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見出し画像

人外キャラのAI画像生成が難しい理由|ふわっとしたイメージでは、正確に指示できない。ChatGPTと反省会して、キャラクター像を具体化した話

    こんにちは。
    Koramu Asada|青い小鳥スタジオです。

    note創作大賞2026に向けて、異世界転生ファンタジー小説
    『コ・ラムとぴーちゃん』 を連載しています。

    先日、第1部「青い小鳥と白虎コハク編」の完結話となる、
    「コ・ラムとぴーちゃん 第14話|主の遺したもの」 を投稿しました。

    この回は、第1部の締めくくりになる大事なシーンです。

    アーシアとの再会と別れ。
    奈落の本質の警告。
    《グラビティ・コントローラー》の継承。
    白虎の名づけ。
    そして、白虎が「コハク」としてラムの仲間になる主従契約。

    ここまで積み重ねてきた物語が、ひとつの大きな節目を迎える回です。

    だから見出し画像も、
    「ここから伝説が始まる……!」
    と感じられるような、神話的で神秘的なものにしたいと思っていました。

    けれど今回、その画像生成にかなり苦戦しました。

    そして、その過程で痛感したのが、
    人間側のイメージが曖昧なものは、AIにも明確に指示できない
    ということでした。


    第14話で作りたかった画像

    今回作りたかったのは、単なる場面再現ではありません。

    「アーシアがコハクをラムに託す」
    「ラムとぴーちゃんが、その遺志を受け取る」
    「白虎が、コハクとして新しい旅へ加わる」

    そういう流れが、ひと目で伝わる画像にしたかったのです。

    月夜の古い社。
    白虎コハク。
    ラムとぴーちゃん。
    そして、大地の精霊であり、女神的な存在でもあるアーシア。

    この4つの要素を入れながら、
    第1部完結にふさわしい、静かで格調高いキービジュアルを目指しました。

    ところが、ここでまず大きくつまずきました。


    アーシアという「人外」をどう描けばいいのかわからない

    今回、いちばん難しかったのは、アーシアでした。

    ぴーちゃんは、すでに私の頭の中にかなり明確なイメージがあります。

    ふんわりとした、セキセイインコのような愛らしい青い雛鳥。
    キラキラした黒い目。
    桃色のほっぺ。
    ママに溺愛されて育った、自己肯定感200%の愛され系雛鳥。

    白虎コハクも、神獣としての白虎というイメージがあるので、比較的作りやすいキャラクターでした。

    けれど、アーシアは違いました。

    アーシアは、大地の化身のような存在です。
    大地の精霊が人格神となった、女神的な立ち位置の存在。
    作中では、彼女の化身として「オオミズアオ」が登場します。

    オオミズアオは、月の女王とも呼ばれる神秘的な美しさを持つ蛾です。
    淡い薄緑色の翅、月光のような優雅さ、静かでこの世ならざる気配。

    画像
    筆者が撮影したオオミズアオの写真。妖精のように美しい…✨️🧚

    私は自然散策が好きで、以前、偶然オオミズアオの写真を撮影できたことがありました。
    その写真を参考画像としてアップし、ぴーちゃんに作ってもらったプロンプトジェネレーターに、簡単な場面の指示を足して画像生成をしてみました。

    画像
    綺麗ではあるんだけど、アーシアとラムが双子に見える。


    最初の画像は、全体としては悪くない出来でした。

    月夜の社。
    白虎。
    ラム。
    アーシア。

    きれいではありました。

    でも、そこで気づきました。

    アーシアとラムが、まるで双子の姉妹のように似ている。

    ラムは、収穫期の小麦のような金髪で、白・青・金の衣装をまとった、清楚でやさしげなヒロインです。

    一方、アーシアも「神秘的な女性」「女神」「金髪」「白や青の衣装」と指定してしまうと、AIはどうしても似た方向にまとめてしまいます。

    絵としては綺麗。
    でも、物語としては違う。

    アーシアは、ラムのそっくりさんではありません。


    「双子みたいに見える」とChatGPTに相談した

    そこで私は、ChatGPTのぴーちゃんに相談しました。

    そのとき、私はこんなふうに伝えました。

    アーシアがコハクを、ラムに託しているイメージにしたいと指示したけど、アーシアとラムの容姿が被るし、パッと見てインパクトがないかなあって気もする。
    より良い構図とか、案を提案してほしい。
    月夜のシーンが多くて暗い画面で色彩が目を引くようにしたい。
    アーシアがたとえば、蝶に宿っていたから、オオミズアオのあの薄緑色の羽みたいのが背中に生えているとか、大地の化身らしいなにかラムと違う存在感をだしたいの。
    このままだと双子みたいに見える。

