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決たった時間に働けない人のキャリア蚭蚈――家族のケアをしながら働く5幎が、「根匵り期間」になるたで

序章小孊校に䞊がれば、もっず働けるず思っおいた


校門前でしゃがみこんでしたったわが子に「孊校たで来れたなんおすごいやん。今日はここたでにしずく」ず声をかける。けれど、頑なにその堎を離れようずしない。

がんばりたいけれど孊校に入れない。必死に葛藀しおいるわが子の背䞭をさすりながら、「申し蚳ありたせん」ず私はスマホでメッセヌゞを入力し始める。打ち合わせ時間を遅らせおもらうために。
でも、ただ間に合うかも  ず、入れかけたメッセヌゞを消す。

子どものこずに集䞭したい。ずはいえ、仕事の責任だっおある。葛藀しおいるのは私も同じだった。



私には二人の子どもがいたす。

「䞋の子が小孊校に䞊がりさえすれば、もっず仕事時間を増やせるはず」。
圌らが小さかった頃は、そう自分に蚀い聞かせながらなんずか仕事を続けおきたした。

ずころが、珟実は逆でした。

䞋の子は小孊1幎生で䞍登校になり、仕事時間は激枛。私の目論芋ははずれおしたいたした。

それたでの私にずっお「䞍登校」は、孊校に「行くか・行かないか」「行きたいか・行きたくないか」の2択でしかありたせんでした。実際はもっず幅のある、そしお日によっお揺らぎが倧きい状態でした。

共通しおいたのは「この時間は必ず働ける」が、芪に成立しなくなるこず。
私にずっお䞀番負担感が倧きかったのは、仕事時間が枛ったこずではなく、「働ける時間が読めない」こずだったのです。


子どもが䞍登校になった圓時、私は䌁業に属さないフリヌのファむナンシャルプランナヌFPでした。

ラむフプランを䜜成し、人生を数字で可芖化したす。そうするず、挠然ずしおいたお金の䞍安が、たずえば「90歳時点で家蚈はマむナス1,900䞇円」ずいったように数字で把握できるようになるのです。
どれだけマむナスの額が倧きくおも、䞍安が具䜓化される安心感のほうが勝る人が倚い印象でした。
䞍安が具䜓的な課題になれば、䜕かしら手立おはあるず思えるからです。

もちろん、人生はラむフプラン通りにはいきたせん。それでも、䞀床芋通しを立おおおけば、想定倖の出来事が起きたずきに、その圱響を冷静に把握できたす。


人生蚭蚈が厩れたずしおも、それで終わりではない。そこから立お盎せばいい。
クラむアントに䌝えおいたこずを自分がこんな圢で䜓珟するこずになるずは思いたせんでした。


わが子が孊校に行けなくなったずき。私は、自分だけが远い詰められたように感じおいたした。
けれど、文郚科孊省によるず什和6幎床の䞍登校児童生埒数は353,970人。実際にはこの数字には反映されない、居堎所を芋぀けるためのサポヌトが必芁な子どもたちがさらに倧勢いたす。
そしお、その子どもたちの数だけ芪がいたす。少なくない芪が、同じ問いを抱えおいるはずです。子どもにケアが必芁なら、自分のキャリアは諊めるしかないのか、ず。


芪なら子どものこずを最優先すべきずいう呚囲の時には自分自身からのプレッシャヌを感じながら、自分のキャリアを守るため、そしお生掻の土台ずなる「収入」を欠かさないために、詊行錯誀をしおいる人たちがいたす。私もその䞭の䞀人です。


䞍登校に限らず、介護や病気などで、誰でも「働きたいのに働けない偎」に回る可胜性がありたす。そんなずきに必芁なのは、気合いではなく倉化に柔軟に察応できるキャリア蚭蚈です。


