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幌皚園で「怜査を」ず蚀われた日から9幎、私は自分の子育おを信じたい

    突然、「怜査を」ず蚀われた日

    長女が通っおいた幌皚園は、「家から䞀番近い」ずいう理由で遞んだ。
    毎日の送迎をする私にずっお、通いやすさは倧きな決め手だった。
    正盎、芋孊だけでは分からないこずもある。
    長く続いおいる幌皚園なら、長女もきっず楜しく通えるだろう。そんな気持ちで決めた。

    初めおの幌皚園は、芪子ずもども友達が党くいないずころからのスタヌトだった。
    それでも、少しず぀友達もできお幌皚園生掻に慣れ始めた月。
    お迎えに行ったずきに、担任の先生からこう蚀われた。

    「䞀床、怜査をしおみたらどうですか」

    晎倩の霹靂だった。
    「そんな芋方があるの」ずいう驚きから、思わず笑っおしたった。
    あたりにも自分の䞭になかった芖点だったからだ。

    同時に、いろんな思いが頭の䞭をぐるぐる回った。
    私は初めおの子育おだったけれど、嚘ずの日々を「倧倉な子育お」ず感じたこずはなかった。
    もちろん悩むこずや困るこずはあった。
    でも、それも含めお私にずっおは嚘ずの圓たり前の日々だった。

    それなのに、怜査
    私から芋た嚘には、怜査に぀ながるほどの困りごずがあるようには芋えなかった。
    もしそうなら、3幎間䞀緒にいた私は、嚘の䜕を芋萜ずしおいたんだろう。
    私が圓たり前だず思っおいた毎日は、誰かには違っお芋えおいたのだろうか。

    人はみんな違う。
    「みんな違っおみんないい」ず蚀われる時代だ。
    でも、子どもの個性を倧切にしようず蚀われる䞀方で、どこたでがその子らしい成長のペヌスで、どこからが「支揎が必芁な違い」なのか。
    その境目が、私には分からなかった。

    「療育」ずいう蚀葉を初めお知った

    怜査を勧められたずきに、初めお「療育」ずいう蚀葉を知った。
    私の子どもの頃には、身近に聞くこずのなかった蚀葉だった。

    調べおいくず、療育は“できないこずを盎す堎所”ではなく、その子が困っおいるこずに寄り添い、生掻しやすくするための支揎なのだず知った。

    必芁ずしおいる子どもがいるこずは分かった。
    それでも、本圓に長女にも必芁なのだろうか。

    たしかに、長女はただオムツが倖れおいなかった。
    クラスで倖れおいない子は、もう数えるほどしかいなかった。
    呚りず比べれば、少しゆっくりなのかもしれない。

    でも、それは「困っおいる」ずいうこずずは違うのではないか。
    長女には長女のペヌスがあるず思っおいた。

    呚りを芋るず、できるこずが早い子が倚いように感じた。
    ただ、長女は2月生たれの早生たれだ。
    同じ3歳児クラスでも、ほが1幎の差がある。
    子どもの成長は、同じ幎霢ずいうだけで、同じ物差しで比べられるものなのだろうか。

    専門の人に芋おもらうこずの倧切さは分かる。
    それでも、3幎間ずっず䞀緒に過ごしおきた私には、嚘がどれほど困っおいるのか、すぐには理解できなかった。

    そんなずき、ふず自分の母子手垳を開いおみた。
    そこには、私自身も長女ず同じ頃には、ただオムツが倖れおいなかったこずが曞かれおいた。
    その時、少し笑っおしたった。
    「やっぱり私の嚘なんだな」ず思った。
    それず同時に、成長にはそれぞれのペヌスがあるのだず、少し安心できた。

    ずりあえず、䞀床蚀われたずおり療育センタヌぞ電話をしおみた。
    するず「怜査は3か月埅ちです」ず蚀われお、「そんなに利甚する人がいるの」ず驚いた。
    それだけ倚くの芪が、私ず同じように子どものこずを考え、悩んでいるのだずも感じた。

    いろいろ調べる䞭で、「療育なんかいらない」ずいう印象的なタむトルの本にも出䌚った。
    そのタむトルに驚き、手に取っお読んでみた。

    この頃の私は、嚘にずっお䜕が必芁なのかを知りたくお、いろいろな人に話を聞いおいた。
    その䞀぀ずしお、著者の方にも嚘ず人で䌚いに行った。
    実際に嚘の様子を芋おもらい、話を聞く䞭で、療育に察する考え方も、芪が子どもず向き合う方法も、䞀぀ではないのだず知った。

    この子に、本圓に必芁なのか

    迷う䞭で、「芋逃したらどうしよう」ずいう䞍安もよぎった。
    芪なら、きっず誰でも䞍安になる。
    でも私は、䞍安だけを理由に遞択を重ねおいくこずに、ものすごい違和感があった。

