
【Robloxのリアル】企業に「誰か紹介して!」と言われて、フリーランスの私が絶望した話
こんにちは、Robloxクリエイターのくろにゃんこです。
最近、多くの企業さんから「Robloxで制作をお願いしたいんだけど、いいクリエイターさんいない?」と相談を受けることが増えました。
私は特定の会社に属さないフリーランスとして活動していますが、いざ知人のクリエイターを紹介しようとすると、Roblox界隈特有の「文化」と、企業の「ビジネス常識」が全く噛み合わず、説明しているうちに私自身も「あれ? 今どういう状況だっけ?」とアタマを抱えてしまうことがあります(笑)。
現場で直面した、企業さんがパニックになるポイントをまとめてみました。
1. 「え、法人じゃないの!?」見分けがつかない&入り乱れすぎ問題
企業担当者さんがまず直面するのが、制作チームの「実態(法人格の有無)」です。
見た目はどこも「立派な制作会社」
Robloxには、非常に高いクオリティの作品を作るグループがたくさんあります。
もっけさんのスタジオ(れもん組 LEMON STUDIO)
たんじさんのスタジオ(NeXtreme Studio)
これらは名前も実績もHPも立派なので、初見の企業さんは「あ、ここはうちの競合になるような法人(会社)なんだな」と勘違いしてしまいます。
実態は「超多才な個人の集まり」
ところが詳しく話を聞くと、企業さんは驚愕します。これらのグループは法人ではなく、実は「個」としても凄まじく自由に活動しているクリエイターの集合体だからです。
みるぼうさん:れもん組の主要メンバーですが、私と一緒にmoze studioでシール帳のゲームを作ったり、先日はデジタルクリエイティブ拠点「tsukurun」で講師をしたりと、個人でもバリバリ活動しています。
たんじさん:NeXtreme Studioの代表格ですが、オンラインスクール「テクてく」の先生としても有名です。
シンジさん:NeXtreme Studioのメンバーでありつつ、moze studioのプロジェクトで一緒に働くこともありますし、離島の子供たちのためのプログラミングスクール設立にも奔走しています。
「えっ、グループに所属しているのに、バラバラに他社のプロジェクトに入ったり、教育活動をしたりしてるの!?」と、この時点で担当者さんの常識が揺らぎ始めます。
「実は法人」なところを教えるとさらに混乱……
そこに追い打ちをかけるのが、「じゃあ、どこが法人なの?」という質問への答えです。
moze studio(株式会社moze):正式メンバーは2人ですが、しっかりとした法人。クライアントから仕事を受け、私のようなフリーランスも多数所属しています。
GLITCHRAVE(株式会社GLITCHRAVE):ミソシタさんお一人の法人。直接受けることもあれば、制作スタジオの下に入ることもあります。
企業さんから見れば、「あるところは個人グループだけど、あるところは2人の会社、あるところは1人の会社。しかもみんな案件ごとにチームを組んで入り混じっている……」。
この流動的なスタイルは、初見ではまず判別不能。「ややこしすぎて誰と契約すればいいの!?」とアタマを抱えてしまうのです。
2. 「あの人、あそこの専属じゃないの?」という思い込み問題
有名なクリエイターほど、大手企業とのプロジェクトが目立つため、「あの人はもう専属契約で縛られているから、うちの仕事なんて受けてくれないよね」と勝手に諦められてしまうのも「あるある」です。
例:inuさん(ペタペタ様)のケース
先日累計5億回訪問を達成し、話題にもなった『ペタペタ様』のinuさん。
彼は住友商事さんのOmochistudioでの活動が有名ですが、決して専属ではありません。
メタバースクリエイターズ:『BABYMETAL MONSTERS』のチームでアドバイザーを担当。
モンドリアン:『Eat Humans』を制作。
また「5億回」なんて実績を聞くと、「話しかけづらいベテランエンジニア」を想像して身構えてしまうようですが、実物のinuさんは20代の爽やかな若者です。
今もバリバリとお仕事を募集されているので、企業さんは「専属だろう」「恐れ多い」なんて気後れせずに、ぜひアタックしてみてほしいです!
3. 連絡先が見つからない!「紹介」の土俵に乗れない
一緒に仕事をしてみて「この人のスキルは最高だ! ぜひ他社さんにも紹介したい!」と確信しても、いざ紹介しようとして愕然とすることがあります。
SNS(X)をやっていない、またはプロフィールが空欄
ポートフォリオ(作品集)がどこにあるか不明
私は仕事を通じてDiscordやメールアドレスを知っていることもありますが、それはあくまで「私との仕事」のための個人情報。本人の許可なく、ましてや「誰もがアクセスできる窓口」がない状態で、勝手に他社へ教えるわけにはいきません。
企業側に「この人の連絡先は?」と聞かれたときに、サッと提示できるURL(XのDM開放や、ポートフォリオの問い合わせ欄)がないと、どんなに腕が良くても紹介の土俵にすら乗せられないのです。
4. 「元大手エンジニア」という肩書きより「今の作品」
最近、オフ会などで「元大手企業のエンジニアで、今はフリーランスだがRobloxの仕事を探している」という方にお会いしますが、ここにも大きな壁があります。
Robloxのプロジェクトは少人数で動かすのが基本。大規模開発のように「詳細な仕様書を待つ」姿勢では現場が回りません。
どれだけ過去の経歴が凄くても、Roblox上で「今、何ができるか」を証明する個人製作の実物(ゲーム)がないと、企業さんには怖くて推薦できません。できればコンテスト入賞レベルの、一目で実力を示せるものが欲しいところです。
まとめ:紹介されるクリエイターになるために
企業さんに「この人です!」と太鼓判を押して紹介するためには、スキル以前に以下の準備が欠かせません。
誰でもアクセスできる連絡先を公開する:紹介者が「ここから連絡できますよ」と言える場所(XのDMやメール)を作る。
「名刺代わりの作品」を持つ:言葉の説明より、実際に遊べるゲームを見せるのが一番の証明。
チャンスが巡ってきたときに、その手をしっかり掴めるクリエイターが増えてくれると、紹介する側の私も(説明のしすぎで目を回さずに済むので)救われます!
自己紹介
作品集
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