
コンピュータの歴史 その1
仕事関係で調べることがあったので、その記録としてアップします。
ちなみに昔のマンガでは、コンピュータってこんなイメージで描かれていました(笑)
コンピュータの歴史を調べると、アメリカ陸軍の弾道研究所から話が始まります。大砲の弾道計算表を作るために必要になったというのが定説です。
高校の物理では計算を単純化して発射角度と初速で計算するのでしょうけど、実際には風速・気温・砲弾の重量・地球の自転など複雑な要因が影響を与えます。当時はいちいちその場で計算していられませんからあらかじめ表にしておいて条件の交差するところを解にしていたのでしょうね。
他には暗号解読やマンハッタン計画で必要だったと書いてありました。
コンピュータの歴史で最初に登場するENIACの登場は1946年なので、第二次世界大戦には間に合いませんでした。当時のコンピュータはOSもなくプログラムは配線を繋ぎ変えることで実現していた。せっかく配線したのに(女性が作業することが多かったそうです)、視察にきたおじさんが物珍しくて勝手に繋ぎ変えちゃったりして迷惑をかけたという話を聞きました。
ENIACに続くのがEDVACです。1946年に開発計画が発表されたプログラム内蔵型のコンピュータ。いわゆるノイマン型コンピュータです。もっともプログラム内蔵方式は主要メンバーのジョン・モークリーとジョン・プレスパー・エッカートが考案していたそうで、あとから計画に参加したジョン・フォン・ノイマンの名前で広まってしまったのは文献『EDVACに関する報告書の第一草稿』の著者がノイマン単独となっていることと、当時のコンピュータ関連の他の多くの資料が軍事機密であったのに対し、この文献は部外者への配布などが行われたという理由が大きいそうです。また一流数学者の名前を利用してEDVACの名声をあげたいペンシルベニア大学側の思惑があったともされ、モークリーとエッカートの開発メンバーからの離脱は、このことへの反発があるとされています。
主要メンバーが離脱したEDVAC開発は大きく遅れ、世界初の実用的に稼働したプログラム内蔵方式コンピュータは1949年のEDSACとなってしまい、EDVACは1951年になって完成したそうです。
1960年代からコンピュータ市場の主役はIBMとなります。
1964年に発表されたSystem/360はOSを搭載してマルチタスクを実現した、コンピュータ史上重要な機種と言われています。ここから大型コンピュータはIBMがスタンダードとなり、日本のメーカー(富士通や日立)はIBM互換機を製造することになります。
IBMのSystem/360が注目を浴びたのはアポロ計画でしょう。ヒューストンのミッションコントロールセンターではIBMの大型メインフレームが何台も連結され巨大なシステムを構築していました。有人月面着陸の時期にはSystem/360モデルが使用されて、緻密な軌道計算や宇宙船の各機器・飛行士の生体データをリアルタイムで監視し、万が一のトラブルに対するシミュレーションが行われたそうです。
ちなみに宇宙船にも「AGC(Apollo Guidance Computer)」という、当時としては極めて小型軽量のコンピュータが搭載されていました。これはIC(集積回路)を本格採用した世界最初のコンピュータ(のひとつ)と記載されていました。ただしこちらはIBM製ではなく、マサチューセッツ工科大学で設計され大手電機メーカーのレイセオン社が製造したそうです。