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Photo bylaikar

友を想う

    かつての友人に似ている人を見かけた。
    電車の中で、私の左斜め前に座っている。

    友人はふっくらしていたが、
    その人はとても華奢である。

    顔のパーツを一つずつ確認しても、
    そこまで共通点はないように思う。

    輪郭やパーツをどれだけ重ねても、
    物理的にはあまりにも別人だった。

    でも、纏っている雰囲気は、
    友人の憂いと一致しているように見えた。

    オーラってどこで感じているのだろう。

    私は気づかれない程度に、ちらちらと観察した。

    少し猫背でうつむきがちな首。
    周りの目を意識していなそうな無造作な眉毛。

    持ち前の華やかさを打ち消す影が、
    ゆったり動く指先からも滲んでいる。

    ふと漏れたため息が似合う。
    少し上を見上げた瞬間の、
    色っぽさの威力がある。

    懐かしいなと思う。

    湧き上がる切なさを愛おしくも思う。

    私は彼女が好きで、嫌いだった。

    人間だから当然だ。

    知れば知るほど嫌いな面も視界に入ってくる。

    シャボン玉のような脆さと、
    影に対する確かな執着を、
    大切に抱えている子だった。

    私は彼女の影に耐え切れず、
    シャボン玉を乾いた手で触れた。

    音もなく弾けて壊れたそれは、
    二度と戻らない友情の終わりだった。


    残酷な指先が 脆いシャボン
    触れて消した 戻れない悔い
    別人の陰りに 投影する溜息
    上目遣いの色 懐かしさ歩く
    好きと嫌いの 矛盾を抱いて
    もっと大切に もっと一緒に
    もっと純粋に 笑いたかった
    本音に気づく 雨上がりの朝




     
     
    サイコロの出目は、誰にもコントロールできない。 そんな小説を書いています🎲 ボドゲ、絵、エッセイ、小説🫶

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