「残暑にしたいこと」〜年に一度の格闘日〜
9月初旬。
例年なら、まだまだ「夏!」という暑さが続いている頃なのに、今年は少し秋の訪れが早いように感じます。
私は毎年、残暑を感じる9月になると、必ずしたくなることがあります。
それは――
熊本や岐阜から取り寄せた和栗で、モンブランを作ること。
中でも選ぶのは、栗の王様とも呼ばれる、大きくて立派な「利平栗」。
この栗を使って、とびきり美味しいモンブランを作るのです。
実を言うと、私は普段、ケーキ屋さんへ行ってもモンブランを選ぶことは、それほど多くありません。
でも……
和栗のモンブランは別格!!
あの濃厚な栗の風味と、ほっくりとした自然な甘さ。
この美味しさは、もうたまりません。
ただし、おいしいモンブランにたどり着くまでには、なかなか大変な作業が待っています。
そう。
栗の下処理です。
何度も何度も茹でこぼしながら、硬い栗の皮を、実を傷つけないように手早くむいていきます。
そして、熱いうちに一つひとつスプーンなどで中身をくり出し、フードプロセッサーへ。
それだけでは終わりません。
さらに丁寧に裏ごしをして、バターなどを加えてようやく、なめらかなモンブランクリームへと仕上げていきます。
とにかく、時間も手間もかかる。
だから私は、この栗の下処理をする日のことを、勝手に
「栗の格闘日」
と名付けています(笑)。
残暑の一日。
キッチンにこもって、せっせ、せっせと栗と格闘する。
そして今年も、そんな季節がやってきました。
夏の終わり。
少しずつ秋の気配を感じながら、
「今年は、どんなモンブランにしようかな」
「早く食べたいなぁ」
なんて、出来上がったモンブランを妄想しながら。
今年もまた、
栗と格闘する一日がやってきます。
大変なんだけれど、なぜか毎年やりたくなる。
もしかすると、この「栗の格闘日」そのものが、私にとって秋を迎える小さな行事なのかもしれません。
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