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「今なら笑える、若気の至り」〜生きた心地がしなかったあの日〜

20代半ばの頃、私はワーキングホリデーでカナダに1年半ほど滞在していました。

最初はバンクーバーで暮らしていましたが、「もっとカナダらしい大自然の中で過ごしたい」と思い、カナディアンロッキーの観光地・バンフへ。

そこで現地ツアーガイドとして働いていました。

休日は仲間とラフティングやトレッキングを楽しむ毎日。
そんなある日、友人から「スカイダイビング、やらない?」と誘われました。

興味を持つと何でもやってみたくなる私は、すぐに「やりたい!」と返事。

まさか、あとであんなに恐怖体験をするとは思わずに……。

当日は友人10人ほどでカルガリー郊外へ。まだ怖さより楽しみの方が勝っていました。

午前中は講義と筆記試験。当時はネットもないので、辞書を引きながら取り組みます。そして最後に、

「参加して命を落としても文句は言いません」

というような誓約書にサイン。

……急に現実味が増して、ちょっとビビります。

それでも「初めてだからインストラクターと一緒に飛ぶんだろう」と思っていたら、なんと、いきなり一人で飛ぶ!

ひゃ〜〜!!

でも、ここまで来たらやるしかありません。

地上で動作を練習したあと、小さなセスナ機へ。3人ずつ乗り込み、私は最後の3人目。

一人飛ぶたびにセスナは旋回し、飛び立つポイントへ戻ります。その待ち時間が、とにかく恐怖。

「口から心臓が飛び出しそう」

とは、まさにこのこと。

そして、ついに私の番。

目の前にあるのは地面ではなく、何もない空。

「もしパラシュートが開かなかったら?」

そんなことが頭をよぎります。でも、もう覚悟を決めるしかない。

セスナから飛び出しました。

……不思議なのですが、その瞬間の記憶がありません。

ただ、練習通りに手足を大きく広げると、パラシュートが無事に開いた!

その瞬間の安心感は、忘れません。

実は日本で、何度かパラグライダー経験があったので、その後は空からの景色を楽しみながら、ゆっくり降りていけました。

でも、あのセスナで待っていた時、飛び降りた瞬間・・・
今振り返っても、人生の恐怖体験ベスト5に入ります。

若かったし、無謀だった。
でも、あの時の私だからできた経験でした。

私は、やった後悔より、「あの時やっておけばよかった」という後悔の方が悔やまれる気がします。

だから今は、あの日の自分に「怖かったけど、よく飛んだね」と言ってあげたい。

若気の至り、バンザイ!です(笑)

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