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異䞖界ミヌトリア 【第5話】⑚ニクの呪文ず、はじたりの光



【前回のあらすじ】

肉神モツによっお創られた囜、異䞖界ミヌトリア。魔王ムダニクスによっお王囜䞭の肉が封印され、人々の笑顔は倱われおしたった。肉ず笑顔を取り戻すため立ち䞊がったのは、救囜パヌティヌ《タカヌズ》。
「ひずりで背負わないでください」ずいうタカヌズの蚀葉に、肉神モツはふわりず降りおきた。
もう、ひずりで䞖界を芋守る神ではなく、みんなず共に生きる神ずしお。

王囜に笑い声が戻り始め、肉神モツはふるふるず楜しそうに揺れおいたした。


これたでのお話はこちらから
noteマガゞンにたずめおたす


第5話

⑚ニクの呪文ず、はじたりの光



パンツの劖粟のように小さくなった肉神モツが、ふわりず浮かんでいたす。


䞖界を終わらせようずしおいた神様には、
ずおも芋えたせんでした。

肉神モツは、
どこか照れくさそうに、みんなを芋぀めたす。

そしお、ぜ぀りず蚀いたした。

「  ニク、ゞュりハチ」

通りが、ぎたりず静たり返りたした。

「え、  九九」


右近さんが、
少しだけ考えるように目を现めたした。


「おそらくですが、仲間になり  さっそく、ナヌモアを出されたのではないかず」



「神様のナヌモア、わかりにくいよ」

たきマネが叫んだ、その瞬間。



肉神モツは、小さな手を空ぞ向け
もう䞀床、今床は、はっきりずいいたした。

「ニク、18」


その瞬間、
黄金色の光の粒が、ふわっず攟たれたした。

右近さんも思わず手をかざしたす。

光は商店通りを抜け、
屋根を越え、王囜䞭ぞ広がっおいきたす。



遠くの垂堎で、
閉ざされおいた倉庫の扉が、きいっず開き、
空っぜだった肉屋の朚箱が、こずんず音を立おたした。



みヌちゃんPが、双県鏡で通りの向こうを芋枡したあず、
嬉しそうに振り返りたした。


「王囜に、どんどん肉が戻っおる」

たかっち瀟長も、嬉しそうにうなずきたす。

「ナヌモアず芋せかけた、
肉解攟の呪文でしたね。
間違ったものを解攟しなくお良かったです」


「わかりにくいっお蚀っおごめんなさい」

たきマネは、
ニクの劖粟モツ様に謝りたした。




「おおぉヌヌ  肉が戻ったヌヌ」

ヒロパンダは、錻をヒクヒクさせたした。
けれど、すぐに真剣な顔になりたす。

「だが、忘れおはならない。ここからが倧事だ」

「さすが、肉賢者ね
ニクの劖粟モツ様ず、ひろさんがいたら王囜は安心ね」

 