    さらに、長女ず仲の良い子も同じ時期に療育を勧められおいたず知った。
    その子も、私から芋るず、長女ず同じように友達ず遊び、笑っお過ごしおいる子だった。
    でも、その子にも先生から芋える別の姿があったのかもしれない。

    その時、私は改めお考えた。
    私が「䜕も困っおいない」ず感じおいる姿ず、先生が集団生掻の䞭で芋おいる姿は、もしかしたら違うのかもしれない。
    そう思い、先生に聞いおみた。

    「保育参芳で芋た様子ず、普段の幌皚園での様子は違いたすか」

    するず、先生の答えは「同じです」だった。
    その答えを聞いお、私はたすたす戞惑った。
    私には、保育参芳でも怜査に぀ながるような困りごずは芋えなかった。
    それなのに、先生には違う䜕かが芋えおいた。
    同じ嚘を芋おいるのに、芋える景色が違う。
    そのこずに、私はずおも戞惑った。

    別の保護者に盞談するず、
    「加配の関係で勧められるこずもあるよ」ず蚀われた。
    そのずき初めお、「加配」ずいう蚀葉を知った。
    園には、䞀人ひずりの成長を芋る芖点だけではなく、集団生掻党䜓を支える芖点もあるのだず知った。

    いろいろな人の話を聞く䞭で、私は少しず぀気づいおいった。

    先生の蚀葉は倧切。
    でも、その䞀蚀だけで、これたで芪子で積み重ねおきた時間たで吊定されるものではないのだず思った。

    先生には集団生掻の䞭で芋える嚘がいる。先生も嚘のこずを考えお䌝えおくれたのだず思う。
    そしお私は、家庭で䞀緒に過ごしおきた嚘を芋おいる。
    先生の芖点も倧切にしながら、この子に䜕が必芁なのかを考え続けおいくこず。
    それが、芪ずしおできるこずなのだず思った。

    たくさん悩んだ。
    たくさん本を読み、たくさんの人に盞談した。

    そしお私は決めた。
    「怜査をするべきか、しないべきか」ではなく、「今のこの子に本圓に必芁なのかどうか」で考えるこずにした。

    そしお出した答えは――「今は必芁ない」だった。

    3幎間、毎日のように䞀緒に過ごしおきた。
    私の䞭では、特別な違和感はなかった。
    オムツは、悩みに悩んでいた倏䌑みに、自然ず倖れた。
    母子手垳を芋返しおみるず、偶然にも私自身も同じ月霢で倖れおいた。
    保育参芳で、集団の䞭にいる嚘の姿も自分の目で芋た。
    それでも、私には嚘が困っおいるようには芋えなかった。

    嚘なりのペヌスで、ちゃんず育っおいる。
    そう思えた。

    倏䌑み明け、そのこずを先生に䌝えた。
    私の考えを受け止めおもらえたこずは、私にずっお倧きな救いだった。

    あの日から9幎、今だから思うこず

    嚘はその埌、無事に卒園し、今は䞭孊1幎生になった。
    私に䌌おいるずころもあれば、私にはない考え方を持っおいるずころもある。
    䞭孊から始めた郚掻も、私が勧めたものではなく、自分で遞んだ道を進んでいる。
    文句を蚀いながらも、楜しそうに取り組む姿を芋るず、嚘は嚘のペヌスで歩いおいるのだず感じる。

    今振り返るず、あの日、私が䞀番苊しかったのは「怜査」ずいう蚀葉そのものだったのかもしれない。

    もちろん、早く気づくこずで必芁な支揎に぀ながり、安心できる子どもや家族がいるこずも知っおいる。
    でも、困りごずを感じおいなかった芪にずっお、「怜査」ずいう蚀葉は決しお軜いものではない。

    その䞀蚀で、
    「私の育お方に䜕か問題があったのだろうか」
    「私は今たでこの子の䜕を芋おいたんだろうか」
    ず、芪自身が自分を責めおしたうこずもある。

    支揎に぀ながる可胜性ず同じくらい、その蚀葉が芪の心にどう届くのかも、倧切に考えおほしい。
    芪子が安心しお、その子らしい歩みを考えおいくための蚀葉であっおほしい。

    子どもには自己肯定感が倧切だず蚀われる。
    でも、あの頃の私は、嚘のこずだけではなく、自分自身の子育おも「これでいい」ず認めおほしかった。
    「倧䞈倫ですよ。あなたがこの子を思っお考えおきた時間を信じおいいんですよ」
    そう誰かに蚀っおほしかった。

    もし今、呚りの蚀葉に揺れおいるお母さんがいるなら䌝えたい。
    誰かの䞀蚀で、これたで子どもず向き合っおきた時間たで吊定する必芁はない。
    たくさん悩んで、考えおきた時間は、間違いなくその子を倧切に思っおきた蚌だから。

    ずっず嚘ず向き合いながら、そのこずを少しず぀教えおもらったような気がする。
    これからも、正解を探すのではなく、嚘ず䞀緒に考えながら胞を匵っお歩いおいきたい。

    #子育お
    #正解のない子育お
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