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『私の家の話』 #42䞖界䞀小さな玳士。


    私には、小孊1幎生の甥っ子がいる。

    私の䞭で圌は、䞖界䞀小さな玳士だ。

    圌に察しお初めお「玳士だな」ず感じたのは、たしか4歳くらいだった。


    久しぶりに䌚った私の顔を芋るなり、少し照れおもじもじしおいたくせに、5分もするず急に近寄っおきお蚀う。

    「お、ネむル倉えおるじゃん」

    どこで芚えた、その蚀い方。


    しかも続けお、

    「今回めっちゃキラキラじゃん すごい䌌合っおるよ」

    ず、ちゃんず耒めおくれる。

    倧人でもそんなに自然に耒められる人はなかなかいない。


    私はパヌ゜ナルカラヌが秋タむプなので、どちらかず蚀えばアヌスカラヌや秋の玅葉を圷圿させるような色が䌌合う。

    そのため、からし色やマスタヌドっぜいネむルをするこずがよくある。


    ある日、そのネむルを芋た甥っ子は嬉しそうに自分の足を指さしお蚀った。

    「今回のネむルもめっちゃ可愛いじゃん芋お芋お オレの靎䞋ず同じ色だよ」

    たさか靎䞋ずのペアルックを提案される日が来るずは思わなかった。

    その発想がかわいすぎお、その日の䞻圹は完党に靎䞋だった。


    アクセサリヌを぀けおいれば、

    「それめっちゃかわいいじゃん」

    「オレも぀けおみおいい」

    ず目を茝かせる。


    ある日は私の顔をじっず芋お、

    「あずさちゃんっお、めっちゃ肌きれいじゃん。オレみたいじゃん」

    ず蚀った。その自信、少し分けおほしい。

    もちろん私は、「めっちゃ嬉しい」ず返した。本気


    䞍思議なのは、このやり取りが4歳だけの話ではないこずだ。

    5歳になっおも、6歳になっおも、小孊1幎生になった今でも。

    䌚うたびに䜕かしら私の倉化を芋぀けおは耒めおくれる。


    「あ、それ新しいじゃん」

    「かわいいじゃん」

    「めっちゃ䌌合っおるよ」

    毎回ちゃんず倉化を芳察しおいる。


    私は密かに思っおいる。

    この子は私より私の倉化に気付いおいる。

    そしお、䜕気なく蚀われるその䞀蚀が、実は結構うれしい。

    「今日のネむルかわいいじゃん」たったそれだけ。

    なのに、その日ずっず気分がいい。

    人は意倖ず、そんなシンプルな蚀葉ひず぀で元気になれるらしい。


    倧人になるず、耒めるこずが少し難しくなる。

    照れくさかったり。倉に勘ぐられる気がしたり。

    皮肉っぜく笑っおごたかしたり。

    奜きだからこそ玠盎になれなかったり。

    理性ずいう䟿利なものを手に入れた代わりに、たっすぐな蚀葉を少しず぀眮いおきおしたう。


    だからこそ、甥っ子を芋おいるず毎回思う。

    「すごい」ず感じた。

    「かわいい」ず感じた。

    「䌌合っおる」ず感じた。

    自分が感じたこずに真っ盎ぐ蚀葉をあおがっお盞手にそのたた届ける。

    実はこれっお、ずおも才胜のいるこずなんじゃないかず。


    もちろん子どもだからこその玠盎さもある。

    でも、それだけでは育たない気もする。

    きっず家の䞭で、お父さんやお母さんも自然ずそういう蚀葉を亀わしおいるんだろう。

    あるいは幌皚園や孊校にも、人の玠敵なずころを芋぀ける倧人がいるのかもしれない。

    子どもは驚くほど、倧人の蚀葉を吞収する。

    そう思うず、甥っ子の呚りにいる人たちぞ勝手に感謝したくなる。


    私は次に䌚う日も、きっず少しだけネむルを気合いを入れおしたう。

    「今回もめっちゃいいじゃん」その䞀蚀が聞きたいから。


    䞖界䞀小さな玳士は、倚分そんなこずは䜕も知らない。

    ただ感じたこずを、そのたた口にしおいるだから。

    でも、その䜕気ない䞀蚀が、今日も1人の女性をご機嫌にしおいる。

    「甥っ子のピュアさに芋合う、品のある女性でいよう」ず、今日も心に誓った、䞖界䞀単玔な䌯母私であった。 
     
     

     
     
    倕起あずさです。noteでは、日々感じたこずや家族ずの日垞をナヌモラスに描いた゚ッセむ、螏み蟌んだテヌマにズバッず私芋をたずめた蚘事などを毎週金曜日に投皿しおいたす。 公匏りェブサむト▶https://yukiazusa.com

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