
【注意】怪しい番号からネット回線の営業電話→心と金欲が満たされた
タイミング法のため、最近は毎週のようにクリニックへ通っています。
卵胞の育ち具合をエコーで確認するためだそうです。
生理二日目から五日目までの間を指定されるなど、予定を組むのが大変です。
このエコー検査、毎回4000円近くかかるのです。
大切なプロセスだと頭では分かっていても、家計へのダメージは大きいです。「見えないもの」の成長を確かめるためゆえにいっそう頭がギシギシします。
050から始まる謎の電話
ちょうど病院帰り。お金のことばかり考えていたある時。 見知らぬ「050」から始まる番号から着信がありました。電話に出ると、ネット回線業者を名乗る女性です。
彼女によれば、現在、我が家が月に6000円ほど払っているネット代が、月々3500円くらいになるとのこと。プラン変更できるようにルールが変わったとかなんとか。少し難しい説明でしたが、丁寧にしてくれました。
通常、月々6000円のところが、12ヶ月契約で、25000円引きになり、実質月の支払いが3500円になるそうです!
しかも、今の回線の解約金や撤去工事費まで負担してくれると言います!
「6000円が3500円になるなんて、安い!」
治療費の出費に頭を悩ませていた僕にとって、まさに渡りに船。
現在の契約状況やマンションの住所を正直に伝えます。
すると、工事費も無料でいけるとのこと。これはお得です!
雇いたいくらい営業熱心な彼女と30分の通話
相手の質問に答えるため、引っ張り出してきた契約書を眺めていたときです。 ふと目に留まった現在の月額料金は、「4200円」でした。
あれ? さっき彼女は「今は6000円くらい払っている」と言っていました。
なんだか怪しいぞ。
僕は冷静になり、「今の契約内容をもう一度見返してから、後日またお話ししましょう」と伝えました。
すると、それまで丁寧だった彼女の口調が急に早口になり、まくしたててきたのです。
「なにが気になるんですか?」
「いま申し込めば、後々の手間が減りますよ!」
「2回電話するの大変じゃないですか?」
何を言っても向こうは食い下がりません。凄まじい執念です。結局、のらりくらりとかわしながら30分も話し続け、なんとか電話を切り抜けました。
時計を見ると、夜の20時ぴったり。
後でわかったことですが、その業者の営業時間は20時までだったようです。
営業熱心だけれど、決して残業はしない。
もし僕が経営者なら、ぜひ社員として雇いたいタイプですね。
ネット回線も走馬灯を見る
とはいえ、この怪しい電話は僕にひとつの気づきを与えてくれました。これまで一度も気にしたことがなかった「ネット回線を見直す」という手です。
ネット回線も「見えないもの」です。きちんと調べることにしました。
すると、なんと月額2300円で今の倍の速度が出るプロバイダを見つけてしまいました。すぐにそこへ切り替えの連絡をし、現在の回線の解約手続きへと移ります。
解約は電話でしか受け付けていませんでした。
「また電話か」と少しうんざりしながらスマホを操作します。
オペレーターは年配の関西弁の女性。
僕の契約情報を確認すると「5年も使っていただいたのですね」とゆっくり静かに口を開きました。
そこから彼女流の引き留め術が始まります。
・初期設備費用を30ヶ月かけて払い切ったこと
・ネット回線の契約についてきたメールアドレスも使えなくなること
・Netflixのセットプランでたくさんの動画を見た思い出
5年間の歩みをしっとりと振り返ってくれました。
「ネット回線の走馬灯かよ!」と笑ってしまいました。
僕からの答えはすべて「不必要です」のひと言です。
だって、毎月2000円近く安くなるんです。
すると解約担当の彼女は、最後の切り札を出してきました。
「今なら、1年間だけ毎月2000円引きにさせていただきます」
超大盤振る舞いです。
しかし、2000円引かれたところで、新しく見つけた月額2300円の回線とほぼ同じです。丁重にお断りすると、彼女はこう締めくくりました。
「それでは最後となりますが……、5年間誠にありがとうございました」
ゆっくりとした話し方にも関わらず、サンジの「クソお世話になりました」という迫力のようなものが伝わってきました。

そのプロの対応と完璧な間の取り方に、僕は不覚にも涙しそうになってしまいました。この解約担当の人もまた、素晴らしい話術の持ち主です。
ネット回線の営業パーソンはほんとすごい。
謎の仲介業者と再びの長電話
そして3日後。なんと、あの最初の仲介業者の女性から再び電話がかかってきました。 僕はここぞとばかりに、彼女に丁寧にお礼を伝えました。
僕「あなたからの電話待っていました」
謎の仲介業者「ありがとうございます。遅くなってしまい失礼しました」
僕「今のプロバイダを解約することにしました」
謎「本当ですか!では、本日このまま申し込みされますか?」
僕「いえ、あなたからお電話をいただいたおかげで、契約を見直すことができたんです。月々2300円のところが見つかったんです。本当に感謝しています」
電話の向こうで、彼女は絶句していました。
謎の仲介業者「……2300円、ですか?」
僕「そうです」
と、彼女は信じられない様子で3回も聞き返してきました。
僕はそのたびに「そうです」と答えました。
結局、今回の電話でも20分以上話をしてしまいました。
彼女はあの手この手で様々なプランを提示してくれました。やはり熱心です。が、月額2300円より安くなるものは一つもありませんでした。
ここで、僕はひとつの自信を得ました。
月2300円というのは圧倒的に安いんだ!
その事実を証明されたことで、心は不思議と満たされ、ほっこりとした温かさに包まれていました。
毎回の通院で消えていく4000円の痛手を、少しだけ取り返せたような気がしたのです。
後日、この一連の出来事を妻に報告したところ、彼女はこう言って呆れていました。
「さすが……」

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