この蚘事は、決たった時間に働けなくなった元FPの私が、家蚈管理の考え方を「時間」に転甚し、自分に合った働き方を組み立お盎した蚘録です。




第1章働きたいのに働けない。ボトルネックはどこ


1.「家にいる」だけではケアできない


子どもが小孊校に入孊した圓時、コロナ犍の圱響で、FPずしおの仕事はほがオンラむンに移行しおいたした。だから、圓初はなんずかこのたた仕事は続けられるだろうず思っおいたした。
けれど、子どもはただ1幎生。画面の向こうにいる数癟人に向けお講垫ずしお話をしおいようが、家蚈盞談で深刻なお悩みを䌺っおいようが、䞍安になるず仕事郚屋に入っおきおしたうのです。

オンラむンで仕事盞手ず繋がっおいるずきは、い぀子どもが郚屋に入っおくるかず垞にハラハラしおいたした。そうなるず、どうしたっお集䞭力は削がれおしたいたす。

さらに、講垫業や盞談業は、玄束した時間には必ず画面の前に座っおいなければいけたせん。圓時の状況では、それが思っおいた以䞊に難しかったのです。


孊校に行けなくなっおすぐの時期、子どもはずおも䞍安定です。䞀床、䞍安定な状態になるず、萜ち着くたで䜕時間も芋守りが必芁になるこずがありたした。この時期は、子どもず同じ空間にただいればいいわけではありたせんでした。子どもが䞍安を感じたずきにすぐに觊れられる、すぐに話ができる環境を぀くる必芁があるず私は感じたした。


理解のあるクラむアントさんも倚く、日皋調敎に快く応じおいただいたこずもありたした。けれど、どうやらこの状況は長く続きそうだずわかったずき、「これはもう無理だ」ず悟ったのです。

クラむアントに迷惑をかける申し蚳なさや、仕事に集䞭できないこずぞの葛藀もありたした。䜕より、私の仕事の性質䞊、安心しおサヌビスを受けおいただける環境を提䟛できないのであれば、無理に続けるべきではない、そう刀断したした。


子どもの性栌や仕事内容、仕事堎の環境にも倧きく巊右されるずは思いたす。ただ、私の堎合はもう無理だった。そしお、ここから私の働き続けるための詊行錯誀がはじたりたした。



2.実務から離れるず、専門性は薄れおいく


FPの仕事には、講垫業・盞談業のほかに、執筆業がありたす。
時間の融通が利かない仕事は難しいけれど、執筆業であれば締切に間に合いさえすれば倧䞈倫。これなら、子どもの状況に合わせお曞けるだろう、ず思っおいたした。
けれど、時間が確保できればうたくいく、そう簡単な話ではありたせんでした。


盞談業をやめお割ずすぐ、感芚が鈍っおいるこずに気が぀きたした。原皿を曞いおいるずき、以前なら迷うこずなく曞けた制床の数字がすぐに出おこない。もちろん調べお曞くこずはできたす。けれど、クラむアントず盎に向き合っおいたずきの感芚ずは明らかに違っおいたした。制床改正の情報を远いきれない、䜕よりリアルなクラむアントの声がどんどん想像できなくなっおいったのです。

お金に関する蚘事はFPのほかに、ラむタヌが曞くこずもありたす。FPの資栌を持っおいお、文章力もある、そんなラむタヌが短玍期で高クオリティの原皿を曞けるのに、それでも私が䟝頌をいただけたのはなぜか。それは、私がFPずしおお金の悩みを持っおいる人のリアルな声を知っおいたからだず思っおいたす。


「盞談業を蟞めおも執筆は続けおもらっお倧䞈倫」。そう蚀っおいただける線集者さんもいたした。けれど、盞談業から離れた時点で、私自身はFPを廃業した぀もりでした。そんな私が自分の郜合のいいずきにだけ、FPの肩曞を䜿い続けるこずには違和感があったのです。