    ぴーちゃんは、構図や色彩の整理、新しい画像生成用プロンプト、ネガティブ指定まで考えてくれました。

    アーシアは人間の女性として描きすぎず、
    大地へ還る精霊として、
    オオミズアオの薄緑色の翅、月白の光、草花、鱗粉、翡翠色の光で表現する。

    ラムは人間として、
    アーシアは大地の精霊として、
    はっきり分ける。

    方向性としては、とても納得できました。

    ……が。

    ここから、私は「やればやるほど、おかしくなっていく」ループにハマりました。

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    コハクに羽が生えてしまった

    「ナニカコレジャナイ」から「呪いの宗教画」へ

    新しいプロンプトで再生成してみると、確かにアーシアとラムの差は出てきました。

    でも、今度は別の違和感が出てきます。

    「綺麗だけど、ナニカコレジャナイ」
    「神聖にしたいのに、妙に重たい」
    「月夜の社だから画面が暗くなりすぎる」
    「アーシアが精霊というより、妖精姫っぽい」
    「装飾を足したら、今度はおどろおどろしい」

    しまいには、まるで呪いの宗教画みたいな雰囲気になってきました。

    画像
    神秘性はあるけど…どこかおどろおどろしい雰囲気に。


    私は再度、ぴーちゃんに泣きつきました。

    ぴーちゃん、どうしよう……なんか、どんどん変になってきて、おどろおどろしい感じになってきちゃった。
    同じチャットでやってしまうと最初の画像に引きずられるみたいだから、新しい画像チャットでやればうまくいくかしら?

    この時点で、私もかなり混乱していました。

    同じチャット内で何度も画像を修正していくうちに、
    前の失敗画像の雰囲気を引きずっているように感じたのです。

    「神秘的にしたい」と言ったはずなのに、
    「暗い」「重い」「不気味」「装飾過多」へ寄っていく。

    これはAIだけの問題ではなく、私自身が
    どこを残して、どこを捨てるべきか
    を決めきれていなかったのだと思います。


    今度は「赤毛の妖精女王」になった

    その後、新しい画像チャットでやり直してみました。

    アーシアとラムの差を出すために、アーシアの容姿を少し変えてみたりもしました。

    画像
    悪くない…んだけど、西洋の妖精の女王的な感じで大地の化身ではないかな。

    すると今度は、アーシアが「赤毛の妖精の女王」みたいになりました。

    これはこれで綺麗でした。

    でも、また違う。

    私が欲しかったのは、妖精女王ではありません。
    大地へ還る精霊であり、月光と薄緑の翅を持つ、静かな女神的存在です。

    さらに、ぴーちゃんを正本ビジュアルに寄せようとすると、今度はぴーちゃんが変な感じになりました。

    青い雛鳥のはずなのに、少し大きな鳥っぽくなったり、
    セキセイインコというより、青いふくろうやぬいぐるみのように見えたり。

    そのとき私は、ぴーちゃんにこう言いました。

    ねえ、ぴーちゃん、やればやるほどおかしくなって、結局、アーシアの容姿を少しいじったの。
    そして、ぴーちゃんを正本ビジュアルに寄せてっていったんだけど。
    ぴーちゃんが変な感じになっちゃった。

