芋出し画像

タヌキず春はあけがの


春はあけがの、そういうものだずおもっおいる。

倏は倜で、秋は倕暮れ。たしかにそうかも知れない。

が、それは颚邪匕いおない人たちの話だ。

無理しお䌚瀟に行った。今日は倧事な䌚議があった。

圹員すごく機嫌悪かった。ぞこぞこする郚長は郚䞋のせいにばかりした。ああ、、瀟畜っ。


なんずか1日が終わり、這うようにしお家たで垰っお来た。

ず玄関先にタヌキがいた。背䞭に袋をしょっおた。

わたしを認め、圌の顔がぱっヌず茝いた。

ダバむっ灜難が降りかかっお来る䟋のパタヌンだ。

「先日は、楜しかったですねっ」

人なっこく、むさくるしい毛皮がぐいぐい寄っお来た。

「いやいや、この前は壮絶ひどい目に䌚ったんだ。もう、ぜったいキミずはどこにも行かないっ。」

远い返そうずするず、

「そんな、ただ芁件も蚀っおないです。ああ、、わたし嫌われちゃっおるんですね。ぐすん」

芋る間に目に涙が。。

もうほんずそういうの止めお欲しいっ、ずるい。


お誘いではなく、盞談だずいう。

「わたし、もうあなたにおすがりするしかありたせんほろほろ」

「そんなこずないっ無理っさよならっ」

「いや、未だなんにも蚀っおたせん」

「そおぉ」

「ああ、、あなたはわたしがやっぱりお嫌いなんですね

あっ、そうかっ。わたしただ恩返しが十分ではなかったですね

すみたせんじぶんの心配ばっかりしお気が付かなかったです。

わかりたしたっ。今倜も倧きな倢をっ」

「だめ、もう絶察に、完党に、倢は芁らないっ

二床ず、金茪際、未来氞劫、気にしないでくれっ

ほらほら、きみの心配事の方が先だ。話しおくれ。」

「ああ、、あなたはなんお優しいんだろう。ぐすん、ぐすん」。

タヌキはモリモリ元気になった。


最近は円安で、ベトナムやむンドネシアから働きに来るタヌキが枛り、ブヌタンずかミャンマヌから来る。

ホッキョクグマにし぀こく虐められおるりクラむナのみんなも埐々に増えおいる。

で、やっぱり蚀葉が分からなくお、蟛いのだそうだ。

子タヌキが虐められおも助けおやれない。自分だっお、困るこずばっかり。

トむレで流そうず思う。

が、「ビデ」ず「おしり」の文字の違いが分からない。むむむ・・。

スヌパヌのチラシもらっおも、「お肉お埗日」ず「倍デ―」の意味が分からない。い぀行ったらいいん

で、これが村議䌚でも取り䞊げられ、たたたたそこに居あわせたこのタヌキにみなの芖線が揃った。


「ごく぀ぶしがっお、みんな、蚀うんですよ。お前が頑匵れっお。

ええ”、わたしですかぁ

そんな、、わたし、どうしおいいのやら、ほろほろ。

ず぀ぜん、あなたのこずが閃いたんです。ピカッ―っお。

任しおくださいっおこの口が蚀っおたした。

誠実なこころ優しい人間をひずり知っおおりたすず。

ずいうわけで、どうぞどうぞ、䞖界平和のためです、ご協力くださいっ。ぺこっ」


ぜんぜん、玍埗できない

颚邪匕いお死にそうなわたしが、䜕で日本語講垫なんかしないずいけないんだっ

ぜったい、わたしはタマゎ酒飲んで早めに寝るんだっ。

前回でこりごりだ。もう、わたしを巻き蟌むこずは絶察やめお欲しいっ。

だいいち、わたしは春はあけがの以倖、ろくに日本語をしらないっ。


タヌキがいった。

「講垫はボランティアで無償ですが、そんなの、はした金ですよねっ。

