夜だった。


    終わり


    #200note祭り


    不倫・浮気、独身偽装についての真面目なコラム


    Xで呟いています フォローやいいねを待っています👍

    探偵青野です

    パートナーの浮気に早く気づけた人はそこから色々と対策ができます
    でも、中には巧妙に隠す不倫人もいて全く気づけないこともあります

    だからこそ、気づけた人はもう次に進める人
    こいつをどうしてやろうかって考えられる強さがある

    自分を責めず、前を向いて闘っていきましょう👍

    — 浮気_独身偽装_失踪@ブルーフィールドリサーチ (@yokohama_BF) October 24, 2025

    Instagramは神奈川、横浜の風景がメイン


    画像
    調査の無料相談、お見積りはLINE公式アカウントから


    画像
    公式HP:横浜の探偵ブルーフィールドリサーチ

    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