
激しい雨の鳴き声に
ミーミーミー
夜中、目が覚めた。
どこかで子猫の、鳴き声がする。
激しい雨。
起きてみれば、やっぱりだ。
姿は見えないけれど、玄関の横の茂みの中。
か細い声でミーミーと。
ずーっと鳴いている。
「おーい」
思わず話しかけてしまった。
「そこいるの?」
「………」
「大丈夫かい?」
「ミャア」
返事してくれた
「親御さんどこ?」
「ミャア」
‥言葉がわかるわけない。
一人恥ずかしくてたまらない。
確か、こういう場合は親猫がいることが多いから触れずそっとしておくのがいい、はず。
「買い物行くからね。きっと親御さん来るから。じっとしてるんだよ」
行く間。
帰ってくる間。
ずーっと鳴いていた。
親猫はどうしているのか。
保護した方がいいのか。
昼になった。
玄関のドアを開けたら、子猫のそばの茂みにある大きな木が、ドアの前を通せんぼした。
「もうっ」
バキッ
「フー!!」
「えっ?」
ちょっと離れたところに灰色の猫がそこにいた。
親猫だ、とすぐわかった。
「大丈夫だよ。どうぞ2匹でごゆっくり」
そそくさと家の中へ入った。
その後、子猫の鳴き声はしなくなった。
ホッとしたのと同時に、ちょっとだけ寂しい思いもした。
雨は上がってカラッとした晴れ。
あの親子の行く末も晴れやかなものでありますように。
終わりです。
読んでいただき、ありがとうございました(^▽^)/