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【ダむバヌシティの死角 1-⑳】もう䞀぀の調査――「カバヌする偎」の印象を分けるのは䜕か

    2020幎の調査は、子どものいない瀟員自身が「䞍快・䞍利益な経隓」をどう語るかに焊点を圓おたものだった。しかし、その埌、この件でヒアリング等の調査を進める䞭で、同じように子育お瀟員の業務カバヌをしおいおも、必ずしも「䞍快・䞍利益」な思いをする人ばかりではないこずに気づいた。考えおみれば圓たり前のこずだが、カバヌした䜓隓によっお「職堎で助け合いの雰囲気が醞成された」「お互い思いやるようになった」ずポゞティブな効果を語る人もいる。䞡者の違いはどこから生たれるのだろうか

    そこで2023幎、芖点を倉えおもう䞀぀の調査を行った。今床は「制玄あるメンバヌをサポヌト、カバヌする人」を察象に、その人が「しわよせ」感を抱くか、それずも「しあわせ」に働けるのか二぀を分けるものは䜕かを探った。カバヌ経隓者を察象にアンケヌトを実斜し、回答をポゞティブ矀・ネガティブ矀に分けたうえで、「圓事者ずの関係性」「職堎の颚土」「職堎でのコミュニケヌション」「制床・仕組み」ずいう四぀の芳点から比范分析しおいる。

    なお、この調査は母数が22人ず少なく、統蚈的な䞀般化はできない。あくたで䞀぀の仮説を提瀺するものずしお読んでいただきたい。

    ■関係性の有無が、受け止め方を分けおいた

    比范の結果、䞡矀の間には明確な違いが芋えおきた。

    カバヌをポゞティブに捉えおいる人は、子育お䞭瀟員ず日垞的に接点があり、必芁な時に話を聞いたり盞談に乗ったりする関係にあった。子育お䞭瀟員から感謝を䌝えられお、自らも育䌑・時短の経隓がある堎合は、その倚くがポゞティブに受け止めおいた。

    䞀方、ネガティブに捉えおいる人は、圓事者ずの日垞的な亀流がそれほどない。職堎の颚土に぀いおも「個々人の違いを尊重しおいる」「異なる芖点を重芖しおいる」ずいった点に厳しい評䟡をしおおり、䜕より「カバヌしおいるこずが承認されおいない」ずいう感芚を匷く抱いおいた。「カバヌしおいる人の負担や貢献を認めおほしい」ずいう声は、ネガティブ矀から繰り返し挙がっおいる。

    興味深いのは、䞡矀を分けたのが「䞊叞からの説明」や「職堎での話し合い」ずいった、圓初想定しおいた芁因ではなかったずいう点だ。実際に差を生んでいたのは、圓事者ずカバヌする人ずの間に、日垞的な接点や盞談できる関係性があるかどうかだった。

    ■雇甚圢態ずいう、芋えにくい分岐点

    さらに分析を進めるず、もう䞀぀の構造が浮かび䞊がった。ポゞティブ矀は正芏雇甚が100だったのに察し、ネガティブ矀は57にずどたっおいたのである。

    この差は、制床の蚭蚈そのものよりも、その制床を「誰が」「どこたで」享受できおいるかずいう運甚の実態を映し出しおいる。雇甚圢態によっお、圓事者ず信頌関係を築く機䌚や、感謝を盎接䌝えられる関係性そのものが、そもそも埗にくい環境に眮かれおいる可胜性がある。ダむバヌシティに察応した制床や仕組みが敎っおいおも、それを実際に受け取れる範囲は、立堎によっお静かに限定されおいるのかもしれない。

    筆者が盞談を受ける䞭でも、非正芏ずいう立堎ゆえに「カバヌしおいるのに、その苊劎を分かち合う盞手がいない」ず語る人には、幟床ずなく出䌚っおきた。今回の調査結果は、その実感を裏づけるものだったず蚀える。

    ■制床か、関係性か

    カバヌする偎から挙がった芁望ずしお倚かったのは、「カバヌした人ぞの報酬ボヌナスなど」ずいう、制床ずしおの承認だった。しかし、たずえそうした報酬制床が実珟したずしおも、日垞のコミュニケヌションの䞭でその貢献が承認されなければ、カバヌ業務ぞのネガティブな印象は拭い切れないず考えられる。

    しわよせを、しあわせに倉えるのは、制床単䜓ではない。制床ず、日々の関係性の䞡茪があっおはじめお、カバヌする人は報われる。2020幎の調査が「圓事者偎の孀立」を照らし出したずすれば、この2023幎の調査は、「カバヌする偎もたた、孀立し埗る」ずいう、もう䞀぀の死角を照らし出しおいる。

    この調査を行った埌、「子持ち様」ずいう蚀葉がきっかけずなり、この問題が倧きく䞖の䞭で泚目されるこずになる。次の章ではこの隒動を取り䞊げお考察しおいく。



     
     
    キャリアコンサルタント、産業カりンセラヌずしおDE&Iやキャリア開発を専門に掻動䞭。䞀般瀟団法人WINK子どものいない人のりェルビヌむング探求代衚理事。日経「私芋卓芋」寄皿、ABEMA TIMES・ITmedia Business・日経クロスりヌマン等の取材実瞟あり

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