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それはそれ。これはこれ。

少し、

不思議だった

ひとつのことを
言われただけなのに、

そのこととは
関係のないものまで、

一緒に動いた

そのことだけを見れば、

たぶん、
そうなのだと思う

それなのに、

悲しかった

今までの何かが、

そこに触れた

本当は、

別のことだった

別のまま、

置いておけるはずだった

それはそれ

これはこれ

そう思っていた

でも、

ひとつに触れると、

触れていないはずのものまで、

少し、
動いた

遠くにあったものが、

急に、
近くなる

何かが
変わったわけではない

ただ、

そこにあったものが、

また、
動いた

別のことなのに

完全には、

別になっていなかった

ひとつが動くと、

その近くにあった何かも、

少しだけ、
揺れる

それが、

どうしてなのかは、

よく、
わからない

ただ、

それはそれ

これはこれ

そう思ったあとにも、

別のこととして
置いていたはずのものが、

まだ、
そこにあった

ひとつのことだけを
見ていたつもりなのに、

私の中では、

ひとつでは
なかったらしい

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人間解釈観察者・まる|日常にある「解釈」を観察するエッセイ いただいたお気持ちは、 これからも言葉と作品を生み出していくために、大切に使わせていただきます。 またここで、 一緒に「見方」を広げられますように。

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