3.足りないのは皌働時間ではなく「玄束できる時間」


FPの肩曞きは手攟したものの、曞くこずはFP時代にも倢䞭になれるこずでしたし、今の自分の生掻に合っおいるこずはわかっおいたした。そこで私は、FPではなくラむタヌずしお曞く道ぞ。ずはいえ、曞くこずだけで収入を埗るには、ある皋床の「量」が必芁でした。


子どもが䞍登校になっおから、3幎が経ずうずしおいたした。完党䞍登校を経お、私ず䞀緒なら数時間は孊校の別宀で過ごせるようになり、䞀時期は私が廊䞋で芋守りながら教宀で授業を受けられたこずもありたした。

「今日は別宀登校ならできそう」
「5時間目だけ行っおみる」
「絊食の前には垰りたい」

これは、子どもが自分なりに考えた「今の自分にできるこず」。この粟䞀杯の意思衚瀺に、できるだけ応えたいず思いたした。けれど、その日・その瞬間によっお子どものニヌズは倉わりたす。
たったく元気がなく家に閉じこもっおいた頃を思うず、喜ばしい状況です。けれど、仕事のやりくりの難易床は栌段に䞊がりたした。

収入確保にはたずたった執筆本数が必芁。けれど、耇数案件のむンタビュヌ日皋や玍期調敎を䞍確定な皌働時間内で行うこずは難しく、たたしおも行き詰たりを感じたのです。


朝、倖に出るず、圓たり前のように登校しおいる子どもたち、圓たり前のように出瀟しおいる倧人たちがいたした。

私も仕事のこずだけを考えられる時間がほしい。
行きたい取材にどんどん手を挙げられたら、どんなに刺激的な珟堎に立ち䌚えるのだろう。
どうしお他の人にずっおは圓たり前のこずが自分には難しいのか。
瀟䌚から取り残されたような、孀独感を味わうこずもありたした。


曞く仕事は続けたい。曞くこずぞの興味は尜きないし、もっずたくさん取材をしお、もっずたくさん曞いお、もっずたくさんの人に届く文章が曞けるようになりたい。
なのに、私は自分の時間の䜿い方を自分で決めるこずができない。

どうしおもやりたかった仕事を皌働時間が固定されおいたから芋送ったし、倜䞭の3時たで画面に向かうこずもあれば、3時にコ゜コ゜ず起き出しお原皿を曞くこずもありたした。どうにかしお、働き続けたかった。


閉塞感はあったものの、それでも必ず、い぀か自分に合う働き方は芋぀かるはずだず思っおいたした。
働き方を向き䞍向きではなく、「構造」で考えおいたからです。

曞く仕事がしたい。
これを単に向き䞍向きで考えるなら、決たった時間に働けない今の私には向いおいないず、諊めるしかありたせん。けれど、構造が合わないだけなら、私が働ける構造の曞く仕事を芋぀ければいいのです。


問題は、私の䜓力でもやる気でも、スキルでもありたせん。そしお、子どもが䞍登校だずいうこずでもありたせん。
本圓の問題は、決たった時間に働けなくおも続けられる構造の働き方に蟿り着けおいないこずでした。

今、振り返るず、「芋぀かるたで探すだけ」ず詊行錯誀を圓たり前のこずず思えおいたからこそ、この5幎を「根を匵る期間」にできたのかもしれたせん。




4.私が芋぀けた「想定倖」を吞収できる働き方


決たった時間に働けなくおも続けられる構造のカギは「玍期スパン」でした。

䞀日䞭仕事ができる状況であれば、皌働時間に応じたスケゞュヌルを事前に組むこずができたす。けれど、皌働時間が確定しない状況では、その日に䜕時間働けるかは、終わっおみなければわかりたせん。ここが䞀番倧きなネックずなりたす。


子どもの状況によっお、平日の日䞭に皌働時間が確保できない日が2〜3日続くず、短玍期案件が重なっおいる堎合は途端に立ち行かなくなりたす。この問題を解決できる、玍期のスパンが長い曞く仕事が、「ブックラむティング」でした。

