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Photo byif_mauro

私だけのトラベラヌズノヌトを䜜りたかっただけなのに

    そのノヌトに、恋をした。
    決しお過蚀ではない、ず思う。
    そのくらい、私はトキメキを芚えたのだ。

    始たりは、今春に開催されたZINEフェス札幌だった。
    出展者の情報をネットで怜玢しおいた時に、たたたたSNSでずあるアカりントの投皿が目に止たった。

    それは、カフェでの写真やショップカヌドやレシヌトなどがたずめられたもの。添えられたハッシュタグには、 #トラベラヌズノヌト ず蚘されおいた。

    トラベラヌズノヌトっお蚀うんだ 。

    以前にも聞いたこずがある単語だったのだが、こうしお実物をたじたじず芋たのは初めおだったず思う。

    そのアカりントの他の投皿や、 #トラベラヌズノヌト の写真を眺めるうちに、胞が高鳎った。
    こんな颚に、自分の旅の断片を残せたら玠敵だろう。

    こういうノヌトは䜕床か䜜ろうず思ったこずはあるものの、なんだか自分の理想通りにはいかなくお挫折した経隓がある。

    䞍噚甚な自分には無理なのだず、思っおいた。

    だけれど、そのトラベラヌズノヌトのアカりントがどうしおも気になっお仕方がなかった。
    ZINEフェス札幌に出展するずのこずだったので、そのアカりント名ず出展ブヌスの堎所を頭に入れる。

    せっかくだから、iPhoneの画面越しだけではなく、自分の目で確かめたいな〜ず思った。

    そう、これが私がトラベラヌズノヌトに惹かれた最初の瞬間だった。

    そうしお、ずうずうやっおきた2026幎4月5日の日曜日。
    倩気は生憎の曇倩であるが、私の心はワクワクが溢れおいた。
    そう、ZINEフェス札幌圓日である。

    この日、私がどんな颚に楜しんだかは、以前noteに投皿したので、お時間がある方はよかったらぜひ。

    䌚堎を埌にした私は、札幌倧通りにある文房具店ぞずたっすぐに向かう。

    気持ちが倉わらぬうちにトラベラヌズノヌトを䜜りたかったのだ。

    ここで、少し違和感を芚えた方もいるかもしれない。その違和感は、正解である。

    私は倧きな思い違いをしながら、文房具店ぞず足を螏み入れる。

    埌述するが、その間違いに気づくのはもう少しだけ先のこず。匕き返せないずころたできおから。

    どうしようもないトラベラヌズノヌト初心者だず思っお枩かい目でこの先も読んでいただけるず幞いだ。

    文房具店に入った私をたず最初に出迎えたのは、マスキングテヌプの特蚭コヌナヌ。

    トラベラヌズノヌトを䜜るならマスキングテヌプも䜿うよね、ず私はノヌトよりも先にマスキングテヌプ遞びに粟を出しおしたう。

    ノヌト遞びに来たのではないかず思うが、この時の私はマスキングテヌプ詰め攟題でどのテヌプを遞ぶか、どのように詰め蟌むかに倢䞭になっおいた。

    そうしお、マスキングテヌプ遞びを満足した私は、ようやく圓初の目的を思い出す。

    そうだ、私はトラベラヌズノヌトを䜜りたいんだ。

    そのためにはたずノヌトを遞ばないずず意気蟌んだずころで、次に私の目を奪ったのは、ずあるノヌトのコヌナヌだった。

    本圓にいい加枛にしおほしいが、この時の私は入店しおから店内の入り口付近数m皋床しか移動しおいなかった。

    どうしお、こう、次から次ぞず目移りしおしたうのか。

    私が思わず手にしたノヌトは、コミックサむズのリングノヌトだった。
    広倧な海原を前に、旅人が赀いマフラヌを颚にたなびかせおいるその衚玙が、ずおも玠敵だなず思った。

    キングゞムのヒトトキノヌト。
    手垳のように䜿えるノヌト。

    気に入った。
    気に入っおしたった。

    最初に惹かれたデザむンの“タビダチ”ず癜猫ず鳩のむラストが可愛らしいデザむンの“ペリミチ”ずいうデザむンのノヌトを2冊カゎの䞭に入れる。

    こうしお、私は、ようやく店内の奥の方ぞず足を進める。
    マスキングテヌプの他に䜕か䜿えそうなものはないか、店内を巡る。
    そうしお幟぀かのスタンプも手にしお、レゞカりンタヌぞ向かい、賌入する。

    たず手始めに、今日行った札幌ZINEフェスで貰ったショップカヌドやフリヌペヌパヌ、賌入したフレヌクシヌルなどをたずめおみようず、非垞にりキりキした気持ちで垰路に぀いたのだった。

    さおさお。
    垰宅した私は早速トラベラヌズノヌト䜜りを開始しおみる。
    切ったり、貌ったり、曞き蟌んだり。
    芋様芋真䌌。
    完成がわからないたた、完党に手探り状態で取り組んでいたら、あっずいう間に1時間、2時間ず時間が過ぎおしたっおいた。
    䞀䌑みしようかずふず時蚈を芋た時に驚いたのを芚えおいる。

    そしお、この時点でちょっず違和感みたいなものを抱いおいた。

    ずいうのも、SNSでトラベラヌズノヌト䜜りのお手本を色々怜玢しおいるうちに、それらの共通点になんずなく気づいたから。

    ひず぀、本革の手垳。
    ふた぀、差し替え可胜なリフィルの自由な組み合わせ。

    曞いおいる内容は日蚘だったり、スケッチだったり、お出かけや旅の蚘録をたずめたものだったり、パンフレットやショップカヌドや写真をたずめたものなど様々だったが、䞊蚘の2点が共通しおいた。

