譲れない一線を守り抜いた朝
会議室で資料を握りしめながら、私は静かに首を横に振った。
「この仕様変更は、品質を著しく損ないます」
上司の顔が曇るのが見えたけれど、後には引けなかった。
プロジェクトの締め切りは迫っている。
でも、ここで妥協すれば、きっと後悔する。
胸の奥で何かが燃えるような感覚があった。
壮絶な戦いは、必ずしも派手なものではない。
会議室での静かな主張、深夜のコード修正、何度も書き直した提案書。
そういった小さな戦いの積み重ねが、私たちの日々を形作っている。
あの日、私が守ろうとしたのは単なる仕様ではなく、自分の仕事への誇りだったのだと、今なら分かる。
ここから先は
250字
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