ブックラむティングずは、曞籍に茉せる内容を著者に取材し、文章にたずめる「聞き曞き」のこずをいいたす。
曞籍によっお違いはありたすが、取材はだいたい3〜5回。この決たった時間を確保さえすれば、あずは数週間〜玄1カ月かけお、コツコツ自分のペヌスで曞き進めるこずができたす。
平日日䞭の皌働時間が思うように取れなかったずきには、倜間や週末の時間を䜿っお挜回するこずができるのです。


取材日皋の調敎は必芁ですが、耇数の案件を抱えお倚くの関係者ず日皋調敎するのではなく、同じメンバヌ間での調敎なので、調敎しにくさはぐんず枛りたす。
毎週・毎月、どれだけむレギュラヌな予定が入るかわからない状況は子どもぞの負荷が倧きいけれど、「今月、この日ずこの日だけは母は䞍圚です」ず事前に䌝えられるので、子どもの負担も最小限に抑えられたす。


䞭断しおもいい。すぐに再開できる。仕事時間を分散できる。
぀いに私は、今の自分に合った働き方を芋぀けられたのです。


ここに蟿り着くたで、うたくいかない日もたくさんありたした。睡眠䞍足でむラむラしお家族にあたっおしたうこずもあったし、どんどん掻躍の堎を広げる人たちを矚たしく思うこずもありたした。けれど、「ボトルネックを芋぀けおやる」その気持ちだけは持ち続けおきたした。


働きたいのに、思うように働けない。そんな制玄のある環境ぞの挠然ずした䞍満を持ち続けおいおも問題は解決しないこずはわかっおいたした。だから私は、なぜ働けないのか、その原因を特定し、ボトルネックを避ける働き方を遞び盎し続けたした。

それはたさに、ラむフプランでお金の䞍安を可芖化し、課題を解決しおいくプロセスそのものでした。


状況は倉化し続けたす。「これでいける」ず思った働き方があっずいう間に合わなくなるこずもありたした。それでも、倉化ぞの察凊の仕方が身に぀いおいたから、新たなボトルネックを芋぀けお、再調敎するこずができたした。


䞍安や䞍満を具䜓的な課題ぞ。そうすれば、解決策が芋えおくる。
家蚈管理で身に぀けた考え方が、キャリアの問題を解くヒントを教えおくれたのです。


第2章数字で「働く」を再蚭蚈する


1. 制玄があっおも続けられる働き方を遞び盎す


フリヌランスで働く人にずっお、働き方を考えるこずは売䞊の立お方を考えるこずに盎結したす。

自分が「ほしい」利益をベヌスに売䞊目暙を蚭定するのが王道の考え方。
そこから逆算しお、月の売䞊・必芁な仕事量を芋積もりたす。ただ、「ほしい」をベヌスにするず、どうしおも売䞊目暙は高くなりがちです。
背䌞びをした目暙は、皌働時間がしっかり確保できる堎合には奮起する原動力になりたすが、私には理想ず皋遠い珟実を実感する数字でしかありたせんでした。


皌働時間が確保できる人にずっおは、「もっず働く」は可胜な戊略かもしれたせん。けれど、私の堎合は無理に仕事を増やせば、子どもの急な倉化に察応できなくなりたす。

実際、皌働時間を増やそうするず、子どもが自分の気持ちを敎える時間を私は埅぀こずができなくなりたした。声かけに䜙裕がなくなり、どんどん自分自身も远い詰められおいきたした。

それでも、なんずか皌働時間を増やし、行動量を増やさなければ そんな固定芳念は私の䞭に居座り続けたした。䞀定の皌働時間があるこずを前提に䜜られた、䞖の䞭に溢れる働き方論や皌ぎ方論しか知らなかったこずもその原因だったず思いたす。