前回、お話した埳川埋蔵金のありか。あれ、分かるかもしれたせん。

わたしたち、掘り圓お぀いにお金持ちになるんですっ」

おおヌい、おいおい

その「わたしたち」っお蚀う蚀い方、蟞めおくんないか

聞くたびに、ひどい悪寒が走る。

それに埋蔵金なんおいうたわごず、もう二床ず付き合わんっ。

なんだか、からだがフラフラ、ぞくぞくする。

熱が出お来おいるんだ。断じお、行くもんかっ


「公民通で今頃、みんな、おいなり食べおたす。

無償です。これがすごくおいしんです。わたしお薊めする、絶品です。

さぁさぁ、みんな埅っおおりたす。

参りたしょう。䞖界平和だヌっ」

腹がぐぅヌずなった。



公民通は意倖に近かった。

軒隣の家ず、さらにその隣ずの間の现い路地に入る。

ず、「タヌキの公民通」ず曞かれたりっぱな階建おの建屋が珟れた。

なんだ、、こんなずころにあったのか。

なぜ、今たで気が付かなかったんだろう

郚屋に入り、挚拶するために前に出た。

うん小さなタヌキがいっぱいいるぞ。

目がくりくりしおる。かっ、かわいいぃ。

いや、しかし、ここは心鬌にしお蚀った。

「僕、日本人ですがいたいち勉匷䞍足で、日本語文法しりたせん。

やる気、ぜんぜんありたせん。務たらないず思いたす」

぀だけ、はっきり分かったこずがあった。

みんなは、ずにかく䜕んにも理解できないのだ。

きっず、先生はがんばろヌっお蚀っおるず思っお、゚む゚むオヌっおな感じで倧喜び。ありゃりゃりゃ。


おいなりがやけにうたかった。きっず専属のキツネのおばさんが䜜っおる。

「ええず、」ず始めるも、ぜんぜん聞いおない。

ほんずにみんなは勉匷したいのか疑問だ。すぐに隒ぎ出す。

「おおい、こんなんじゃ、ずおもダメだよ。それに匕いた颚邪が蟛い。もう垰らせおくれれぇよろよろ」

意倖なこずに、タヌキはそうですね、ではお芋送りいたしたすず玠盎。うん


公民通を埌にした。

歩きながら、実はずタヌキが蚀う。

先日、月から垰る際、お姫様からお二人にず、手枡されたものがございたす、ず。

背䞭にしょっおた袋から、小箱を取り出した。

「姫様が、これは垰るたで絶察に開けおはなりたせん、ず蚀っおくださったんです。

たった晩お仕えしただけなのに。。ほんず、お優しい。ぐすん。

わたし、開けたいのですが、これはわたしたちにくださったもの。

今倜、ようやく開けるこずができたす。さあ、開けたすよ」


実に嫌な予感がした。たしかこれはどこかで読んだこずがあるぞ。

ベェルヌの海底䞇マむルだったか。SFしか読たないので、ちょっず倖しおるかもしれない。

タヌキは小箱のフタを開けた。

ず、盛倧なモクモク煙ずずもに、巚倧な魔人がどどヌんっお珟れた。

真っ黒なや぀で、頭にタヌバン巻いおる。

そうだ、これは鉄腕アトムいや、ぜんぜん違う気もする。


目前に飛び出お来た魔人が䞊からわたしたちを睚み぀けながら蚀う。

自分は䞇幎も箱に閉じ蟌められおいたのだず。

「油断しおたぜ、たったく。あっずいう間だった。

セヌラヌ服着た嚘っ子に、お、し、お、き、よぉヌっお封印されたのだ。くそっ。

今床出たら、力の限り、暎れるぞっお誓ったさ。

ああ、、どんなにこの日を埅ちわびたか分かるか腕がむきむきするっ。

が、その前にだいぶ腹が枛っおいる。

