芋出し画像

奈良本屋めぐり

 昚幎月に近鉄奈良駅の南偎を、䞀昚日には北偎を歩いお回ったので、その蚘録をここに蚘しおおく。


昚幎南偎


ふうせんかずら


 たずは昚幎の南偎から。そもそも、ならたちにできた「ふうせんかずら」ずいう無人のシェア型曞店がお目圓おであった。オヌプン圓初メンバヌ登録だけしお長く蚪れおいなかった。昚幎、月に重い腰を䞊げおたずねおみた。ずころが、入手しおいたDはもう䜿えなくなっおおり、その堎でたた登録し盎しお店内に入った。人は誰もいない。぀぀の棚をじっくり芋お回っお、志賀盎哉ずモヌムの2冊を賌入。自分でいろいろず手続きをしお支払いを枈たせる。そしおセルフサヌビスのむンスタントコヌヒヌをカりンタヌで䞀杯いただいた。そこで、奈良の曞店マップを芋぀けたので、぀いでに近くを芋お回るこずにした。
   

 

智林堂・いかり文庫・柘抎ノ國


  実は、「ふうせんかずら」に到着するたでに、たたたた道沿いにあった「智林堂曞店」をのぞき、梅原猛の䞊䞋巻を入手しおいた。その埌、マップ片手に「十月曞林」を芋぀けるが臚時䌑業ずの貌り玙。狭い道を通り「いかり文庫」に入る。コヌヒヌのいい匂いをさせながら店䞻がく぀ろいでいらっしゃった。建物の䞀宀を借りおいるずいう感じ。棚を䞀通り眺めるが欲しいず思えるものは芋぀からず倖に出る。このあたりの现い道で鹿を発芋。それから、倧通りたで出お「柘抎ノ國」を探すもいったん芋逃す。再床戻っおみるずコルゲンコヌワのマスコット人圢にかけられた叀本の看板を発芋。狭い階段を䞊がるず2階はハヌドロックをバックミュヌゞックにどっさりの本。䞀぀の棚に䞉島由玀倫のオレンゞのカバヌを倚数発芋。その䞭からただ手元になかった5冊をいただく。1冊はダブっおいた。他にも興味をそそられるものはあったがぐっずこらえた。ここたではすべお叀曞店。最埌に近鉄の駅前で「啓林堂曞店」をのぞいお、専門曞は枛ったなあなどず思いながら、駅前の売店でお土産の奈良挬けを買っお垰る。

今幎北偎


 ただただ、回れおいないお店もあったので、今回、第2匟を決行。実は、「ふうせんかずら」では朝7時半からおむすび屋さんが開店しおいる。その評刀がずおもいいので、そこで朝食をずるずいうのがもう䞀぀の目的であった。ずいうこずで、人も倚いし、ホテルの倀も匵るのだが、奈良芳光もかねおゎヌルデンりむヌク䞭に泊した。初日は「光る君ぞ」にも登堎した春日倧瀟ぞ。
 


  日目朝、時半がラストオヌダヌずいうこずだったのでそれたでにず思っお劻ず人で出かけるもすでに完売。残念。ずいうこずで、垰り道のパン屋でモヌニングをいただいお、ホテルに戻る。劻は郚屋でのんびりず日頃の疲れを癒し、私は䞀人本屋めぐりをした。
   
 

倧孊堂・カフェモカロン・ほんの入り口・ゆりゆり・ヌリタシ


   ä»Šå›žã¯é§…の北偎を䞭心に。いたマップを芋比べるず぀は数が増えおいる。パッず芋に぀増えおいる。「実隓する本屋 ヌリタシ」「」「桂雲堂 豊䜏曞店」「カフェモカロン」ずいうこずは単玔蚈算だず぀は枛ったこずになる。たあ、どこが消えたか探すのは良そう。そしお、新しく名前が茉った぀のうち「」以倖は蚪れたこずになる。商店街に入っお近い方から、「倧孊堂叀曞店」。倀打ちのありそうな曞籍が雑然ず䞊べられおいる。残念ながら自分に興味のあるものを発掘できず。少し進むず「豊䜏曞店」シャッタヌは締たっおいる。詊しに暪のドアを抌しおみるがこちらも斜錠䞭。さらに「ベニダ曞店」もお䌑み。仕方なく、奈良女子倧の呚りを右回りで「カフェモカロン」ぞ。本日むベント䞭ずかで女性が倖に立っおいらっしゃった。声をかけお少し䞭を芋せおもらうが、絵本ず雑貚などで長居はせずに出お来る。次は「ほんの入り口」県立倧のすぐ近くにあり、トヌクむベントなどもされおいるようす。新刊本を扱っおいるお店なので、枅朔感があり、おしゃれな感じである。ただただ空間には䜙裕があるようだった。「入り口」ず名前を぀けいらっしゃるだけあっお岩波ゞュニア新曞、岩波ゞュニアスタヌトブックス、ちくたプリマヌ新曞、ちくたQブックス、NHK出版 孊びのきほんなどが倚めに䞊んでいた。できればもっず圧倒される数があるず良いなず思った。䜐保川沿い女子倧北偎を歩いお「ゆりゆりs」。狭い店舗に絵本が䞊べられおいる。安野光雅で持っおいないものもあったが、思いずどたった。すぐ隣に、新刊を扱う「ヌリタシ」。ご倫劻で週末䞭心にオヌプンされおいる様子。うらやたしい。こちらも、「ほんの入り口」ず同じで空間をずおも莅沢に䜿われおいる。私の町の本屋のむメヌゞは壁䞀面に本棚があり、本がぎっしりず詰たった状態だったので党く雰囲気は違う。若い人たちには明るく枅朔感があっお良いのかもしれない。

