メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ハンドメイドを超えてブランドへ。初マルシェ出展記録:場所選びからメディア掲載まで【準備編①】

    「ハンドメイド作家」から、一歩先にある「ブランド」へ。 デビューしたばかりのファブリックブランド『Sara.au(サラドットエーユー)』が、初めてのマルシェ出店に挑戦しました。

    画像

    準備段階で何を考え、どこにこだわったのか。 「ただ出店する」だけでは終わらせない、ブランド価値を高めるための戦略を共有します。


    最重要ミッション:ブランドの価値を決める「場所」選び

    マルシェ出店において、最も慎重に選ぶべきは「どこで売るか」です。
    出展料の安さや手軽さだけで選ぶのは、おすすめしません。
    なぜなら、「出店する場所がブランドの格を決める」といっても過言ではないからです。

    今回、地元のフリーマーケットや駅前イベント、ショッピングモールではなく、東京・代々木公園で開催される「東京ノミの市」への出店を選びました。

    「場所」にこだわる理由

    その場所の知名度、集まる客層、そして来場者予測。これらすべてが、ブランドに対する「信頼」へと繋がります。

    「最初だからまずは小さいイベントから」とか
    「まずは試しで出してみて反応を見てから」とかいりません。

    • 動員予測: 隣接するフェスやNHKホールのイベントを含め、3日間で12万人という圧倒的な集客が見込めること。

    • 実績:今後、SNSのプロフィールなどで実績として紹介する時のイメージアップになること。

    「どこでもいいから出す」のではなく、「ブランドの背中を押してくれる場所か」を基準に選ぶことが、ブランド化への第一歩です。


    リサーチの教訓:出店場所の「リクエスト」は必須

    実際に会場に立ってみて、大きな学びがありました。 代々木公園の並木通り、L字の角という一見好条件な場所を確保しましたが、落とし穴がありました。

    現場で分かった「表」と「裏」

    事前の説明では「人通りは変わらない」とされていた2つの通り。しかし実際には、私たちが出店した通りは、メインの流れから外れた「裏側」のような位置づけでした。

    • リサーチ不足の反省: 現地を事前に歩き、人の流れの「本流」を把握しておくべきでした。

    • 意思表示の大切さ: 今回は先着順でしたが、出店場所が抽選や選考であっても、必ず「人通りが多い場所」や「角」をリクエストしておくこと。何も言わないよりも、希望を伝えておくことで可能性は確実に上がります。

    今回、人通りが少ない通りだったからこそ、1日目から3日目にかけて「どうやってメイン通りから人を呼び込むか」の対策を必死に考え、実行しました。その試行錯誤については、また別の記事で詳しくお伝えします。


    ブランドとして羽ばたくための「仕込み」

    初めてのマルシェ出店。 ただ「商品を並べて売る」だけなら、どこでもできます。 しかし、ブランドとして認知され、長く愛される存在になりたいのであれば、「場所選びという戦略」に妥協してはいけません。

    • どのくらいの人数が動員予定なのか

    • その場所に出店することで、ブランドの信頼感は上がるか?

    この視点を持つだけで、「趣味の延長」から「ビジネス」へと大きく変化します。

    続いて、限られた時間の中でどう商品を揃え、どう価値を伝えたのか。「メイン商品の設計と量産の秘密」について公開します!

    どこにでもある商品を、贈りたくなる「まとめ買い商品」に変えた方法

    初めてのマルシェ出展。 生まれたばかりのブランドが注目を集めるには、どうすればいいか。

    メイン商品である「ポーチ」に命を吹き込み、「これじゃなきゃダメ」と思わせたコンセプト設計の裏側を公開します。


    「どこにでもある」は、最高の武器になる。

    今回、メインに据えたのは「マチ付きのポーチ」です。
    形自体はどこにでもある、使い勝手の良いサイズ感のもの。

    多くの作家さんは、ここで「もっと変わった形にしないと」「もっと装飾をつけないと」と足し算をしてしまいがちです。
    しかし、実は「使い慣れた形」であることは、お客様にとっての安心感に繋がります。

    私たちが注力したのは、形を変えることではなく、そのポーチに「持つ理由(ストーリー)」を添えることでした。


    「お守りポーチ」という名付けの力

    商品名は「お守りポーチ」と名付けました。

    ただの「花柄のポーチ」であれば、お客様は「家にもあるしな」と通り過ぎてしまいます。しかし「お守り」と呼ぶことで、それは「単なる収納道具」から、「自分を元気づけてくれる大切な相棒」へと姿を変えます。

    これが、商品の「機能」ではなく「情緒的な価値」を売るということです。


    表と裏、2つの柄に込めたメッセージ

    今回、4種類の生地を厳選し、それぞれの柄に「意味」を持たせました。
    こちら↓が実際にパッケージに掲載した内容です。

    画像
    画像
    • 柄に込めた想いを言語化する 「この花柄は、一歩踏み出す勇気をくれる」「この幾何学模様は、心を整えてくれる」といったように、それぞれの柄が持つメッセージを文章にしました。

    • 「表」と「内側」のストーリー 外側の柄だけでなく、ポーチを開いたときに見える「内側の柄」にも意味を持たせました。 自分にしか見えない内側の柄にこそ、本当に届けたいエールを込める。この細やかな設定が、手にとったお客様の心を揺さぶります。


    季節のイベントを味方につける

    さらに、今回の出展時期が5月だったことから、「母の日」というキーワードを掛け合わせました。

    「お母さんにポーチを贈る」だけでは少し物足りなくても、「お母さんの毎日を支える『お守り』を贈る」と言い換えるだけで、ギフトとしての価値は数倍に膨らみます。

    「機能」で選ぶお客様は価格を気にしますが、「物語」で選ぶお客様は、その価値に対して対価を払ってくださいます。


    作品に「名前」と「物語」を。

    「自信作だけど、どこか普通かな」と思う商品があるなら、そこに「どんな物語とつなげられるか」という視点をプラスしてみてください。

    • 誰を、どんな気持ちにさせたいか?