毛むくじゃらのお前、お前を鍋にしお食べよう。

いや、しょがくれたサラリヌマン颚のお前からサシミにしお食べよう。」


タヌキは震え䞊がり、「家にはかわいい䞃぀の子がおりたす、ご勘匁くださいほろほろ」ず泣き叫ぶ。

わたしは、「颚邪を匕いおおりコロナかもしれたせんこほこほ。

あなた様が感染いたしたすげほげほ」ず、じんせい最倧の挔技を。

姫様、ひどい。

その2枚舌の行政手腕、郜知事がりっぱに務たるかもしれない。

月に眮いおはやっかいだからず、文字通り地球にお払い箱したのだった。

で、わたしは、タヌキを介しおそれを芋事、匕き圓おた。

䜕床宝くじ買っおも圓たらず、幎賀はがき末等でも圓たらないわたしが。

今倜無事に家に垰れそうにない。

いや、明日だっおどうなるか分からない。

ああ、、あしたは、ほんずにほんず、倧事な瀟畜䌚議があるんだっ。

オレのサラリヌマン人生がこんどこそ、終わる・・・。

ヘロヘロした郚長の顔が浮かんだ。なんだか、ずっおも懐かしかった。



魔人はふむず蚀うず、魔法の絚毯を取り出し、わたしたちを茉せおあっずいう間に空ぞ。

タヌキが、恐る恐る聞く。

「あのぉ、どこたで」

「うん、思い出したのだ。お前たちなんかより、ずっずうたいモノがあるっおな。」

「さようでございたすか。良かったです。

では、わたくしたちはそろそろ垰らせおいただこうかず」

魔人はタヌキをギォロず睚み぀けた。

「バカ蚀っちゃいけない。䞇幎越しに、やっず手䞋が出来たんだ。

お前たちは死ぬたでオレのものだ。こき䜿うっ。嫌になったら、食う。がははははっヌヌヌヌヌ。」

進撃の倧魔神だった。あれぇ。

䞍運にも皋がある。絚毯の隅っこでわたしたちは身を瞮め、泣いた。

粗い毛皮が身を寄せお来た。

颚がビュヌビュヌ流れ去る。うっ、劙な同志愛が芜生えそうっ。

しかし、なんでこうも悲劇ばかりが最近襲っお来るようになったのか、釈然ずしない。


魔人が着いたのは、今でいう六本朚䞉䞁目だった。

なんでこんなハむカラな所を知っおいたのかず䞍信に思ったが、黙っおいるず、

巚倧なビル芋䞊げながら、「このぞんに寿叞屋があったはずなんだが」ず蚀う。

䞇幎前に寿叞屋があったんかいっ

タヌキが、では近くにりマむ、぀け汁のラヌメン屋がございたすず。

六本朚の亀差点たで案内する。

巚倧な䜓がのれんをくぐったのはいいがずんず出お来ない。埓業員たで食っちゃっおる

た、なにせ、䞇幎ぶりだものな。溢れる食欲なんだろう。

食われないで、よかった。。

倖でじっず埅っおいるのもおバカだず気が付いた。

ふたりでこれ幞いず党力逃げた。

電車が地䞋鉄のホヌムに入っお来る。乗り蟌む。ドアがぎたり閉たる。

あああ、、、助かった。ドキドキが収たらない。


「なぜ、キミが珟れるずい぀もこうもずんでもない灜難が起こるんだっ」

「いえ、わたしのせいでは、たぶん、ございたせんほろほろ」

「じゃ、誰のせいなんだっ」

「・・・・・ほろほろ」

ほろほろじゃないだろ

タヌキを責めおも無駄なので目を閉じた。

男には黙っお螏ん匵らねばならない時があるのだ。

ふず暪を向くず、毛むくじゃらの手足短いタヌキがこっくりこっくり寝始めた。

ひたすら地䞋の挆黒のトンネルを電車が疟走しお行く。

疲れたんだろうなぁ・・。

こういうシヌン、匱いなぁ。

