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Photo bymochialuki

食べるということが怖かった私 会食恐怖症と向き合った日々

    「私のことだ!」という安堵

    「会食恐怖症」という言葉に出会ったのは、昨年YouTubeを見ていた時のことでした。 最初は「どういう意味だろう?」と何気なく見ていたのですが、内容を知るうちにドキドキが止まらなくなりました。「これ、過去の私だ……!」と。

    それと同時に、ずっと抱えてきた違和感に対して「私はおかしくなかったんだ」と、心の底からホッとしたのを覚えています。今回は、私が「会食恐怖症」とともに歩んできたお話をさせてください。

    幼稚園の頃の、小さくて重い記憶

    一番古い記憶は、幼稚園の頃にさかのぼります。 うっすらとした記憶ですが、給食の時間がどうしても苦手で「幼稚園に行きたくない」とずっと思っていました。

    給食に出る菓子パン自体は嫌いではないのに、園ではどうしても喉を通らなくて……。いつも食べられずに、自宅へ持ち帰っていました。

    ある日、「今日はおばあちゃんが家に来るよ」と母から聞いた私は、どうしても給食が嫌で、「具合が悪い」と泣きながら嘘をついてお休みしたこともあります。当時の私は、言葉にできない不安でいつも胸がいっぱいだったような気がします。

    小学1年生、救ってくれたのは兄でした

    小学校に上がっても、給食への苦手意識は変わりませんでした。 食べ終わらないうちに昼休みや掃除の時間が始まってしまい、みんなが掃除をしている横で、一人ポツンと机に向かう毎日。

    先生は「残してもいいよ」と言ってくれていたのですが、クラスの男の子二人が「残すな!」と強く言ってくるのが怖くて、無理をして食べ続けていました。学校へ行くのが本当に苦痛で、ある日、たまらず母に相談したんです。

    すると母が、5歳上の兄に「あゆみの様子をちょっと見てきてくれない?」と頼んでくれました。 翌日、わざわざ教室まで来てくれた兄が「あゆみ、大丈夫か?」と声をかけてくれた時の安心感は、今でも忘れられません。

    それを見ていた例の男の子たちは、6年生の頼もしい兄の姿に驚いたのか、それ以来、何も言ってこなくなりました。卒業するまでパンを持ち帰る日々は続きましたが、少しだけ心が軽くなった出来事でした。

    プレッシャーに押しつぶされそうだった中学時代

    中学校に入ると、環境の変化もあって、どこか異次元に来てしまったような心細さを感じていました。給食への悩みも、さらに深刻になっていきます。

    当時の担任の先生は「給食は絶対に残さない」という方針で、残す時は理由を報告しなければなりませんでした。 この「食べなきゃいけない」という強いプレッシャーが、私から食欲を奪っていきました。大好きなメニューでさえ、喉を通らなくなってしまったのです。

    毎日のように、「先生、残していいですか?」と言わなければならない給食の時間。先生からは「好き嫌いが多いだけだ」と厳しい言葉をかけられることもありましたが、自分でも「家では食べられるのに、どうして学校ではダメなんだろう」と、理由がわからず苦しかったです。

    夫がくれた「魔法の言葉」

    高校生になり、お弁当生活になってようやく心から安心することができました。 そして17歳で主人と出会い、お付き合いが始まりました。デートといえば食事ですが、最初はそれがとても不安でした。

    何を食べるかよりも「残さず食べきれるか」を基準にメニューを選んでいた私。そんな私とは対照的に、主人はとてもよく食べる人でした。 ある時、メニュー選びに悩む私に、主人はこう言ってくれたんです。

    「好きなものを選びな。食べきれなかったら、俺が食べるから大丈夫だよ」

    その言葉に甘えて好きなものを頼むと、主人は本当に美味しそうに私の残したぶんも全部食べてくれました。「二人分も食べられて幸せだよ」と笑ってくれる彼の前では、不思議と緊張せずに食事を楽しめるようになっていったのです。

    現在、そして伝えたいこと

    主人が病を患い今の土地へ越してきてからは、外食や家族以外との食事の機会はほとんどなくなりました。 そのため、給食の苦しみは過去のことになりつつありましたが、あのYouTubeを見た時に、当時の記憶が鮮明に蘇ったのです。

    「私と同じ思いをしている人が、他にもいるんだ」 大人になっても、会食の場で人知れず苦しんでいる方がたくさんいることを知り、胸が締め付けられる思いでした。

    最後に

    この数年、限られた人としか食事をしていないので、今でも完全に克服できたのかは分かりません。

    ただ一つ言えるのは、この症状は「安心できる相手かどうか」で大きく変わるということです。 自分をそのままさらけ出せる相手なら、食事は楽しい時間になります。

    「たかが食事でしょ?」と思う方もいるかもしれません。でも、世の中には、食事の席でどうしても緊張してしまう人がいるということを、少しでも知っていただけたら嬉しいです。

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。
    またね!(^_-)-☆

     
     
    日々の暮らしで感じたことを日常エッセイにして綴っています。 夫の病気や家族とのこと、不安症や更年期のことも、私自身の言葉で。 週末は3行日記とポエムを更新中🍀 いぬとねことお花のアパレルショップも始めました🌸

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