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詩 - 竜頭を回せ


    腕時計の
    リューズを回し
    停止した時間から
    再開する

    それは
    前進で有りながら
    停止していた時へと
    遡る行為であり

    不可逆を破壊し
    あの人の記憶へ繋ぎ
    意識を同期させ
    言葉の交換を果たし

    思い出を奪還する

    再び前進するには
    遡った時間から
    跳躍する必要が有り

    それは速さを極め
    遅延によって
    時の番人を欺き

    誰にも気づかれることなく
    現在の隣りを歩まねばならない


    そうしてでも

    この時差で
    愛を喪失から救う




     
     

    淡燈

     
     
    老驥伏櫪 志在千里 25.01.16〜 詩を中心に。色々なテーマ、表現を。物語詩、様々なモチーフ詩、絵画詩、ミニマル詩、思索断片詩など。現在は装置詩、物語装置詩に苦心中。中国史好き。哲学体系の構築に興味。 陶冶琢磨。不定期更新。 繋がりは、無理ない範囲で。

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