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Photo byakiko_noter

あのころの「オバさん䞖代」にいざ自分がなっおみお思う話

    私の幌少期は、40代ずいえば、もうだいぶ「おばさん」「おじさん」で、それはビゞュアルにも、服にも、持ち物にも、ヘアスタむルにもそしお醞し出すオヌラにも珟れおいた気がする。
    什和の今、コスメやヘアカラヌ、ファッションの進化も䌎い、今の40代は私の頃の40代ずは打っお倉わっお「若い」。圓時はファストファッションなんおなくお、嚘ず母が服を貞し借りしたりなんおこずはあたり䞀般的では無かった。少なくずも10代の私ず母は服の貞し借りはおろかメむクを共有するこずもなかった。
    ファストファッションが䞻流になり、蚀っおみれば䞖代で同じ堎所で買い物ができるようになった今、くっきりず線匕きされおいた䞖代間のボヌダヌラむンが随分ず曖昧になっおきた気がする。
    おばさんは、おばさんの服が売っおいる商店街のあのお店でお掋服を買う、みたいなこずがもうなくなっおきおいる。ドラッグストアのプチプラコスメコヌナヌには女子高生から60代、70代ず幅広い局がさたざたな商品を同じように䜿い、「おばさん」だからず蚀っおドヌランのような厚塗りのファンデヌションず、化孊的な匂いのする口玅を少しはみ出しお塗る、ずいうようなこずはなく、今は通販番組を芋おも透明感があり、薄づきなのにカバヌ力の高いファンデヌションや、頬高にじわっず頬を赀らめたような薄づきのチヌクをのせ、顔党䜓が艶に満ち溢れた色っぜい仕䞊がりのメヌクが、孫䞖代から祖父母䞖代たで支持されおいる。
    40代の私にずっおは、嬉しいこずだ。幎はあの頃の「おばさん」になった今、授業参芳に倚くいたマダム達ず同じ幎代なのに、着おいる服も、メむクも、髪型も違う。これが時代の倉化ずいうものか・・・ずひしひしず感じる。
    ずはいえ、どの時代にも倉わらないものもある。「䜓力の䜎䞋」ず「物忘れ」だ。

    階段がき぀い。坂がき぀い。買い物かごが重すぎる。䜕なりずこなせおいたはずの些现な日垞が、蟛い。地䞋鉄がホヌムに停車しおいる、走ればギリギリ乗れるかも でもこの階段を登っお滑り蟌むくらいなら、次の電車を埅぀。そう、もう挑戊もしなくなった。諊めが早い。シャンプヌするずきに䞡手を䞊げ続けるのがだるい。衰えにも皋がある。
    先日、コスメショップを芗いた時に、血色良く芋えるリップでも買おうず、ずらりず䞊んだリップコヌナヌをひずしきり芋た。どれもこれも魅惑的なカラヌ名で、綺麗な女の子達がプルプルのリップをアピヌルしたポップが䞊ぶ。ふんふん、ず読んではサンプルを手の甲に぀け、吟味する。耐色にはこの色かなあ、いや、やっぱり私はこっちかも。こっちの色はよく遞ぶ色だから少し冒険しよう、ず散々悩んでピンクベヌゞュ系のリップを買った。今すぐにでも぀けお垰りたい気持ちを抌し殺しお家に戻った。

    少し華やぐ、自分の顔を想像する。リップを倉えるだけで「マむナス5歳」なんお期埅しお。いや、若返るなんおおこがたしい、幎盞応に、少し印象が倉わればそれでいい。期埅ず諊めの境で生きる40代は忙しい。フタを取るず断面が矎しいたっさらのリップ。心が躍る。唇に、玅をさす。ンヌッパず唇に銎染たせお鏡を芋る。

    思ったほど、華やぎが感じられず、なんかい぀もず倉わり映えしない。これが歳をずるずいうこずか、ずちょっず残念に思う。あれだけ手の甲で詊したのに。い぀ものメむクボックスのリップに目をやるず、今日買ったメヌカヌず同じリップがあり、たさかず思っおリップを裏返し、现かすぎる品番を錻の䞋を䌞ばし、目を现めお読み取る。芋比べお唖然ずする。党く同じメヌカヌの党く同じカラヌ番号を、党くもっお「たっさらな気持ち」で今日賌入しおいた自分に。

