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Photo byyesyoshino

もし私が喫茶店を持っていたら

    最近、喫茶店を持つことを妄想している。
    いや、もはや夢と言ってもいいのかもしれない。そのくらい自分の喫茶店を持ってみたいと思っている。

    営業時間は、朝7時から夕方5時くらい。
    モーニングを食べることができて、日々頑張っている主婦さんたちが「一息ついたし、そろそろ家に帰って夕飯の支度をしなくちゃね」とゆっくり腰を上げることができる、そんな時間帯。

    私は朝の5時には起きだして、その日お店で出す分のパンを焼いたり、軽食の仕込みなんかをして、開店時間までにお店を掃除する。
    ちなみにパンも軽食も、一日10~20食くらい、と多すぎない数を決めて仕込みたい。沢山提供できるより、丁寧に提供しきれる量を無理なく用意したいのだ。

    営業曜日はどうしようかな。土日のどちらかは休みで良いんじゃないかしらと思っている。私が家族とゆっくり過ごす時間だって必要だし、みんなも週末はちょっと遠出してみたり、家でゴロゴロしたら良いと思うの。
    だから、土日のどっちかと、平日の1日くらいはお休みにさせてもらおう。

    お店のそばには顔見知りの花屋さんがあって、お店に飾る花を定期的に買いに行く。その花屋の主人やアルバイトの子も、たまに仕事の合間にコーヒーを飲みに来てくれたりして、たまに新作のお菓子の味見なんかもしてもらいたい。

    もしそのころ我が家に子供がいたら、学校が終わったら家じゃなくてまずはお店に寄るような子になっているかもしれない。
    たくさん勉強して、遊び疲れてお腹が空いていたら、アイスココアとパンケーキを出してあげよう。
    もしかしたら、優しい常連さんが宿題を見てくれたりなんかして、年上の友達がいるちょっとませた子になるかもしれない。たくさんの大人に守られて、愛されている。我が子にとってそんな安心感を持てる場になってくれたらきっととっても幸せだ。

    お店が空いている時間帯だったら、お友達を連れてきてゲームをすることもちょっとだけ許してあげよう。飲み物は、オレンジジュース1杯までね。私はその間に夕飯の仕込みを済ませてしまったって良い。

    お店を閉じて、キッチンの清掃や勘定を済ませた頃には旦那から「そろそろ帰るよ」と連絡が入っているかもしれない。
    だいたいおんなじ時間に家に着いて、もし忙しくて夕飯づくりに手が回らない日があっても、きっと旦那のことだから今日は俺が作るよ、って作ってくれる日もあるんだと思う。たまに帰り道にお店に寄り道して、お店で夜ご飯を食べるのも特別感があっていいかもしれない。

    私は夜ご飯を食べながら、今日はこんな方が来てくれたよ、とか、常連の方からお土産を頂いたからデザートにいただこうね。なんてその日の共有をして。旦那は今日の仕事の風景を共有してくれるかもしれないし、出張が入ったという話でちょっとしょんぼりする日もあるかもしれない。

    ちなみに、お店の看板メニューはナポリタンにしたいと思っている。
    私はナポリタンを作るのが好きだ。ちょっとした自信さえある。これまでの人生でナポリタンを美味しいと思ったことがなかった主人が、私の作るナポリタンに関してはリクエストするくらいに気に入っている。だからきっと美味しい。

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    我が家のナポリタン

    そんな話を昨晩寝る前に旦那にしてみたら、「よし、じゃあ俺は曜日限定の裏メニューを作る」と言い出した。
    豚の角煮とか、肉じゃがとか、我が家の鉄板レシピを知る人ぞ知る裏メニューとして携えておきたいんだそう。なんだそれ楽しそう。
    水曜日限定、とか、土曜日限定、で『旦那定食』とオーダーしてもらったら、旦那が仕込んだ定食を600円とかで赤字提供する、っていうお楽しみメニューはどうだろうという話も出た。これは人気が出ること間違いなしだなあ!ちなみに利益の話は全然考えていない。

    そんな我々夫婦の喫茶店は、今はまだ妄想だけど、もしかしたら現実になるかもしれない。
    ならなかったとしたって、友達夫婦を招いて家で喫茶店ごっこをするだけでも楽しい気がしてくる。

    こうやって毎日ちょっとした楽しい妄想を膨らませて、真似事でもしてみようか、なんてやってみて、気付いたら本当に実現しているなんてことがあったら素敵だな。楽しい夢は今日も尽きない。

     
     
    朝霞(あさか)はじめです。だいたいエッセイを書いています。旦那と猫が好きです。

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