個性的なお店たち


 ただ、各地で昔ながらの曞店や倧型曞店などの閉店が続く䞭、新たに個性的なお店がオヌプンしおいるのは頌もしいのだが、割ず品揃えが䌌通っおくるような気がしおいお、そこに少し物足りなさを感じおいる。いろいろず倧人の事情はあるず思うが、思いっきり振れ切っお、ゞャンルをしがったりするのもいいような気がする。そういう点では、鈎朚保奈矎がテレビ東京でやっおいる「あの本、読みたした」で登堎した旅の本屋などは面癜そう。䞉島の話なんかで盛り䞊がっおいるずきも、本圓みんな楜しそうでうらやたしい。それはずもかく、商売ずしお、継続しおいくのはなかなか倧倉なんだろうなあ。私も若いころから、京の町屋で本ず雑貚を売りながら奥では読曞䌚や勉匷䌚、たたには音楜䌚や芝居、舞螊などのできる空間を䜜りたいず思っおきた。あず幎で定幎退職すれば時間はたっぷりできる。あずはお金ず堎所ず芚悟。たあ䞀番ないのは芚悟だなあ。
 

奈良女子倧

 さお、結局、その日は収穫なしかず思いホテルぞ戻ろうずしおいるず、奈良女子倧正門が空いおおり、重芁文化財の建物が䞀般公開されおいる。それで、ぶらぶら散歩がおら䞭に入っおみた。なかなか玠敵な建物で、階の窓から芋る若草山の姿も倧倉矎しかった。

桂雲堂豊䜏曞店


再チャレンゞ


 その埌、商店街を南ぞ戻っおいくのだが、行きに閉たっおいたドアを念のためもう䞀床抌しおみた。䞭に人圱が芋えたからなのだが、そうしたらドアが開いたのだ。店にいたのは店䞻のようである。「ただ準備䞭なんですが、良かったらどうぞ」ずのこず。私は図々しく棚を芋せおもらうこずにした。店舗も割ず広く、しっかりした倧きな棚が所狭しず䞊んでいる。準備䞭ずいうこずでただ本が䞊んでいない棚もあるが、興味をそそられる本が倚く芋぀けられる。「ただ倀段が぀けられおいないものもありたすが、聞いおもらったら蚀いたすよ。お安くしおおきたす」ずのこず。掘り出し物はないかずちょっずドキドキするず蚀っおも転売しお儲けようずかそういう気はさらさらない。どれをあきらめおどれを手にするか、そこが悩みどころなのだ。でもその時間が䞀番心躍るわけでもある。

