芋出し画像

Merry Merry Berry

「゜フィヌ、雚戞を閉じお。もうじき暗くなるわ」

圌女はお母さんに促されるように急いで雚戞を閉じた。
窓の倖は月明かりが蟺りを照らしずおも気持ちのいい倜だったが、物音ひず぀ない静たり返った村の䞭に゜フィヌの家はあった。

もう2幎になる。
こずの始たりは村の男たちが芋぀けた山の頂にある立掟なコヌヒヌノキだった。
元々200䞖垯ほどが暮らす小さな村だったこずもあり、それぞれが埗意なこずを掻かし助け合いながらのんびり暮らしおいた。
火山灰を土壌にも぀豊かな土地柄、村の倧きな収入源はコヌヒヌが䞭心ずなっおいた。ミネラル豊富なシラス倧地は氎捌けもよく、コヌヒヌノキにずっお最適な環境が敎っおいた。

その日は朝から慌しかった。
女性たちは男たちの腹ごしらえにずたくさんの食料を準備し、男たちはただ足を䌞ばしたこずのない森の奥を目指す蚈画を立おおいた。
近隣の森ではコヌヒヌノキを取り尜くしおしたい、新たな土地を求めおいた。
やがお男たちは少幎のような県差しで垰っおきた。それは今たで芋たこずのないほど倧粒でツダツダした、たるで果物のようなコヌヒヌ豆だった。
焙煎しおみるず、たさしく葡萄の芳醇な味わいの䞭に野いちごの優しい酞味が広がり、今たで誰も飲んだこずのない党く新しいコヌヒヌだった。

女性たちはこれで冬を越せお村が豊かになるず安堵した。
が、男たちは違った。
もずもず䌝統的な生掻を重んじる者たちず、亀易をさらに広げたいず考えおいた者たちで意芋が割れた。
䞡者の蚀い分はそれぞれにある。

䌝統的な生掻を重んじる者たちは、必芁な分だけを収穫しお、同時にそのコヌヒヌノキを怍えながら長期的に安定した運甚を提案した。
䞀方、亀易を広げたいず考えるものは、他の村に芋぀かる前に収穫し尜くしお珟金に換え、村の発展を優先すべきだず䞻匵した。

話し合いを重ねたが意芋はたずたらず、男たちはそのコヌヒヌノキがある山頂で、お互いが勝手なこずをしないか牜制し睚み合いが続いた。

村に残された女性や子䟛たちは、男たちが食料を求めお山を降りおくる床に食料を手枡した。
やがお畑を耕す男手がいなくなるず土地は荒れ、日々の食糧もたたならない状況に陥った。

そんな䞭、倜になるず村を歩き回る䞍審な圱が目撃され、陜が萜ちるず雚戞を閉めおひっそりず倜をしのぐ生掻が始たった。

その倜は新月だった。
こっそりず郚屋を抜け出しお、゜フィヌだけが知っおいる緑のトンネルを抜けお秘密の䞘を目指した。

「ペヌルンは来るかしら」

毎月最初の金曜日に、2人で芋぀けたほうき星を芳枬するのがお決たりになっおいた。
ちょうど2幎前
倜颚に吹かれながら、寝転がっお芋䞊げた空に芋぀けた小さな小さなほうき星。
ペヌルンず私だけの秘密。

緑のトンネルを抜けお開けたずころに出るず、ペヌルンが手をふった。

「゜フィヌ倜にお忍びで倩䜓芳枬なんおステキよね」
ペヌルンはポケットからたんたるドロップを2぀、゜フィヌに手枡した。ふたりで肩を䞊べお芋䞊げた星空に、ふたりが芋぀けたほうき星。

「ペヌルン、今日はなんだかほうき星が倧きく芋えるわ」
ドロップをひず粒口に入れながら゜フィヌが぀ぶやいた。ペヌルンは絵が埗意で芳察日蚘を描いおいた。

「あれほうき星の尟っぜが芋えない。先月の絵日蚘ず比べるず、、」
ず蚀いながら芳察日蚘を確認するず、1ヶ月で3倍の倧きさになっおいるこずがわかった。

「近づいおいるこっちに向かっおきおいるわ」
明らかに倧きく芋えるほうき星は、かすかに尟を芋せながら䞀盎線に向かっおくるように芋えた。

「村のみんなに知らせなきゃ私は山頂のみんなに知らせに行くわペヌルンは村のみんなにこのこずを䌝えお」
゜フィヌは駆け出しながらペヌルンに叫んだ。
ペヌルンが倧きく手を振るのを確認しお、゜フィヌは急いで山頂ぞず駆け䞊がった。

ヌ倜は家の䞭で静かにしおいたから気が付かなかったんだわ
そんなこずを考えながら゜フィヌはずにかく走った。

やがお山頂を芋䞋ろせる高台に蟿り着いた。
男たちはコヌヒヌノキを挟んで沈黙を守っおいた。
゜フィヌは指笛を思いっきり吹いた。
それは、ペヌルンず秘密の䞘で埅ち合わせする時の合図でもあった。

高く柄んだ䌞びやかな高音が山䞀垯に響いた。
睚み合っおいた男たちは゜フィヌの指笛が聞こえる方ぞ芖線を䞊げる。

「星が、星が萜ちおくる」

男たちは自分たちのこずばかり考えおいお、ほうき星が今にも萜ちおきそうなこずに気付いおいなかった。
慌おた男たちは䞀目散に山を駆け降りた。

その頃、゜フィヌの指笛を聞いたペヌルンは村人たちに山頂から男たちが垰っおくるこずを告げた。

きっずお腹を空かせお垰っおくるに違いない
村人たちは総出で炊き出しを䜜った。
ずにかく食べなくおは始たらない。
山を駆け降りおきた男たちは、タむミングよく出来䞊がった暖かいご飯を肩を䞊べお食べた。
村人がそれぞれの䟡倀芳や察立を忘れお、みんなで食事をするのは2幎振りだった。

少し遅れお村ぞ戻った゜フィヌは、ペヌルンの偎に駆け寄るずハむタッチした。
ポケットのドロップを口に攟り蟌むず、昔はみんなで仲良く暮らせおいたのになぁっお抑え蟌んでいた感情が蟌み䞊げおきた。

食事を終えた頃、倜空がパッず明るくなった

腹ごしらえの枈んだ村人たちは䞀斉に倜空を芋䞊げた。
そこにはたるで線銙花火のような無数のほうき星が、たくさんの攟物線を描いおいた。

゜フィヌずペヌルンが芋぀けた秘密のほうき星は、村人たちのわだかたりも䞀緒に流しおいった。


ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
12月 『なんのはなしです珈』は、グアテマラず゚ルサルバドルのお豆【 Merry Merry Berry 〜甘いブレンド〜 】です。村人たちが山頂で芋぀けた果物のようなコヌヒヌに仕䞊がっおいたす🍓🍫

ケヌキや焌き菓子などスむヌツずのペアリング抜矀です🍰創䜜のお䟛にもぜひどうぞ✚

11月末たでに頂いたご泚文の発送を12月䞊旬に予定しおいたす。12月以降のご泚文は飲み頃発送になりたす。
期間限定のスペシャルブレンドをぜひお楜しみください🪎

いいなず思ったら応揎しよう