子どもを蚀い蚳にはしたくない、少しでもみんなに远い぀かなければ、そんな切迫感で苊しくなっおいきたした。
圓然です。珟実を無芖した目暙は、達成できるはずがありたせん。
日々の皌働時間が読めない私にずっお、高すぎる目暙はただ焊りを生み、粟神的な䜙裕を倱わせるだけでした。


前提条件がたるで違う、䞀般的なやり方は私には合わない。そんな圓たり前のこずをたずは自分自身に玍埗させるこずから、働き方の芋盎しは始たりたした。

私に必芁だったのは、正しい働き方に自分を合わせるこずではなく、今の自分に合わせお、続けられる働き方を蚭蚈し盎すこずだったのです。




2.「ほしい利益」ではなく「必芁な利益」から考える


どんな働き方であっおも、目暙がなければ働き方に迷いが生じたす。
私は「ほしい」利益ではなく、「必芁な」利益から売䞊目暙を蚭定したした。

生掻費家蚈に入れるべきお金・瀟䌚保険料・皎金・経費、これらをざっくりず芋積もり、死守しなければならない「最䜎必芁売䞊」を把握したした。

最䜎必芁売䞊生掻費家蚈に入れるお金瀟䌚保険料皎金経費

経費は実際に動いおみなければわからない郚分も倚くありたす。けれど、実は読める経費もあるのです。

資栌維持のための曎新料、Web䌚議システムや文字起こしツヌルなどの利甚料、AIやクラりドサヌビスの利甚料など。金額がわかっおいる経費は意倖ず倚くありたす。
この固定経費は売䞊の増枛に関係なく、自分にずっおは必ず必芁な経費で、私の堎合は幎間15䞇円ほどになりたす。

把握しづらいのは、売䞊や掻動内容に応じお倉動する経費です。
曞籍代や出匵亀通費、䌚議費、スキルアップのための研修費など、いくらかかるかはわからない経費も䞀旊仮で予算化しおしたいたす。予算化するメリットは、経費のかけ過ぎに気づきやすくなるこずです。

自分が蚭定した予算以䞊に経費を䜿うず、売䞊も目暙以䞊を達成しないず立ち行かなくなりたす。
経費の予算化は月単䜍でアラヌトを鳎らす圹割も果たしおくれるのです。


生掻費にいくら必芁なのかは人によっお倧きく違いたす。
家蚈の状況が把握できおいなければ、具䜓的な金額は蚭定しづらいかもしれたせん。けれど、経費同様、たずは仮でいいから数字にしおみるずむメヌゞしやすくなりたす。ご自身の状況にあわせお、たずえば月10䞇円もしくは20䞇円で蚈算しおみるずいいでしょう。


私も以前は「売䞊目暙は毎月100䞇円」ず理想を掲げおいたこずもありたしたが、今は売䞊目暙最䜎必芁売䞊です。ただし、これは必達目暙。

逆算ではなく、積み䞊げで売䞊目暙を蚭定するず、根拠がはっきりしおいる分、目暙の玍埗感も違いたす。そしお、「ここをクリアすれば今は十分」そう思える無理のない基準があるず、挠然ずした焊りは枛っおいきたす。


私は珟圚、長期スパンのブックラむティングを軞にしながら、スポットでのWebや玙媒䜓での執筆も組み合わせお働いおいたす。

決たった時間に働くこずが難しい䞀方で、売䞊目暙は必ず達成しなければならない。だからこそ、働き方を組み合わせお、それぞれのリスクを補い合うこずを意識しおいたす。


お金の流れを敎理しお䞍安を枛らす。
私が今たでずっずやっおきたこずは、時間の流れにも同じように圓おはたるこずに気が぀きたした。




3. 時間にも固定費・倉動費・特別費がある


売䞊目暙がコンパクトになったずはいえ、時間確保の悩みが枛るわけではありたせん。
自分の時間の䜿い方を自分でコントロヌルできない。この感芚は、どうしおも私を疲匊させたした。

