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【編集後記】ナフサ不足時代の「白黒ポテチ」から考える 次世代に響く価値の伝え方

    いつもお世話になっております。
    bizSPA!編集部の土田です。

    今回は、先日公開した以下の記事の企画背景についてお話したいと思います。テーマや切り口、取材を経てどんなことを考えたのかなど、記事本編では書けない裏側の部分(そんな仰々しい話ではないですが)をお伝えできればと思います。

    ナフサ不足時代の「白黒ポテチ」から考える 次世代に響く価値の伝え方(2026.06.15)https://bizspa.jp/post-757642/

    すでに記事本編を読んでいただいた方も、まだ読んでいない方にも楽しんでいただければ幸いです。※初投稿がゆえに内容がふわふわしているかもしれませんが、何卒ご容赦くださいませ…!


    中東の情勢悪化を原因に、商品パッケージ印刷に使われるインクの原料のナフサが供給不安になったことから、使用インク量を減らすため、色数を削減した簡易パッケージを採用している、という事象については、みなさんも周知されているかと思います。

    その象徴的な商品である「白黒ポテチ」が発表された際には、各メディアで大きく取り上げられ、SNSでは「買う意欲が失せる」「中身が変わらないなら別にいい」といった賛否両論の反応が起こったことから、世間的にも話題になりましたよね。

    そんな話題になっているものがあれば、その波に乗っかるのがメディアのお作法ではありますが、商品を切り口に社会情勢や政権の動きにつなげるような内容では、大手のメディア様の影に隠れるのは火を見るよりも明らかです。

    「何か切り口はないだろうか」と考えていた頃、通勤中の電車内で流れていたニュースに目が留まりました。ナフサ不足の影響で、超有名なケチャップのパッケージデザインが簡素化されるという内容でした。

    その時に「デザインの簡素化は消費者の購買行動にどのような影響を与えるのだろうか」ということを記事の切り口かつ軸にしようと思いつきました。まあ、白黒ポテチの時点でも考えていたんですが、あれはあれでインパクトがあるとても上手なシフトチェンジに見えていたので、ちょっと様子見をしていました。ただ、ケチャップの変更については、一面にあった模様を半分以下の範囲にするという内容で、「新しいデザインに挑戦する」というよりも、「できる限り従来のデザインを維持したい」という意図を感じたのです(個人的な見解です)。

    パッケージデザインは、消費者とメーカーをつなぐ重要な接点です。普段私たちが店頭で目にしているパッケージも、おそらく数十、数百、ときには数千もの候補の中から選び抜かれたものでしょう。なかには、その一部を見ただけで商品名が思い浮かぶほど、消費者の記憶に定着したものもあります。長年かけて築き上げてきたデザインは、単なる見た目ではなく、ブランドの資産そのものといっても過言ではありません。

    そんな大切なものを手放さざるを得なくなったとき、企業はどのようにして商品の価値を伝えていけばいいのか? そして、その変容を次世代の(Z世代・α世代)はどのように評価するのか、ということを軸に据えて企画を動かしていきました。


    その内容についてはぜひ記事本編でご確認いただければと思うのですが、取材を通じて特に印象に残ったのは、若い世代の思考や行動には、その時代の価値観や社会の変化が色濃く表れているということです。

    「そんなの当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。が、しかし、かくいう私もギリギリZ世代に属する人間でありながら、取材の中では想像以上の価値観の違いを感じる場面が多くありました。それを紐解いていくと、物価高、多様性、SNS、漠然とした社会への不安など… あらゆるものが根底にあることが理解できます。

    経験によって培われた知識や感覚はもちろん重要です。一方で、新しい世代が持つ価値観や視点から学べるものは、ときには経験よりも値打ちのあるものにもなりえます。そうした知見を取り入れながらアップデートを続けていくこと。時代の移り変わりが早すぎる現在において、それはパッケージデザインに限らず、企業のマーケティングや経営戦略そのものにも通じる視点なのだと、改めて勉強になりました。


     
     
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