
SI案件で学ぶPMP試験対策⑥リソースマネジメント編 なぜITプロジェクトは「チーム」で成功するのか
結論
・リソースマネジメントとは「適切な人を適切な役割に配置すること」
・試験重要度:中〜高
・実務使用頻度:非常に高い(炎上原因の多くがここ)
この記事でわかること
・リソースマネジメントの基本
・PMP試験での出題ポイント
・実務での具体的な使い方
リソースマネジメントとは?(基本)
リソースマネジメントとは、
プロジェクトに必要な人材や資源を計画・確保・管理することです。
シンプルに言うと、
👉「誰に何をやらせるかを決めること」
です。
試験での重要ポイント
①役割と責任の明確化
PMPでは以下が重要です。
・役割(Role)
・責任(Responsibility)
👉 よく出るのがRACIチャート
R:実行責任
A:説明責任
C:相談先
I:報告先

②タックマンモデル × SL理論(PMP対応版)
プロジェクトチームは以下の段階を経て成長します。
・成立期
・動乱期
・安定期
・遂行期(成熟期)
・解散期
そして、各フェーズでPMに求められるリーダーシップは、
状況対応型リーダーシップ(SL理論)に基づいて変化させる必要があります。
■成立期(Forming)
状態:
・メンバーは不安が強い
・役割や進め方が不明確
PMの役割:
👉 明確な指示を出すことが最優先
対応スタイル:
👉 指示型(S1)
・やることを具体的に指示
・役割を明確にする
・進め方を決める
■動乱期(Storming)
状態:
・意見対立が発生
・チーム内で衝突
PMの役割:
👉 対立を解消しつつ方向性を示す
対応スタイル:
👉 コーチ型(S2)
・意見を聞く
・合意形成を促す
・方向性を示す
■安定期(Norming)
状態:
・チームがまとまり始める
・協力関係が構築される
PMの役割:
👉 自律性を引き出す
対応スタイル:
👉 支援型(S3)
・過度な指示を控える
・意思決定を支援
・モチベーション維持
■遂行期(Performing)
状態:
・チームが自律的に動く
・高い成果を出せる
PMの役割:
👉 任せることが最適
対応スタイル:
👉 委任型(S4)
・細かく管理しない
・意思決定を委譲
・障害除去に集中
■解散期(Adjourning)
状態:
・プロジェクト終了
・メンバーが離れる
PMの役割:
👉 次に繋げる支援
対応スタイル:
👉 支援型(S3)
・振り返り
・成果の共有
・メンバーのケア
③コンフリクトマネジメント
対立の対処方法:
・問題解決
・妥協
・回避
👉 PMPでは「問題解決」が最適解になるケースが多い
実務ではこう使う(最重要)
実務ではリソースマネジメントは、
👉 「人の問題を事前に潰すための設計」
です。
実務ケース(SI案件)
よくある失敗:
・スキルが合っていない人をアサイン
・特定メンバーに依存
・人員不足を気合でカバー
結果:
👉 品質低下 → 遅延 → 炎上
正しい使い方
実務では以下を徹底します:
・スキルベースで要員配置
・役割と責任を明確化
・属人化を防ぐ
👉 特に重要なのは
「この人がいないと回らない」を作らないこと
よくある間違い
NG①:とりあえず人を入れる
→ スキルミスマッチで逆に遅くなる
NG②:エースに依存する
→ 抜けた瞬間に崩壊
NG③:役割が曖昧
→ 誰も責任を持たない
想定問題(PMP試験)
Q. プロジェクトにおいて、特定のメンバーに作業が集中し、他のメンバーは手が空いている状況である。PMとして最も適切な対応はどれか。
A. 優秀なメンバーに作業を任せ続ける
B. 他メンバーにも作業を再配分する
C. スケジュールを延長する
D. 作業量を減らす
解説
正解:B
ポイント:
・リソースの最適配分が重要
・属人化はリスク
・チーム全体で効率化する
まとめ
・試験:リソースは「役割と責任」
・実務:リソースは「プロジェクトの安定性」
👉 一言で言うと
人を制する者がプロジェクトを制する
次回予告
第7回|コミュニケーションマネジメント
なぜプロジェクトは「伝わらない」ことで失敗するのか。
・報告が遅れる
・認識がズレる
・ステークホルダーが不満を持つ
こうした問題の多くは、コミュニケーション不足が原因です。
次回は、
・効果的な情報共有の方法
・報告・連絡・相談の実務
・ステークホルダーとの関係構築
を解説します。