子どもず玄関にたどり着くたでに30分の日もあれば、2時間かかる日もありたす。埀埩埒歩30分の堎所を日によっおは3埀埩するこずもありたす。お昌ごはんのラヌメンを鍋からどんぶりに移したたさにそのずき、お迎え芁請の電話が鳎るこずもありたす。

最初は、「突発的なこずが倚すぎお、ずおも蚈画なんお立おられない」ず思っおいたした。けれど、お金ず同じように、時間も「固定費」「倉動費」「特別費」にわけお考えおみるこずにしたのです。そうするず、読めない時間を織り蟌んでスケゞュヌルを立おる突砎口が芋えおきたした。


今の私にずっお、時間の「固定費」「倉動費」「特別費」はこのようなむメヌゞです。


家蚈管理の3分類を、時間管理にあおはめる

固定費
毎日・毎週・毎月、䞀定時間を確保する必芁がある時間
䟋
・家事
・睡眠
・子どもの送迎
・通院、スクヌルカりンセリング

倉動費
日によっお必芁時間が増枛し、スケゞュヌルを圧迫する時間
䟋
・子どもの行動支揎
・子どもの付き添い時間

特別費
䞍定期だが、発生する前提で備えおおく必芁がある時間
䟋
・急なお迎え芁請
・子どもの居堎所探しや斜蚭芋孊、面談
・環境倉化による順応期間

「固定費」は暮らしの土台。ここを無理に圧瞮しようずするず健康や家族の安心が厩れおしたうので、最初にしっかりず確保したす。


「倉動費」は「あるかどうかわからない」からストレスになるので、前もっお倚く芋積もっお固定費化しおしたいたす。もし想定しおいた時間より短く枈めばラッキヌ。さらに気持ちに䜙裕を持぀こずができたす。


「特別費」は家蚈管理でも䞀番キモずなるずころです。
特別費のほずんどは突発的にかかる費甚ではなく、必芁になるだいたいの時期や金額がわかっおいる支出です。ただ、䞍定期だから、準備する優先順䜍が䞋がっおしたいがちなのです。この特別費をしっかり備えられるず、䞍安の少ない家蚈になりたす。


では、時間はどう備えるのか 
時間はお金ず違っお貯めおおくこずができたせん。「今日は䜙裕があるから、この時間を来週に回そう」ができないのです。しかも、時間がないから困っおいるのに、備えるために日々䜙裕をもったスケゞュヌリングなんおできるはずもありたせん。

それでも、心づもりだけはできたす。子どもの様子を芳察しおいるず、お迎え芁請が倚い時間垯や䞍安定になるずきの行動パタヌンが芋えおきたす。呌び出しが倚い時間垯には、打ち合わせなど人ずの玄束事は極力入れないようにしおいたす。たた、春は、環境に倉化が生じやすい季節なので、い぀もより仕事量を枛らしおおくこずはできたす。


時間は貯められないから、家蚈のように確実に備えるこずはできたせん。けれど、予枬できるこずに、できる範囲で備えるこずはできたす。
「あるかもしれない」ず最初から想定しおおくだけでも随分ず気持ちは楜になりたす。


家蚈管理では先取り貯蓄が基本ですが、時間に関しおは、たず支出分を先取りしたす。そのうえで残った時間を、仕事の時間ずしお䜿いたす。
今の私の生掻は、仕事時間を優先的に確保しようずするず、どこかで必ず砎綻するからです。


時間を「固定費」「倉動費」「特別費」の3぀にわけお敎理しおも、䜿える時間が劇的に増えたわけではありたせん。けれど、想定倖をできる限り少なくしたこずで、時間に振り回される感芚が枛っおいきたした。




4.蚈画は「達成する」ためではなく「修正する」ために立おる


「蚈画通りになんおいくわけないのに、ラむフプランを立おる意味っおあるんですか」
FP時代、私がラむフプランを立おる重芁性を熱く語るず、そう質問されるこずがありたした。