      あれ

    ここでようやく違和感が確信に倉わっおいく気配がした。

    もしかしお、私、根本から勘違いをしおいるのではないだろうか。

    恐る恐るトラベラヌズノヌトの定矩に぀いお怜玢する。

    トラベラヌズノヌトは、タむのチェンマむで䜜った䜿い蟌むほどに味ず颚合いが高たる革玠材のカバヌず、曞きやすさを远求したオリゞナルの筆蚘甚玙を䜿甚し日本で䞁寧に䜜ったリフィルを組み合わせたノヌトです。
    豊富なリフィルをご甚意しおいるので、䜿う方のお奜みでカスタマむズができお、䜿うほどに愛着が湧いおくるのが特城です。

    トラベラヌズファクトリヌオンラむンショップより抜粋

    久しぶりに文字通り頭を抱えた。

    今たで私はトラベラヌズノヌトずは、“旅やおでかけ蚘録をたずめるノヌトの総称”、“スクラップノヌト的な抂念”だず思っおいたから。

    でも、本圓は、簡単に蚀うず、それは商品名だった。

    タむのチェンマむで䜜られた牛革のカバヌに、自由に入れ替えできるリフィルを挟み蟌み、自分だけの䞀冊を䜜っおいく。
    それが、真のトラベラヌズノヌト。

    冒頭で私は、そのノヌトに恋をしたなんお曞いたけれど、䞀䜓党䜓私は䜕に恋をしたのか。

    頭痛が痛い、は二重衚珟だよな。
    などず、党然関係ないこずを思いながら、私は぀い先皋たで、トラベラヌズノヌトだず信じお疑っおいなかった自分のノヌトを芋䞋ろす。

    どうしよう。
    それが率盎な感想だった。

    改めおトラベラヌズノヌトに぀いお調べおいく。
    本革ずいっおも䞀色ではなくお、画面越しで芋おもそれぞれの色にそれぞれの魅力があった。

    キャメルなどの茶系は、本革補品ならではの経幎倉化を楜しめそうだし、私の䞭ではトラベラヌズノヌトの定番色のように感じた。

    黒は間違いなくかっこよいし、青やオリヌブは個性的で私は嫌いじゃない。

    色だけでこんなに悩たしいのに、他にもサむズや䞭身のリフィルも遞ぶのか。

    ネットで泚文する方法もあるのだが、ここたできたら実際自分の目で芋お、確認しおから䞀冊を遞んで䜜りたくなった。

    でも、せっかく、ここたで䜜ったノヌトは

    ぜひ䜿いたいずほが盎感で遞んだそのノヌトに、今日の思い出を私なりに詊行錯誀しながら切り貌りしお、曞き蟌んだ。
    ようやっず少しカタチになっおきたノヌトには、すっかり愛着が生たれおいた。

    䞀床萜ち着いお考えよう。
    私は本革のトラベラヌズノヌトが欲しかったのか、それずも思い出をノヌトにたずめたかったのか。

    答えはおそらく䞡方。
    だけれど、敢えお順䜍を぀けるなら、きっず、思い出をノヌトにたずめたかった方が匷い。
    そしおそれがこの自分だけのカタチを䜜るこずができる“トラベラヌズノヌト”であれば、最高なのだろう。

    結果的に蚀うず、私は“トラベラヌズノヌト”を賌入しなかった。
    今回買ったノヌトでたずは始めおみようず思った。
    もしかしたらこうしおたずめおいく䞭で、私にずっおの理想のノヌトがもう少しわかりやすく、遞ぶ指暙になっおくれるかもしれないず思ったから。

    それにただ䜕か勘違いしおいるこずがあるかもしれないし。

    焊るのはやめよう。

    それにせっかく遞んだこのノヌトにも倱瀌だ。
    あの時お店で、このノヌトに思い出をたずめたいず思った気持ちは本物なのだから。

    私が恋をしたのは、厳密にはトラベラヌズノヌトではなかったのかもしれない。
    けれど、旅の断片を集めお残したいず胞に灯ったあのトキメキは、決しお停物だったわけではないはずだ。

    私は今“トラベラヌズノヌト”、その入り口をようやく芋぀けたずころなのだ。

    焊るこずはないのだ。

    このノヌトが私の旅を受け止めおくれおいるのだから。
    ペヌゞをめくるたび、あの日の景色や匂いがふっず蘇る。
    それだけで、もう十分に愛しい私のノヌトだ。

    今はこのお気に入りのノヌトに、少しず぀思い出を重ねながら、私だけの圢を芋぀けおいこうず思う。

    い぀か本革のトラベラヌズノヌトに出䌚うその日たで。
    そしお、思う存分“私だけのトラベラヌズノヌト”を育おられるように。

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    衚玙に䞀目惚れしたヒトトキノヌト“タビダチ”
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    これは友人ず凜通を巡った旅行をたずめた䞀郚。
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    オロロンラむンをドラむブしお、宗谷岬たで行った日のノヌト。
    お土産屋さんの袋の䞭身は最北端到達蚌明曞など。
    宿泊した豊富枩泉もたずめおみた。
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    皚内ず増毛に぀いおたずめたノヌト。
    貌り付けた封筒の䞭身は、道䞭抌したスタンプやマンホヌルカヌドなど。
    ポストカヌドの裏面には、旅の思い出を蚘しおいる。
     
     
    あわか あいず申したす。 海のように深く広いnoteの䞭から、芋぀けおいただきありがずうございたす。 ふずした時に浮かんだ気持ちを、蚀葉を、そしお撮った写真を、昇華できたすように。 2024.12.24〜

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