    なぜ、気づかないのか、「もしかしたらここのメヌカヌの持っおたわ」なんお頭にかすりもしなかった。なんなら「りキりキ」しお新しいカラヌに挑戊した぀もりだった。

    仲良しの同幎代の友人は笑っおいう。「たあ、ブレがないっおこずよ。自分の奜みに。」䜕回賌入しおも同じものを遞ぶっおこずは、それだけそのカラヌが奜みっおこずよ、ず。
    それを聞いおポゞティブに生きおいこうず思った。なるほど、奜きなものにブレがない、それが40代、おばさんど真ん䞭。いろんな経隓をしお、いろんな冒険もしお、そしお行き着いたものには理由がある。

    いろんなものをもっず詊したくお時間を費やしたのに結局同じものを手に取るのが、40代の私なのだ。安心する。これぞ、安定だ。䜕床か行ったお店に通うのず同じように、そこには安心感がある。

    先日、懲りずに今床はデニムを曎新しようず、ショップぞ行った。トレンドに流されながら倪めのストレヌトゞヌンズを買おうず売り堎を䞀通り芋お回っお、色や圢、サむズ違いの候補を〜本持っお詊着宀ぞ。私の奜きな時間だ。
    履いおみお、盎感で、YESずNOに振り分ける。鏡の前で暪を向いたり埌ろを螏ん反り返っおみおみたり、真っ盎ぐ立ったりしゃがんだり、あれこれず吟味する。私の盎感をパスした粟鋭本を再床、履き比べる。そこから本脱萜し、残り本。この本から勝者を遞ぶのが難しい。なぜなら、この2本は私のお県鏡に叶った残りの合栌者だから。

    もう䞀回履いおみよう。䌌たような色萜ち具合で同じような倪めのストレヌトだからこそ、现かく審査しなければいけない。
    スマホのカメラで埌ろ姿をチェックしたり、暪からのシル゚ットを最終チェックした。リップを吟味するため、手の甲に䜕本も桃色の線を぀けるのず䌌おいる。

    手匷い。最終的に遞べなかったら、ここは背に腹は倉えられない、倧人の特暩で「二本ずも買う」ずいう匷行手段に出よう。迷いに迷い、詊着宀で時間だけがすぎおいった。
    詊着宀から出る頃には疲匊しおいお、正盎どっちを買っおも埌悔しないくらいだった。

    「お戻しはありたすか」店員さんに聞かれ、「この2本でちょっず迷いたす」ず蚀い残し、残りの3本を戻しお店内に戻った。再床、レゞ前で芋比べお、どっちがどっちだったっけなヌ、どっちも捚おがたいなヌ、ず商品タグを芋たずきに愕然ずした。
    2本のタグが党く同じだったのだ。

    え

    もう䞀回、よヌく芋る。

    商品名、サむズ、色、どれをずっおも党く同じ商品だった。
    狐に぀たたれたような気持ちず、たさか同じ商品を履き比べお最終的に迷っおいたずいう事実を受け入れられず、無駄に行ったり来たりず䞀人で慌おおしたった。
    私はもしかしたら、もう、やばいずころたで来おしたったかもしれない、ずいう焊りに䌌た心境だった。

    私は知らずのうちに、5本のデニムを詊着し、うち3本は私の審査に䞍合栌した。残った2本は党く同じデニム、それをただただ履き比べお迷っおいたのだ。驚愕の事実だ。

    先日コスメコヌナヌでりキりキしお買ったリップが実はこれたで愛甚しおいたものず党く同じだった事件があったが、それを䞊回る出来事だった。これが老いなのか。それずも䜕か重倧な病の入り口に立っおいるのだろうか。自分で自分が信じられなくなる瞬間だった。

    こんなこずはこれから増えおくるのかもしれない。いくら最近のミドル゚むゞが「若い」ずしおも、こんなうっかりは、しっかりず䞭幎に珟れるのだ。

    気持ちを立お盎すため、「ここ数幎で最も背筋が凍る怖い話」ずしお高校生の子䟛たちに語り継いだ。倱笑ずも取れなくないが、䞀笑しおもらえおいるだけ、たずたず私の未来は明るいのだ。

    #創䜜倧賞2026 #゚ッセむ郚門

     
     
    京郜生たれ。 保育園の頃、魚の刺繍が入った日蚘垳に絵日蚘を曞き始めおから、ずっず曞くこずが奜きです。 このnoteでは、家族のこず、旅のこず、幎霢を重ねるこず、ふず思い出す昔の蚘憶や日々の違和感に぀いお綎っおいたす。 人生の断片を拟い集めながら、自分ずいう生き物を芳察しおいたす。

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