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街の真ん中で田舎みたいに暮らしたい

    今年から新しく始めたことがある。

    家庭菜園だ。

    実家が農家なわけでもなく、
    親戚にも野菜や果物を育てている人はいない。

    私が住む場所の周りにはあまり畑もない。

    つまり家庭菜園について教えてくれる人はほとんどいないのだ。

    興味を持ったきっかけはハーブ栽培。
    ハーブ栽培も自宅のバルコニーでしている。

    自分で育てたハーブを摘み取ってハーブティーにする。
    ローズマリーをお肉料理に添える。

    その経験がもっと何か作ってみたいに繋がった。

    思っていても行動にするのは難しい。
    初心者も初心者でプランターから購入しなければならない。

    昨今の物価高や気候条件で野菜の値段が不安定なこともあり、周りの友人からも家庭菜園をしているという話を聞くようになった。

    野菜作り
    急に出来るわけでもないだろうから、
    危機管理の一つとして練習しておいても良いのでは?
    なんて考えも少しある。

    とにかく今年は失敗しても良いから野菜作りをしようと意気込み、ゴールデンウィーク前に野菜の苗を買うことにした。

    周りはまた変なことを始めたと思っているに違いない。

    初心者にも育てやすそうな夏野菜の苗を選んだ。
    茄子、パプリカ。

    子供たちが食べられる野菜にした。

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    花が咲き始めた茄子

    あまり欲張ってもいけないけれど、ダメ元でオクラとミニトマトの種も蒔くことにした。

    何もわからないところからの野菜作り。
    下調べは結構頑張った。

    植えた苗はどんどん大きくなった。

    オクラやミニトマトの種も
    発芽しどんどん伸びた。

    野菜の育て方を種類ごとに調べながら、作業を進めた。

    今は何でもYouTubeで教えてもらえる良い時代だ。

    2本仕立て、追肥、摘心なんて言葉を一つずつ調べながら学んだ。

    ファッションや美容にばかり興味を持っていた私が知らなかった世界だ。

    虫も苦手ながら、アブラムシを手で潰すことにも慣れた。

    毎朝起きたらパジャマのまま、ベランダに出て植物を観察する。

    今一番の癒しと楽しみだ。

    初めの頃は子供たちも喜んで観察していたけれど、今はもう私だけが向き合っている状態。
    たまに夫が出てきては、おーすげー!と喜んでいる。

    何より朝の空気は心地よい。

    とても健康的な気分。

    雨に対する気持ちも変わった。
    雨が降った後の緑の色がこんなに美しいことを知らなかった。

    心配するほどの大雨が降った後でも、
    植物たちは意外にもケロッとしていて、
    むしろ元気いっぱいだ。

    少しでも水やりを忘れると
    わかりやすくしおれている。

    笑いそうになるほど、しおれる。

    大慌てで水やりをして、しばらくした頃には見事にシャキッとする。

    今まで意識していなかった
    雨の恵みを実感した。

    憂鬱な雨の日も植物のことを思うと悪くないと思った。
    自然に少し近付いた気持ちになる。


    6月のある日
    とうとう収穫できそうな茄子が出来た。

    この日ばかりは家族みんな喜んだ。

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    まずはお味噌汁にして食べた。

    次にオクラが良い感じに育っていたので、
    3本ほど収穫した。

    かたさを心配していたけれど、
    茹でると柔らかく優しい味がした。

    パプリカは実が色付くまで丁寧に育てたい。


    初めは本当に食べられるものが出来るのか、
    正直不安だったけれど
    順調に今も次々に身をつけている。

    食べられそうな大きさになったものから
    少しずつ頂く。

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    プランター茄子とバジルのバルサミコマリネ


    自分で育てた野菜で料理する。

    人間の営みとして当たり前のことのようで、
    実は難しかったことの一つ。

    お腹と一緒に心も満たされる。

    今年は達成できて嬉しい。

     
     
    暮らし系エッセイを書いています。 カフェで働くハンドメイド作家。 お料理やお菓子作りもぼちぼち。 小学生2人と夫の4人暮らし。 ハンドメイド/手しごと/おうちカフェ 毎日ごはん/編み物/ファッション/30代/姉妹育児

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