岩波新曞ず岩波文庫


 岩波新曞ず岩波文庫、岩波珟代文庫などがびっしりず詰たった棚に私は足を止めた。私は端から端たで回眺めたわす。店䞻は「岩波は党郚半額です」ずおっしゃっおいる。なるほどこれはいわゆる新叀本なのだ。岩波は買い取りだから返品が効かない。少しお話を聞くず過去には新刊本の本屋ずしお営業されおいたが数幎前に閉じおしたった。残ったたたの圚庫を売りさばくために叀本屋ずしお再開するための準備をされおいるずのこず。私が「マップに出おいたもので」ずいうず「準備䞭ずは蚀っおるんですけどね」ず苊笑いされおいた。岩波は半額、少しホコリはかぶっおいるものの、そんなに焌けおいないし、状態は悪くない。私はもう岩波から䜕冊かを遞ぶこずに決めおいた。珟代文庫が割ずある。い぀も欲しいなあず思うのだが、文庫の割に倀が匵るのでなかなか手が出せないでいる。河合隌雄や䞊野千鶎子で読みたいけれど入手できおいないものがある。ずおも悩んで悩んで悩んだあげく、結局手にしたのは山口昌男の「道化の民俗孊」。シェヌクスピアを読み、河合隌雄の「圱の珟象孊」を最近読んだので道化に興味を持っおいた。その流れで読んでみようず思った。䞭身を数行読んでみお、䜕ずか読めそうかなず自信が持おたので賌入を決める。埌は新曞から。たず手にしたのは網野善圊の「日本瀟䌚の歎史」䞊䞭䞋が各冊ず぀ある。それぞれきれいな方を抜き取った。これは早い段階で買うず決めおいた。そしおもう冊、宮田登「神の民俗誌」。䞀床芋぀けお、候補には䞊げおいた。もずもず宮田先生の本はあたり読めおいないので、どこかで芋぀けたら読んでみたいずは思っおいた。けれど、梅棹忠倫ずか梅原猛ずかに比べるず優先床が䜎めで、なかなか入手しおいなかった。よし、今日はここたでず決めお店䞻に申し出る。電卓をたたいおお支払金額が決たる。ざっず円ほど。倧収穫である。私はリュックに本を入れ、足早にホテルに向かう。しばらくしお、写真を取り忘れたこずに気付き、戻っお倖芳を写す。぀はかなり叀い朚でできた看板で、字は読めなかった。新しく䜜った金属補の看板には「豊䜏曞店」ずある。

創業慶應䞉幎


 私はホテルの郚屋に戻るず、今日の収穫はこれだけだず劻に芋せた。そしお、その冊の本が入っおいた玙袋を芋お驚いた。そこには創業慶應䞉幎ずある。

   ã“こで私はこずの重倧さに気付く。ネットで調べ始める。幎前に店䞻ご倫劻が亡くなられ、江戞時代から続く曞店の歎史に幕を閉じられたずのこず。閉店間際には盞圓倚くのファンが集たった様子だ。店䞻ご自身が盞圓本奜きだったようで、救急車に運ばれるずきも文庫本を冊ポシェットに入れお行ったずか。タむトルが分からなくおも、お客さんから話を聞きその内容から本を探し出すずか。そういう゚ピ゜ヌドに胞が熱くなる。叞曞でもそうだけれど、そういうプロフェッショナルがどんどんいなくなっおいくのだろうなあ。さびしい限りだ。

珟圚の豊䜏曞店


 さお、私が出䌚ったのは、その店䞻の息子さんのようだ。いたは残った圚庫ず、お父様やおじい様が残された本を叀本ずしお売り出す準備をされおいるようだ。盞圓叀い雑誌類もあったし、研究者にはたたらないだろうなあず思う。そんな䞭に、なんにも知らない私なんかが玛れ蟌んでしたったわけだ。ファンの皆さんには本圓に申し蚳ない思いでいっぱいだ。叀本屋ずしおちゃんず再開されたらたた蚪れたいず思いたす。
 垰り際、「長居をしおしたっおすみたせんでした。」ず蚀うず、「圚庫が枛っお助かりたす。」ずのお蚀葉。もっずも、うちは圚庫が増えお増えお、読むよりも買うスピヌドの方が早いものだから、我が家は困った状態になっおいる。ずいったようなお話をTwitterで、曞店のアカりントをフォロヌした䞊で぀ぶやいおみるず、珟店䞻さんから、「棚を増蚭しおください冗談です」ずのご返信。私も「本棚ほしいです。」ず曞くず、今床は家具屋の店長さんがそれにいいねを぀けおくださる。なんずもたあ、このずいうのは䞍思議なものだ。たあたあ、こういう䞍思議なご瞁で、私も新参者ながら「豊䜏曞店」さんのファンにならせおいただければず存じたす。

お父様ず私の父


 個人的な話をするずずっず個人的な話だが、私の䞡芪も幎前に盞次いで亡くなった。母が亡くなっお、週間埌に远いかけるように父が亡くなった。そしお、父は町屋倧工ずしお幎、その埌は趣味で幎五重塔の暡型などを䜜り続けた。正真正銘のプロフェッショナルだった。そんなこずもあり、芪近感が持おたのだった。

翌朝


おはなさんのおむすび屋さん


 次の日の朝、おむすびはテむクアりトしお食べた。おいしくいただきたした。ごちそうさた。 
   

                                                       
   ã€€ã€€ïŒ’幎月日


いいなず思ったら応揎しよう