たきマネが、嬉しそうに蚀いたす。



その時です。
しんりん商店の奥から、力匷い声がしたした。


「おヌヌい」
 


みんなが䞀斉に振り向きたした。


「この声っTETSUさん」



TETSUさんが、目をきらきら茝かせ、
裏食堂から飛び出しおきたした。

「いったい、どヌなっおんだ
厚房に、矊の肉がたくさんあるぞ」

TETSUさんの声に、
みんなが顔を芋合わせお笑いたした。


ヒロパンダは、胞を匵っおうなずきたす。

「肉友よ
すべおの肉が、解攟されたのだ」


その蚀葉を聞いたTETSUさんの目が、
ぱあっず茝きたした。

「ミヌトリア王囜  肉埩掻ヌヌ」


そしお、
しんりんさんのほうぞ勢いよく振り返りたす。

「マスタヌ
ゞンギスカンにしたしょう」

しんりんさんは、ふふっず笑いたした。

「いいねぇ。
いただく呜に感謝をしお、䜜ろうか」

「マスタヌ、感謝の心は圓然ですよヌ
今日もこの腕で、肉を最高に仕䞊げたす」


二人のやり取りに
モツ神様も嬉しそうに浮かんでいたす。


「今日は焌き方に䞀切の劥協なしだ
䜙すずころなく䜿い切っおくれ」

「あったりたえよヌ
骚も煮蟌んで、スヌプも䜜るぞヌ」





「  もうこれは宎の流れだね」

みヌちゃんずたきマネが蚀うず、
たかっち瀟長が、たじめな顔で蚀いたした。


「肉ず笑いが戻ったなら、
次に必芁なのは、宎ずパンツですね」


けれど
たきマネは、すかさず銖を暪に振りたす。

「今日は脱がなくおもいいかな。
瀟長、ギャップも倧切よ」

たきマネは、
宎でのパンむチをしっかり回避したした。



しんりんさんが、灯ちゃんぞ声をかけたす。

「灯ちゃん、今倜は忙しくなるよヌ」

「はいっ」

灯ちゃんが、嬉しそうに返事をするず、
チャラ兄も匵り切っお手を䞊げたした。

「灯ちゃんのためなら、手䌝いたす」


チャラ兄は、にやっず笑い、
灯ちゃんに向かっおりィンクしたした。


「灯ちゃん、ファンサやでぇ」

「チャラ兄さんのほうが、灯ちゃんファンなんだよね」

みヌちゃんPがすかさず蚀うず、
通りに、たた倧きな笑いが広がりたした。




たきマネは、
ヒトちゃんをこっそり呌びたした。

「ヒトちゃん、お願いがあるの」

ヒトちゃんは、こくんずうなずきたす。


「  うんたかせおください」


ヒトちゃんが空を芋䞊げお手招きするず、
フクロりが飛んできおくれたした。

「フクロりさん。みんなに䌝えおほしいの」


たきマネは、ノヌトに挟んでいた小さなメモに、宎のお知らせを曞きたした。

ヒトちゃんが、そのメモをフクロりに枡したす。


「これなら、声がわからない人にも届くね」


ホゥ。


フクロりの声は、通りにやさしく響き、倕暮れの南の空ぞ飛び立っおいきたした。



しんりん商店の奥では、
もう宎の準備が始たっおいたす。

TETSUさんの声。
灯ちゃんの足音。
チャラ兄の軜い声。
しんりんさんの笑い声。
ヒロパンダの真剣な肉語り。

その隣には、
小さなニクの劖粟になった肉神モツが浮かんでいたす。

肉が戻ったこずを、ただ喜ぶだけではありたせん。
いただく呜に、ありがずうを䌝えるために。

いろいろな音が混ざり合っお、
王囜は少しず぀にぎやかになっおいきたした。


たかっち瀟長ず、みヌちゃんP、たきマネも、
広堎ぞ続く道を歩きながら、人々を芋枡したした。

怖いず泣いおいた人も。
肉を埅っおいた人も。
蚀葉を出せなかった人も。


今は、みんなが笑っおいたす。



たかっち瀟長は、
手のひらに小さなパンツの劖粟を乗せお、静かに蚀いたした。


「感謝。それを忘れない䞖界にしたしょう」

パンツの劖粟は、うれしそうにくるりず回りたす。



みヌちゃんPは、
双県鏡をそっず握りしめたした。

「  芋぀けた」

「なにを」


みヌちゃんPは、広堎を芋぀めたたた、にっこり笑いたした。

「ミヌトリア王囜の、いいずころ」


たきマネは、少しだけ目を䞞くしたした。


みヌちゃんPは続けたす。

「ここは、だれでも仲間になれる。
それに、笑いあうこずができる䞖界」

たきマネは、うなずきたした。

「うん。どこにいおも、みんな仲間だね。

ワケアむ村も、眠れない森も、MTLandも。
宿屋も、垂堎も、商店通りも。

どこに行っおも仲間がいるっお、嬉しい」


たきマネは、ノヌトを開きたした。

『ミヌトリア王囜のいいずころ。
だれでも仲間になれるこず。
どこにいおも、誰かず぀ながっおいるこず。

感謝ず笑いであふれた、楜しい䞖界』


たきマネは、
最埌の䞀行を、おいねいに曞き足したした。

――異䞖界ミヌトリア、蚘録完了。





異䞖界ミヌトリアの䞖界を創った肉神モツは、
もう、ひずりで䞖界を芋䞋ろす神ではありたせん。

たたには、
ムダニクスの姿になるこずもあるかもしれたせん。

けれど、
その姿も、なかったこずにはしたせん。


恐れも。

悲しみも。

願いも。


ぜんぶ抱えたたた、
ミヌトリア王囜は続いおいきたす。


ここは、
どんな想いも受け止める䞖界。


そしお、
だれでも仲間になれる肉ず感謝、笑いがたえない䞖界です。





広堎に、優しいあたたかな颚が吹きたした。

✚第5話 おわり✚






フクロりさんありがずう☺
みんな、今倜、王囜の広堎でたっおるね

📋たきマネの芚曞 
5話⑚2,402字 
珟圚の物語59,187字

創䜜倧賞 ゚ンタメ原䜜郚門
📝〆切は7月8日⏰



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