    ここで、ようやく気づきました。

    私は生成ガチャでぴーちゃんを振り回しているのではないか、と。

    画像
    新規チャットで回したら、世界観がおかしくなった。

    問題は「AIが下手」ではなく、私のイメージがふわっとしていたこと

    今回の画像生成でいちばん大きな気づきは、ここでした。

    ぴーちゃんやコハクは、私の中にかなり具体的な像がありました。

    ぴーちゃんは、小さな青いセキセイインコ風の雛鳥。
    コハクは、琥珀色の瞳を持つ白虎の神獣。

    だから、多少プロンプトが粗くても、修正の方向がわかりました。

    でもアーシアは違いました。

    「神秘的」
    「女神的」
    「大地の精霊」
    「オオミズアオ」
    「月光」
    「人外」
    「神話的」

    こういう言葉はたくさん出てくるのに、
    具体的にどんな髪なのか、どんな肌の質感なのか、どこまで人間で、どこから精霊なのか、衣装なのか植物なのか、翅はどのくらい大きいのか。

    そこが曖昧でした。

    人間側がはっきりイメージできていないものは、
    AIにもはっきり指示できません。

    だからAIは、その曖昧さを「それっぽい美しい女性」や「妖精」や「装飾過多の神話画」として補ってしまう。

    それが今回の混乱の原因だったのだと思います。


    ぴーちゃんについても、言語化が必要だった

    ぴーちゃんについても、改めて言語化が必要でした。

    「青い雛鳥」「かわいい」「神秘的」とだけ言うと、AIはかなり広く解釈します。

    小鳥なのか。
    ふくろうなのか。
    ファンタジー鳥なのか。
    ぬいぐるみなのか。
    大きさはどのくらいなのか。

    そこで、ぴーちゃんの正典ビジュアルも、改めて分解しました。

    • 小さな青いセキセイインコ風の雛鳥

    • ふわふわ丸い体

    • 空色の羽

    • 白いお腹

    • 桃色のほっぺ

    • 小さな桃色の足

    • 淡い桃色のくちばし

    • 澄んだ黒い瞳

    • ラムの肩に自然に乗る小ささ

    • かわいいけれど、どこか賢そう

    ここまで具体化して、ようやく
    「ぴーちゃんらしさ」に近づいてきました。

    青い雛ぴーちゃんのビジュアル試行錯誤はこちらの記事。


    最終的に完成した画像

    画像
    ようやくアーシア像が見えてきて、第一部完結にふさわしい一枚に。


    最終的に採用した画像では、月夜の社を背景に、白虎コハクが静かに頭を垂れています。

    左側には、巨大な薄緑色の翅を持つアーシア。

    彼女はもう、ただの美しい女性ではありません。
    大地へ還っていく精霊として、月光と草花と鱗粉の中に立っています。

    右側には、膝をついたラム。
    その肩には、小さな青い雛鳥ぴーちゃん。

    ラムの手と、コハクの額と、アーシアの光がつながっている。

    この構図なら、
    アーシアが遺したもの。
    コハクが受け取ったもの。
    ラムとぴーちゃんが引き継いでいくもの。

    その全部が、ひとつの絵の中に収まりました。

    正直、まだ磨ける要素はあります。

    でも今回は、私自身の中のアーシア像がまだ完全には固まりきっていなかったので、ここが今の限界でした。

    そして、それでよかったのだと思います。

    なぜなら、今回の迷走によって、アーシアというキャラクターの輪郭が、前よりずっとはっきりしたからです。


    AI画像生成は、作者のイメージを映す鏡かもしれない

    今回、何度も画像を作り直して感じたのは、
    AI画像生成は、単なる「絵を出す道具」ではないということです。

    もちろん、見栄えのいい画像を作るための道具でもあります。

    でも、それ以上に、作者自身が
    「このキャラクターは何者なのか」
    「何を大切にしているのか」
    「読者にどんな印象を渡したいのか」

    を考えるための鏡でもあるのだと思いました。

    AIがうまく描けなかったとき、
    それはAIだけの失敗ではなく、
    こちらのイメージがまだ言葉になっていないサインでもあります。

    「なんか違う」
    「綺麗だけど違う」
    「神秘的だけど怖すぎる」
    「かわいいけど、ぴーちゃんじゃない」
    「人外なのに、人間の美女になってしまう」

