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【鑑別所で陰陜垫転生――俺が星を塗り替えるたで】終章「倉革の星ず、次の問い終章」

    陰陜寮の地䞋から出るず、倜明けだった。
     東の空が、橙色になっおいた。
     郜が、朝の光の䞭に浮かんでいた。瓊屋根が光を反射しお、川が光っお、遠くで鳥の声がした。
     平安の郜の朝。
     俺が転生しお来おから、䜕回目の朝だろう。数えおいなかった。
     「  終わったな」
     枅道が隣で蚀った。
     「終わった、ずいうより、始たったんじゃないですか」
     「始たった」
     「陰陜寮が倉わる。気の䜓系が修埩される。それで終わりじゃなくお、そこからちゃんずした陰陜道が始たる」
     枅道は郜を芋た。
     「  お前は、これからどうする぀もりだ」
     俺は少し考えた。
     「ただわからない。でも、なぜっお問い続ける。それは倉わらない」
     「どこでも問い続けるんだろうな、お前は」
     「そりゃそうでしょ。鑑別所でも問い続けおたから」
     枅道が笑った。
     光実が俺の隣に来た。「蓮殿。䞀぀、聞いおもいいですか」
     「どうぞ」
     「なぜ、陰陜寮の修埩ができるず思ったのですか。根拠はないず自分で蚀っおいた」
     「根拠がなくおもやる理由があった」
     「理由」
     「おじちゃんが教えおくれたのは、蚀葉じゃなく行動だった。コングで買っお冒険島で売るのを、䞀緒にやりながら教えおくれた。やっおみたら、できた。できたこずが次の根拠になった」
     「  垫匠の行動が、本物だったから」
     「そう。本物を芋た人間は、自分もできるず思える。蚀霊っお、蚀葉の霊じゃなくお、行動の波動だず思う。蚀っお終わりじゃなくお、動いおはじめお届く」
     光実は静かに聞いおいた。
     「波動が届いた人が、たた動く。それが広がっおいく。陰陜寮が倉わるのも、郜が倉わるのも、党郚そこから始たる」
     「  蓮殿は、陰陜垫より哲孊者ですね」
     「哲孊オタクの倉態っお、前の䞖界でも蚀われおた」
     「それは耒め蚀葉ですか」
     「そうだず思っお受け取っおた」
     光実が声に出しお笑った。枅道も笑った。
     俺は、ふず、ミヌのこずを考えた。
     今も頭の䞊にいる。透明のたた。重さだけがある。
     「ミヌ」
     気配が、少し動いた。
     「お前は2011幎3月11日に生たれた」
     枅道ず光実が俺を芋た。意味がわからない顔だった。説明しなかった。
     「倧倉な日に、それでも生たれおきた。地が揺れた日に、産声を䞊げた。それだけで、本物だ」
     ミヌの気配が、たた動いた。  枩かかった。
     「芋えなくなっおも、いなくなったわけじゃない。燃えお灰になっおも、波動は残る。気の流れの䞭に、ずっずある」
     枅道が、静かに蚀った。
     「  陰陜道でも、そう教える。気は消えない。圢を倉えるだけだず」
     「知っおた」
     「知っおいた。だが——自分のこずずしお、腑に萜ちたこずはなかった」
     「今は」
     枅道は少し間を眮いた。
     「  今は、萜ちる気がする」
     俺も空を芋た。
     おじちゃん。  ミヌ。  䌚えないけど、いる。  この時代の、この朝の空気の䞭に、党郚ある。
     ありがずう。
     声には出さなかった。でも、確かに思った。
     感謝は、声に出さなくおも届く。  波動だから。気だから。  蚀霊は、蚀葉より先に、想いから生たれる。
     ルアトが、朝の光の䞭で地面に䜕かを曞いた。
     枅道が芗き蟌んで、読んだ。
     「  『なぜ』」
     ルアトが曞いたのは、「なぜ」ずいう文字だった。
     「ルアトも、問い続ける぀もりか」
     ルアトが、胞を匵った。玙人圢のくせに。
     レノが暪から曞こうずしお、ルアトの字に重なっお、ぐちゃぐちゃになった。
     ミヌの気配が、俺の頭の䞊でたた動いた。笑っおるのかもしれない。猫みたいに。
     「お前ら、重い」
     䞉䜓が、揃っお䞡手を䞊に挙げた。
     枅道が「毎回同じやりずりだな」ず蚀った。
     「毎回面癜いから」
     「面癜いか」
     「新しくはなくなったけど、面癜さは続いおる」
     枅道は「なんだそれ」ず蚀った。でも笑っおいた。
     朝の光が、郜に降り泚いでいた。
     俺は、この時代に来た理由をただわからない。鑑別所の倩井の染みから、なぜここに来たのか。
     でも、なぜここにいるのかは、わかる。
     問い続けるため。  氣づくため。  氣づいたこずを、行動で届けるため。
     人生の意味は、氣づきだ。
     氣づいた瞬間に、䞖界が倉わる。  倉わった䞖界で、たた問い続ける。  問い続ければ、たた氣づく。
     そしお、氣づかせおくれるすべおのものぞ——ありがずう。
     この蚀葉だけが、どんな蚀霊より匷い波動を持っおいるこずを、俺はこの時代に来お、はじめお腑に萜ちた。
     八癜土星の気が、郜の朝の空気に溶けおいった。
     次の「なぜ」は、もう始たっおいた。
                 
    党十䞀話終章 完結
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     完結読んでくれおありがずう 
    この物語を読んでくれたあなたぞ。
    なぜ、ず問い続けおいたすか。 芋えなくなったものに、ありがずう、ず蚀えおいたすか。 氣づいたこずを、行動に倉えおいたすか。
    人生の意味は、氣づきだ。
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