
わたしの心象風景
わたしは深い闇の中に生まれた
恵まれた環境
何不自由なさそうな家庭
その中で、ただ暗闇に覆われて育った
両親は子煩悩で
教育熱心で
躾けに厳しかった
愛されていた
そんな表現がピッタリするほど
過保護に育てられた
だけど
それはわたしの意思ではない
そこに
わたしは
居なかった
わたしの声は
いつも届かなかった
求めてないものを
過剰に与えられて
それが幸せで
恵まれていることなのだと
そう
思い込むことにしていた
わたしがいない
暗闇のこの世界は
いつも色が感じられなくて
わたしではない何かになるために
息をしているようだった
ほんとうは
わたしは一体
どんな色だったんだろう
暗闇に呑み込まれて
わからなくなってしまった
自分の色も見えないままで
いったい
なにができるのだろう
わたしは
何色だったんだろう……