
外食しない私は「料理好き」とは違う?「度を越した、食いしん坊」なのだ。
私は1日3食キチンと食べる。
そして外食はほぼしない。
休日にでかけたときや、友達と食事するときくらいだ。
「料理は好きですか?」と聞かれたら、
嫌いではないから「好き」と答えるけれど、本当のところは少し違う。
自分の食べたいものを、
心の底から満足いく形で食べるためには
「自分で作るしか方法がない」
ので作っている。それが本音だ。
だからといって、
嫌々やっているわけではない。
「こんがり焼けたかな」
「もう少し塩を足した方がいいかな」と、
キッチンに立つときはいつだって
ワクワクドキドキの真剣勝負。
そう、私は「料理の作業」が好きなわけではない。「あの味付けの、あの料理が食べたい!」という、食いしん坊精神からくる料理好きなのだ。
かたや、自分の食べたくないものを作るとなると、もうため息が出るほど嫌になる。
例えば、朝食。
夫は毎日ウインナーと卵がほしいという。
私はウインナーが好きではない。
その好きではないものを調理するとき
いくら小さなミニフライパンを使ったところで、たった3本のウインナーを焼く作業は、大してジュージューと威勢のいい音を立てるわけでもない。
ただ弱々しくパチパチ言うだけのウインナーを、箸でコロコロと転がし続ける。
「……で、これ、もう焼けたわけ?それともまだ?」
そんなことを思いながら、正解の分からないままフライパンの前に縛り付けられる時間が、嫌い。
そのうえ、目玉焼きひとつとっても、夫は「しっかり堅焼き」が良くて、私は「半熟とろとろ」が好き。だから毎朝、時間差で私の分だけフライパンから早めに取り出したりしている。
そのほかはというと、味付けの問題。
私は甘ったるい照り焼きソースが苦手だ。
でも、家族が「照り焼きチキンが食べたい」と言えば、作る。
けれど、心の中では、ものすごく嫌々作っている。
さらに、そのソースと油でギトギトになったフライパンやお皿を洗うとなると、もうおしまいだ。
「ごめん、本当に無理!」と叫びたくなる。
だから、私のことを世間一般の「料理好き」に分類するのは、やっぱり間違っていると思う。
そんな私だから、「好きな食べ物は何?」と聞かれても、うまく答えられない。
例えば、焼肉。
私の好みの部位(例えばロース)を、ニンニクと塩コショウで香ばしく焼き、大根おろしとポン酢で食べる瞬間は、最高に幸せを感じる。
その日の気分によっては、オリーブオイルとニンニク、ビネガーでマリネにするのもいい。
ちなみに、市販のタレなら「エバラ黄金の味、中辛」が一番好きだ。
これだけこだわりがあるから、
外食で「焼肉に行こう」と言われても、実はあまりテンションが上がらない。
そのお店のタレが私の好みに合うかどうかは、行ってみるまでわからないし、ほとんどの場合、私の「お気に入り」からは外れてしまうからだ。
お寿司もそう。
お手頃な回転寿司に行くと、色々な種類の醤油が置いてある。
けれど、私が求めている「純粋な醤油」が見当たらない。
何々だし醤油、減塩醤油、甘口醤油……。味のついたそれらは、私からすれば醤油ではなく、ただの「タレ」だ。
せっかくの美味しいお寿司が、それでは台無しになってしまう。
おいしいものが食べたい私は
日によって、時によっても気分が変わる。
キャベツは、千切りサラダなのか、野菜炒めなのか。
私が料理する目的はただ一つ。
「今、自分が一番食べたい味」
を食べるため。
あぁ、やっぱり私ってめんどくさい人間だ。なんでこんなにめんどくさいんだろう。
でも――そんな自分のこと、結構嫌いじゃない。
にっこり!