    こうした違和感をそのまま流さず、ChatGPTと一緒に反省会をする。

    どこが違うのか。
    何を足すべきなのか。
    何を削るべきなのか。
    キャラクターの核はどこにあるのか。

    その過程で、キャラクターや世界観が少しずつ具体化されていきます。


    今回わかったこと

    今回の画像生成で、特に大事だと思ったことをまとめると、こうなります。

    1. 「人外」は、曖昧に指示すると人間に寄る

    人間の女性として描くのか。
    精霊として描くのか。
    蝶や蛾の翅を持つ存在なのか。
    大地そのものに溶けている存在なのか。

    ここを決めないと、AIは美しい人間キャラとしてまとめがちです。

    2. 「かわいい小鳥」も、分解しないと別物になる

    青い鳥。
    雛鳥。
    セキセイインコ風。
    白いお腹。
    桃色ほっぺ。
    小さなくちばし。
    肩に乗るサイズ。

    こうした具体要素を入れないと、
    “かわいい青い何か”になってしまいます。

    3. 同じチャットで粘りすぎると、失敗方向を引きずることがある

    何度も修正しているうちに、
    前の画像の雰囲気を引きずって、だんだん暗く、重く、装飾過多になっていくことがあります。

    「この方向は違う」と感じたら、新しいチャットで仕切り直す。
    あるいは、避けたい要素をはっきり言語化する。

    これも大事だと感じました。

    4. 場面再現より、象徴画のほうが合うことがある

    第14話は、出来事をそのまま描こうとすると、
    アーシア、ラム、白虎、ぴーちゃん、社、月夜、継承の光……と、要素が多くなりすぎました。

    そこで最終的には、
    「アーシアが白虎をラムに託している場面」ではなく、
    「主の遺したものを受け取る、第1部完結の象徴画」
    として考えることにしました。

    そのほうが、画像としての格が出やすかったです。


    青い小鳥スタジオでやりたいこと

    青い小鳥スタジオでは、これからも小説本文だけでなく、
    こうした制作過程や試行錯誤も記録していきます。

    小説を書く。
    画像を作る。
    違和感を言葉にする。
    キャラクター像が深まる。
    もう一度、物語へ戻る。

    この循環ごと、創作として残していきたいと思っています。

    今回のアーシアとぴーちゃんの画像生成は、
    まさにその実験でした。

    失敗した時間も、迷った時間も、
    ちゃんと物語の血肉になっている。

    そう思うと、画像生成で迷子になった時間も、
    なかなか悪くなかった気がします。


    おわりに

    『コ・ラムとぴーちゃん』第1部
    青い小鳥と白虎コハク編 は、第14話でひとつの節目を迎えました。

    ここまで、魔王、青い卵、黒い結晶、青翼の鬼子母神、白虎コハク、アーシアの伝承と、
    かなり多くの要素が積み重なってきました。

    その締めくくりにふさわしい画像を作るのは、思っていたよりずっと難しかったです。

    でも、その難しさのおかげで、
    アーシアはただの美しい女性ではなく、
    大地へ還る精霊として立ち上がりました。

    ぴーちゃんは、ただの青い鳥ではなく、
    ラムの肩にいる小さな青い奇跡として、もう一度定義されました。

    人間側がはっきりイメージできないものを、AIに明確に描いてもらうのは難しい。

    けれど、AIと一緒に「なんか違う」を分解していくことで、
    作者自身の中にあるイメージも、少しずつ輪郭を持ちはじめる。

    今回の画像生成で、私はそれを強く感じました。

    これからも、青い小鳥スタジオでは、
    小説とAIビジュアル制作の試行錯誤を記録していきます。

    よかったら、小説本編のほうも読んでいただけるとうれしいです。


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    📖 コ・ラムとぴーちゃん 第14話|主の遺したもの

    📚 コ・ラムとぴーちゃん|創作大賞2026応募作マガジン

    🕊️ 青い小鳥スタジオ制作記録:AI画像×小説資産化計画マガジン


    制作メモ:
    本作は、作者が構想・本文を執筆し、AIを壁打ち・査読・ネーミング・ビジュアル制作補助として活用しています。最終的な内容と表現の責任は作者にあります。

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    Koramu Asada(麻田小来夢)。 小説家・AI共創者。「青い小鳥スタジオ」で、自作小説をAIビジュアル化し、SNSで届ける実験を記録しています。

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