    • その柄や色には、どんな意味を込められるか?

    形は変えなくても、伝え方を変えるだけで、「世界に一つだけの特別な宝物」に変わります。


    💡 作家さんのためのヒント 商品説明のカードに、「この柄(色)には〇〇という意味があります」と一言添えるだけでも、お客様との会話が生まれやすくなりますよ。ぜひ試してみてくださいね。

    「一人で全部」を卒業する。マルシェ出展を成功させるための「製作分担」という選択

    ハンドメイド作家として活動していると、どうしても「自分が作らなければならない」という思い込みに縛られがちです。しかし、ブランドを成長させ、大きなイベントに挑戦しようとする時、必ず直面するのが「時間の限界」です。

    今回は、Sara.auが初めてのマルシェ出展に向けて決断した、「製作を分担する(外注する)」という戦略についてお話しします。


    「作家の時間」は有限である

    今回の初出展に向けて、メイン商品である「お守りポーチ」を50個用意することに決めました。これは全商品の約50%を占める、ブランドの顔となる数です。

    単純計算で、1つのポーチを仕上げるのに1時間かかるとすると、合計で50時間。 マルシェ準備は製作だけではありません。什器の用意、ディスプレイのシミュレーション、販促物の作成、SNSでの告知……。この膨大なタスクの中で、50時間をひねり出すのは至難の業です。

    そこで「オーナーは運営に、製作はプロの黒子に」という分担を選びました。


    「作るのが好きな人」とのパートナーシップ

    製作をお願いしたのは、次のような強みを持つ方々です。

    • 手芸歴が長く、縫製のクオリティが高い

    • 「作ること」そのものが大好き

    • 一方で、自分でブランドを立ち上げたり「売る」活動をしたりするのは難しい

    世の中には、素晴らしい技術を持っていても、販売やプロモーションは苦手という方がたくさんいます。そうした方々に「製作のプロ」として力を貸していただくことは、双方にとって大きなメリットになります。


    理想のパートナーをSNSで募集するコツ

    募集にはThreads(スレッズ)を活用しました。驚いたことに、一晩でコメントとDM合わせて30件もの応募をいただきました。

    多くの方から応募がある中で、私が「この人にお願いしよう」と決めた選定基準は、技術以上に「コミュニケーションの質」でした。

    • スムーズなやり取りができるか メッセージで依頼したい制作内容と画像をお送りしたにもかかわらず、何度も同じ質問を繰り返す方は、実際の仕事が始まってからも調整に多くの時間を取られる可能性があります。

    • 「画像」で実績を確認する これまでに製作したものの画像を送ってもらい、ブランドの基準を満たすクオリティかどうかを視覚的に判断しました。

    結果として、やり取りが非常にスムーズで、信頼できる2名のパートナーに製作を依頼することができました。


    外注することで生まれる「ブランドの余裕」

    製作を分担したことで、「ブランドをどう見せるか」「どう届けるか」というオーナー本来の仕事に集中することができました。

    もし自分で50個を縫い続けていたら、当日は疲れ果てていたかもしれません。あるいは、ディスプレイが疎かになっていたかもしれません。


    「プロデューサー」になろう

    「やりたいことはあるのに、作る時間が足りなくて進めない」と悩んでいるなら、誰かに頼ることを検討してみてください。

    すべてを一人で抱え込まないことは、決して手抜きではありません。「お客様に最高の状態でブランドを届けるための、責任ある経営判断」なのです。

    誰かと力を合わせることで、一人では届かなかった場所へ、ブランドを羽ばたかせることができます。


    💡 作家さんのためのヒント パートナーを探すときは、まず小さな数からお願いして、お互いの相性を確認するのがおすすめです。材料や指示書、着払い伝票をセットにして送るなど、相手が作業しやすい環境を整えることも忘れずに。

    ハンドメイドを「ニュース」に変える。メディア掲載を叶える方法

    ハンドメイド作家として活動していると、「もっと多くの人にブランドを知ってほしい」「信頼されるブランドになりたい」と願う瞬間がありませんか?

    SNSでの発信も大切ですが、さらにもう一歩、ブランドとしてのステージを上げる方法があります。

    イベント前月の4月、繊研新聞、CREA、オリコンニュースなど、合計40社のWEBに掲載されました。

    画像

    画像
    画像
    画像
    画像

    私が関わっているからこのような記事が作れたわけではありません。
    誰でも出来るので、
    次の記事では、生まれたばかりのブランドが「本格的なブランド」という印象を持ってもらうために実践した、メディア活用の秘訣を解説しています。
    こちら↓


    私が一人で始めたハンドメイドを本業に出来た方法をまとめてあります。
    20年の経験から得た内容を書いたので、参考にしてもらえたらうれしいです。↓↓