
「固定概念を覆してくれた私の変形指〈ヘバーデン結節(Heberden's nodes)〉」
数年ほど前から、両手の指の指先に近い関節(第一関節)が痛い。
あまりにも痛く、腕までこわばり、睡眠不足にまでなった。
おまけに皿洗いしていたら、3回に一回は落としてしまうか、食器を飛ばして水浸しになるか。
仕事の同僚からは「りゅうまち」だったら早めの対応したほうがいいからと病院に血液検査にもいってみたが、「りゅうまち」は陰性。
そして下された病名は:「ヘバーデン結節」だろうと。
だろうというとこがあやふやでまだはっきりとそうだと言えるほど第一関節がまがっているわけでもなかった。
周囲にカミングアウトしてからというものの、世の中には意外にたくさんの女性がこのヘバーデンと戦っていることがわかった。
痛いし、家事全般なんらかの支障があるのに、
痛さがなくなったり、変形が取れたりという治療というものがそんなにないというのがまず驚いた。
第一関節のところにできたコブが横にとがってかなりの変形があれば骨を削る等の手術もあるようだが、根本的に治す方法は限られるようだ。
ある程度時が経っておちつけば痛さが自然になくなるとか聞いたが、
今の所、悲しいですが、季節の変わり目や天候の変化に敏感に反応します。
妹に話をしたら、実は妹も同じようにヘバーデンでした。
しかも指をみたら私のそれ以上にコブが大きく赤く腫れていました。
本人は痛いけど、調べもせずにこういうもんだと思って生活していたらしい。ある意味頼もしい。
さて、私のヘバーデンになった指たちはたくさんやらかしてくれます。
お皿やコップなどの食器を破壊するだけでなく、
冷蔵庫にしまおうとしたおかずを落としたり、
ある日は洗った包丁をしまい損ねて落として、危なく足の指を詰めそうになったこともありました。
それに、なにもしなくても痛いのに痛さで神経が行き届かないせいか、腫れている関節を机の角などにぶつけてその度に悶絶しています。
そんな珍事だらけのヘバーデンではありますが、
まあ悪いことばかりでないというのを今日はお伝えしたいです。
指輪がしたい指にはできないし、料理は1に味、2に見た目といって、以前は盛り付ける食器もこだわって選んでいたのに、今となっては、とにかく割れない、軽いを重視して普段の食事食器はほぼコレールに変更。
そこから、学んだこと!
盛り付けは見栄えのする重い食器がいい
そんなこと私だけの思い込みでした。
だれも気にしていないのに。
ヘバーデン結節という指関節になったおかげで、
こうでないといけないという固定概念は綺麗に捨てました。
そうしたら、なんかすごい生活が楽になっていって、指の痛みはあるものの、気持ちがふんわり軽くなりました。
きっかけはどうあれ、心地よさが増したのです。
・もう子供がいるんから、
・もういい大人だから、
・女性なんだから、
・日本人なんだから。。。
気がつけば周りにはとてもたくさんの「だから」がいっぱい。
この際、濁点をとっぱらってみよう!
「たから(宝)」がみつかるよ。
見た目はほんとでこぼこ指だけど、この指のおかげで
こうでないといけないという見えない鎧からの解放されました。
私の宝は自分に素直になること=自由
そう思うと、真っ直ぐで綺麗な指とは言えない曲がった指がちょっとだけ可愛くみえて愛おしいのも不思議です。