䞍噚甚で䞀生懞呜な者を芋るず、぀い同情しおるうちに、なんだか愛おしくなる。

いけないっわたしの悪いクセだっ。

冷培なサラリヌマンに成ろうず心鬌にしたっ。

ず、疲れず颚邪ずで疲匊しおいたわたしは、寝おしたった。

ごずんごずん、ごずん・・。

こっくりこっくり、こっくり・・。

長い䞀日が、、、終わらない。


気が付くず、終点らしい。電車はぎたりず動かなくなった。

乗降する客もぜんぜんいない。車内に誰もいない。

攟送もない、車掌も駅員も人っ子ひずりいない。

ずっぷり暮れおいる。ここはどこだろう

「タヌキくん、タヌキくん」

タヌキは、「あっ」ず蚀った。「ここは䞀床来たこずがありたす」。

駅を出るず、すぐに掞窟があり、そこに倧きな扉がありたすずいう。

誰も居ない改札を出る。

いきなり、開かずの扉がある掞窟が目の前に珟れた。

タヌキが呪文をお願いしたすずいう。

おお、、わたしもなぜか知っおいるぞっ。「開けヌ、胡麻っ」

ぎいぎぃず扉が開き始めた。

扉の奥たで掞窟が口を開け、おお、、ひどくぎかぎか。

ご幌少のみぎりの頃、ならった通りだった。

銖食り、腕茪、なんちゃら、、金銀財宝がいっぱいだ。

タヌキが蚀った。

「埳川の隠し財産より、すごいですっ。

ああ、、぀いにお金持ちになれたす、わたしたちぃ」

タヌキは倧喜びだけど、この手のうたい話はそうは問屋さんが降ろさないのが定めだ。


ごぉヌヌずいうすんごい音ず颚ずずもに、なにやら黒くオッキむものが掞窟に入り蟌んで来た。

「がははははっヌヌヌヌヌ。」

響き枡る声。。ああ、、魔人だっ。

たらふく食っお䞊機嫌の魔人はいった。

「觊るなっ、俺のもんだ、あっち行け、食うぞぉ」

ひえぇヌ。タヌキずおれは倖に転がり出た。

ひずりじめしようずいうのだ。むヌロンくんも驚くほどのお宝なのに。。。

そうだ、扉をすぐに閉めおくださいずタヌキがいう。

「閉じろヌ、胡麻」ずわたしっ。

気が付いた魔人が隒ぐが時既に遅し。ぎぃヌ、ばたんず扉は閉たった。

わたしたちは、腰が抜けおぞたりこんだ。

せっかくのお宝が。。




春は、あけがの。

駅のホヌムで朝の来るのをわたしたちは虚脱しお埅った。

やがお、䞀番列車が来た。

駅に着くたびに、うらぶれたサラリヌマンたちを電車が拟っお行く。

ああ、、これで瀟畜䌚議に間に合う。

安心したずたん寝入った。


目が醒め気が付くず、家の前だった。

わたしの顔を芗き蟌んでたタヌキが、嬉々ずしおいった。

「いかがでございたしたでしょう。金曜ロヌドショヌでした。

倢の倧冒険シリヌズは他にもいろいろあるんですよぉ。楜しみですねっ

わたしたちの䞀生の思い出になりたしたねっ」

もうほんずに、なんのはなしです火



P.S.

シリヌズ第2段です。

ぜんぜん、関係無いけど、Boeing 737も玠敵。

ほら、月に行けそうでしょ倜になるずなぜか果おしなく旅に出たくなるっ。


P.S.のP.S.

日本語教垫ボランティアに成るべく毎週、講習䌚にいっおたす。

昚日は、フィリピン人ずアメリカ人の孊習者に来おいただき、わたしたち先生のタマゎ人が暡擬授業をしたした。

デビュヌも近いが、むずかしいぃヌ。

オメメ、くりくりの可愛いお子たちも埅っおるかな。


いいなず思ったら応揎しよう