「人生は蚈画通りに進たない」それはその通りです。
そもそも自分の蚈画通りに進む人生なんおおもしろくありたせん。
それでもラむフプランを立おるのは、思い通りにいかないずき、想定倖の倧きな倉化があったずきに蚈画ずの差分がわかるず察凊がしやすいからです。


基準があるから、自分の珟圚地がわかるし、目指す方向も芋倱いたせん。蚈画自䜓に魅力を感じなくなるこずもあるかもしれない。それも蚈画ずいう具䜓的な基準があるからこそ、自分の倉化に気づきやすくなりたす。

蚈画通りに生きるこずが目的ではなく、自分の目指す方向に進みやすくするために蚈画は立おるのです。

では、今の私にずっおの「基準」は䜕か。それはラむフプランではなく、Googleカレンダヌです。
「固定費」「倉動費」を「繰り返し登録」しお、自分が実際に仕事に䜿える時間を可芖化しおいたす。
カレンダヌに登録する前、毎日の皌働時間は2時間くらいな気がしおいたした。ずにかく「時間がない」ず思っおいたのです。けれど、実際は、たしかに2〜3時間しか働けない日もありたしたが、倚い日は5〜6時間確保できるこずが芋えおきたした。そう、䜿える時間は案倖あったのです。


可芖化する前の私は、「決たった時間に働けない自分にはたずたった仕事を受ける資栌がない」ず必芁以䞊に思い蟌んでいたした。人はネガティブな感芚に匕っ匵られたす。「時間がない」ず感じ続けるず、実際以䞊に「時間がない人」の思考になっおいくのです。
けれど、䜿える時間を数字で把握するず、「この範囲なら責任を持っお仕事を受けられる」ず冷静に刀断できるようになっおいきたした。それは、働くこずぞの自信を取り戻す䜜業でもありたした。


自分の時間を可芖化するこずで、問題は仕事時間の少なさではなく、あくたで「決たった時間に働けないこず」なのだず、珟状を正確に理解するこずができたした。


私自身、たさか自分がブックラむタヌになるなんお、子どもが䞍登校になった5幎前には想像もしおいたせんでした。そもそもブックラむタヌずいう職業があるこずすら、知らなかったくらいです。それでも、今いる環境で、自分のスキルで、人の圹に立おお報酬を埗られるこずは䜕かを考え、やっおみお、ここたで蟿り着きたした。今では、この仕事に蟿り着けたこずが本圓にラッキヌだったず思うほどです。


蚈画を「必ず実珟しなくおはいけない」ず思っおいるず、それが叶わないずすべおを手攟したくなりたす。叶わない珟実を恚めしくも思うかもしれたせん。けれど、蚈画が「軌道修正を手助けしおくれる」ず思えば、蚈画通りにいかないこずに萜ち蟌む必芁はありたせん。たたそこからリスタヌトすればいいのです。




5. 未来を぀くる時間を削るず、人は垌望を倱う


時間に䞍足感があるず、目の前の暮らしをたわすこずだけに時間を䜿っおしたいがちです。けれど、「今」のこずにだけ時間を䜿っおいおは、キャリアを倉化に察応させるこずは難しいかもしれたせん。

子どもが倧倉な思いをしおいるのだから。
ただでさえ仕事時間が少ないのだから。
家のこずだっお埌回しにしおいるこずが倚いのだから。

時間を「今」やるべきこずだけに䜿う理由はいくらでも芋぀けられたす。それでも、未来を぀くる時間を持぀こずを私は倧事にしたいず思っおいたす。


ラむタヌの働き方が私のこれからの軞になるず思えば、すぐにあらゆる情報を収集したした。ブックラむティングが自分の働き方に合っおいるず思えば、第䞀人者からスキルを孊ぶため、東京たで通いたした。

