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人の心に残る人と消える人

    あやとりりい

    「りりいは久しぶりの感じしないね、高校の頃に戻ったみたいだね。」友達の家で10年ぶりに再会した友人が話す。
    確かに懐かしい感じがない、日常に彼女がいたときのまま約20年もの時が経ったのだろうか。
    ………
    夜、見る夢は、家族の夢。そこには15年も前にいなくなった人もいる。年に一回お参りをするとき、「もう15年?昨日じゃなかったの?」と思う。
    懐かしい感じがしない。いつも一緒にいるのだろうか?そんなはずはないのに。
    ……………………
    当然ながら私と彼女達はお互いに媚びてごまをすることもなく言いたいことを言っていたし、金品の授受はない。
    しかし、彼女達は残っている。
    タイミングよく揺れる揺りかごの中にいるような力が抜ける場所で、
    張っていない自分と、
    少し我が儘で遠慮のない姿とお姉さんの様な優しさを備えた彼女達がいるのだ。
    それは最近まで会っていたかのように懐かしさは感じない。
    ……………………
    他方で、前職を辞めたとき、翌日には上司の顔を忘れていた。もしかすると始めから存在しない幻だったのだろうか。
    再会しないことは当然として、夢にすら出てこないし、日中に記憶に喚起すらされない。

    ある時、政府がコ○ナ対策で10万円を撒いた。その瞬間はボーナスの補填になったが今は記憶にも財布にもない。泡だったのだろうか。
    ……………………
    旧友と行ったサイゼリ○や4プラでの買い物や、家族との夕食は、きっと10万円給付ほどは偉大な出来事ではない。しかし、残ったのは20年近くも昔の何気ない毎日と他愛のない会話。

    思い出は売っていない。心にあるのはお金では買えないものが殆ど。
    ………………………………………
    子育て支援の給付金で稼いだ票はきっと一瞬で忘れられるよ。
    町の在り方を改革し、子育て世帯に住みよい所にしたのならきっと暫くは票として残るよ。

    友達に借りたお金500円を返さなかったら思い出も悪く染まるよ。
    返したお金500円が、「あのときわざわざ500円返しに来たよね。」って数年後までの思い出話になるよ。

    ご飯の後、伝えてくれた「美味しかった」は、作った疲労を消して「あの時、美味しかったって一杯食べてくれた」思い出になるよ。
    ……………
    会ったとき、振り返ったとき、懐かしさを感じないいつも通りの毎日にいると思わせる人は、
    思いを人の心に残させようとしない。
    見返りを求めないし、得をしようともしない。

    ただ淡々と言うべきことを言い、やるべきことをやっている。いつも通りの彼女たち。

    だから一緒にいて私自身も取り繕わない素直な自分でいられたのだろう。彼女たちは得をしようとしないから、防御も必要なかった。
    こうして人の心を奪った彼女たちだからこそ、まるでずっといるかのように、優しい思い出として残っている。

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    皆様✨ご閲覧いただきありがとうございます。✨仕事の合間に気づいてホッコリしています。本当に癒しのときです。

    今日も皆様の記事を見に行かせてくださいね。

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