
Summertime
8月エンディングにふさわしく、鈍行乗り継ぎ姫路海軍航空隊ミュージアムへ。
突貫工事で整備されたすぐ近くの鶉野飛行場滑走路より、紫電改に搭乗したあまりにも若い特攻隊員たちが生きて帰らぬと知り、不要となった落下傘に絶歌を書き残した。八重桜を手渡されて散ったという。
「父は鳴尾で紫電改の整備士をしていました。宇和島の記念館にも行きましたが父も、最後の紫電改に搭乗したパイロットももういません。父は零戦と紫電改を比べて、性能の違いをよく語ってくれました。戦争末期、鳴尾基地に48機の紫電改が集められ、源田実がパイロットや整備士に檄を飛ばしたそうです。あのとき──ひょっとしたら勝てるかもしれないと、ふと思ったと話していました」
ミュージアムも、飛行場跡も、音がない。8月の終わりの照り返しが祈念碑と旭日旗にも苛烈で、暑い。
夏の快適な日々
魚は跳ね、木綿は育ち、赤子は泣かない
パパはリッチ、ママはとっても美人
いつの日か翼を広げ、空に飛ぶ
何も怖くない
パパとママがそばにいるから
かつての加速、今は沈黙。
ただ、敬礼と黙祷を。
けもののいきに近づいてゆく
──とても静かだ。
31st.Aug.2025
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