
孤独な船舶整備士【創作大賞2026応募版】
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※この作品は、創作大賞2026応募用としてまとめた完全版です。
今後、作中エピソードは個別に無料公開していく予定のため、応募期間中はネタバレ防止も兼ねて有料設定にしています。
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うちの旦那は、
どこに下ろしても走って帰ってくる。
職業は船舶整備士。
休日になると、
焚き火台を作り、
火吹き棒を作り、
ついには草抜き機まで作り始める。
何度も言うけど、
うちの旦那は船舶整備士である。
船のエンジンを直している。
巨大な船の腹の中で、
油まみれになりながら働いているらしい。
「らしい」というのは、
私は実際の仕事風景をちゃんと見たことがないからだ。
ただ、
帰宅した旦那からは、
いつも少し、
鉄と油の匂いがする。
だからたぶん本当に、
毎日どこかで船を直している。