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この経験は、こなすには惜しい。

    体外受精、凍結胚移植の準備が始まってからは、  
    指定の時間にクリニックへ行けるよう仕事を調整し、毎朝の検温と決められた薬を飲む日々。

    治療を、タスクのようにこなしていました。

    とはいえ、淡々とできたわけではありません。  
    これまで健康に過ごしてきた私は、  
    定期的な検温も、
    薬を飲み続けることも経験がなく、  
    時間に追われるように薬を飲み、  
    合わない薬で体調を崩すこともありました。

    痛い検査や手術もありましたが、  
    それでもなんとか
    日々の生活や仕事と調整してきました。

    そして移植当日。  
    手術を終えた後、ふと  
    「私は、お母さんなんだな…」  
    と、すっかり妊婦のような気持ちに
    なっていることに気がつきました。

    体外受精では、  
    受精した卵がお腹に入るタイミングを見ることができたので、こんな感覚になったのかもしれません。

    自然妊娠ではまだ気づかない工程を知りながら  
    日々を過ごしていることを、
    ただタスクのようにこなすのは、
    もったいない気がする…
    とても貴重な経験なのではないかと  
    思うようになりました。

    妊娠初期のことを検索すると、  
    たくさんの情報が溢れています。  
    生活の制限や注意点も多く、
    そわそわ、はらはらしたので…
    最低限と思ったことだけ受け取った後は、
    そこから離れて、  
    自分の心と身体の状態を感じながら  
    過ごしてみています。

    昨日のクリニックでは、心拍確認ができました。とはいえまだ実感はあまりないのですが…
    順調なので次の週までに産院を探してきてねとのことで、また少し安心しました。

    少しずつ、  これまで食べていたものや量が  
    食べられなくなってきて、
    お腹がいっぱいになると気持ちが悪く、
    お腹がすいても気持ちが悪いので、
    自分に最善の調整方法を見出したいなと思って、心身とお付き合いしています。

    お腹からの元気な合図として受け取りながら、  
    しばらくこの変化を観察しつつ、
    今できている経験を大切にして、
    生活してみたいと思います。

     
     
    being notes 40歳。働きながら妊活を続ける日々に、 感じたことを記録しています。 仕事に全力を傾けてきた私が、 妊活を経験し変化していること。 ただ自分でいる時間を、 愛おしく思うようになったこと。 妊活、仕事、人生のことを、 言葉にしていきたいと思います。

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