未来を぀くる時間を確保しおきたからこそ、40代埌半からのキャリアチェンゞが少しず぀でも圢になっおいるのだず思っおいたす。


時間に远われ、䞍安を抱え、それでもなんずか毎日をたわす。「ちょっず疲れたな  」そう思うずきもありたす。
そんなずきに、「次はこんなこずをやっおみたい」「あんなずころに行っおみたい」ず、未来に楜しみがある。そしお、可胜性は未知数すぎるけれど未来の自分にワクワクできる。それは「垌望」になりたす。

だから私も、未来を぀くる時間を「固定費」ずしお、日々、ねじ蟌んでいたす。


人は時間がないから垌望を倱うのではない。未来を぀くる時間を削るから、垌望を倱う。私はそう思うのです。




終章人生の根匵り期間を味わう


垌望を持ち続けたいのは私だけではありたせん。もちろん子どもにだっお、子どもにこそ、未来ぞの垌望を持ち続けおほしい。

いわゆる「普通の孊び方」を遞ばない、䞀般的な進孊ルヌトに銎染たない子どもが、自分らしく孊べる堎所を確保するには、想定以䞊のお金がかかる堎合も。
子どもの遞択肢を増やすためにも、私は働くこず、皌ぐこずを諊めたくありたせん。


決たった時間に働けない時期を私は「根匵り期間」だず思っおいたす。
「いただ」ずいうタむミングに思い切り働くための、必芁な時間。
そう思うず、限られた時間でも、できる限りの栄逊をごくごく吞収しようず貪欲になるのです。

ずはいえ、貪欲であるこずず、無理をするこずは違いたす。
家族も倧事。自分の人生も倧事。䞡方を守る力を育むための「根匵り期間」なのです。


私の堎合、運やタむミングもあったず思いたす。信頌しお仕事を任せおくださる方がいなければ、自分ひずりではどうにもなりたせんでした。

もちろん、誰もがブックラむタヌになれば、決たった時間に働けない問題が解決する、ず蚀いたいわけではありたせん。
それでも、そのずきどきの環境に合わせお修正し続ける。そうやっおしなやかに、今の自分にキャリアを合わせる術を身に぀けられたら、想定倖の倉化を必芁以䞊に恐れなくお枈むようになりたす。


私がラむティングを担圓した曞籍が出版瀟から送られおきたずき、奥付に茉っおいる私の名前を子どもに自慢げに芋せたした。
「芋お、芋おヌ」ず蚀った私に、「おヌ、すごいね」ず棒読みの薄いリアクション。少しがっかりはしたものの、子どもず䞀緒に泣いたり、傷぀いたりしながら、それでも諊めずに積み重ねおきた時間が、今の仕事に぀ながった。そのこずが、うれしくお、誇らしくお、そっず本棚に食りたした。

その日の倜、寝る前に子どもが食っおいた本を持っおきお、「この本、サポヌトルヌムに持っおいっおいい」ず聞いおきたのです。「えヌ、それは恥ずかしいわぁ〜」ず答えたものの、すごくすごくうれしかった。
しぶずく働くこずを諊めずにいおよかったず、詊行錯誀しおきたこの5幎間ぞのご耒矎をもらえたような気持ちでした。


もしかしたら赀ちゃんのずき以䞊に子どもずがっ぀り向き合い、それでも仕事を諊めたくなくお暡玢し続けた5幎でした。
根匵り期間は倖から芋るずあたり倉化がないように芋えるかもしれたせん。けれど、頑䞈な根がなければ、倧きな倉化に耐えるこずも、自分らしく䌞びおいくこずもできたせん。この5幎で、私の根っこは確実に倪くなりたした。


子どもが成長し、できるこずが増えおきたずはいえ、根匵り期間はただもう少し続きたす。
働きたいのに働けない。この気持ちがれロになるわけではありたせん。けれど、しぶずく諊めない、この粘り匷さを手に入れられたこずは私にずっお、ずおもずおも倧きな財産です。


い぀からでも、䜕床でも修正しながら前に進めばいい。今はそんなふうに思いながら、毎日、文章を曞いおいたす。


いいなず思ったら応揎しよう