
クリスマスプレゼントと探偵
古い型の白い軽バンの天井は低く、冬の湿気を含んだ息がフロントガラスにうっすらと曇りを作っていた。
古い車体は冷え切り、ハンドル越しに真冬の冷たさが伝わってくる。
探偵A:「なあ」
探偵B:「なんだ」後部座席で膝にノートPCを置いていたが顔を上げる。口元には火のついていない煙草。
探偵A:「クリスマスのプレゼント、もう決めた?」
探偵B:「誰のだよ」
探偵A:「ほら、世の中キラキラしてて浮かれてるじゃん。俺らもなんかもらっていい気しない?」
探偵B:「仕事中だぞ」
探偵A:「そう言うと思ったよ。俺さ、プレゼントは気持ちが大事だと思うんだよ」
探偵B:「便利な言葉だな」
探偵A:「だから、お前は何が欲しい?」
探偵B:「煙草代だけ置いていってくれれば十分だ」
探偵A:「それサンタじゃなくて経理だろ」
探偵Aはフロントガラスに映る街のイルミネーションをボーッと眺めた。
探偵A:「依頼人さ、今年のクリスマスひとりで過ごすんだって」
探偵B:「知ってる、事前ヒアリングに書いてあった」
探偵A:「……それでもさ、俺らがちゃんと仕事すれば来年は違うクリスマスになるかもしれないじゃん」
探偵B:「感情移入するな、判断が鈍る」一瞬だけ、煙草を持つ手を止めた。
探偵A:「わかってるよ、でもさ……」
そのとき、マンションのエントランスが静かに開いた。
探偵B:「……出たぞ」
探偵Aの背筋が伸びる。
対象者だった。
そしてその隣には若い女がいる。腕を絡め、距離はやけに近い。
探偵A:「おいおい、クリスマス前にそれは反則だろ……」
探偵B:「距離間、表情、十分だ」後部座席でカメラを構え、シャッターを切る。
探偵A:「依頼人、これ見たら……」
探偵B:「だからこそ、正確に残す」
二人の探偵は無言で仕事を続けた。
そして、クリスマス当日。
事務所の窓辺には小さな卓上ツリーが置かれているが、飾りは出鱈目だった。
机の上には無機質に装丁されたファイルが一冊。
探偵A:「完成、か」
探偵B:「ああ、不備なし」
探偵A:「でもさ……これ以上依頼人が喜ぶプレゼントってないよな」ファイルを手に取り、少しだけ重さを確かめた。
探偵B:「不貞の報告書だ、事実だけが入ってる」後部座席で吸えなかった煙草を思い出すように、一本取り出して机に置いた。
探偵A:「ラッピングはキラキラしてないけどな」
探偵B:「中身は本物だ」
報告書とだけ書かれたファイルは、リボンもないまま静かに机の上に置かれていた。
それは祝福ではないが
嘘のない
クリスマスに贈られる唯一無二のプレゼントだった。
終わり
探偵A、探偵Bの人物紹介
彼らのその他エピソード
The Two Detectives - Theme
不倫・浮気、独身偽装についての真面目なコラム
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探偵青野です
— 浮気_独身偽装_失踪@ブルーフィールドリサーチ (@yokohama_BF) December 26, 2025
夕方の浮気調査まで
「エクセルシオール 横浜エキニア店」で一服中
ここは改札から雨に濡れず地下道直結です
良く行く「橫濱珈琲店五番街」と同様に
喫煙席があります
喫煙ブースではなく
喫煙席
※紙巻喫煙者にはここ重要(笑) pic.twitter.com/UqDMHgOXSi
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「探偵が見た世界𝓨𝓸𝓴𝓸𝓱𝓪𝓶𝓪_𝓑𝓵𝓾𝓮𝓯𝓲𝓮𝓵𝓭𝓡𝓮𝓼𝓮𝓪𝓻𝓬𝓱」

