メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ハンドメイド販売を「仕事」にするには?ハンドメイド販売21年目の私が発信する理由

    先日、ハンドメイド販売に関する私の発信を見て、ある貴重なコメントをいただきました。

    「成功しているなら、そのまま販売を続ければいいのに。売り方を発信する理由がわからない。」

    その疑問を拝見して、ハッとさせられました。

    「ああ、そんな風に感じられることもあるのだな」と、私自身も新しい視点をいただいたような気持ちです。

    そこで今回は、私のハンドメイドに対する想いと、なぜ今こうして発信を続けているのか、その理由を改めてお話ししてみようと思います。

    2005年、まだ何もない時代から始まった私のブランドづくり

    ハンドメイド販売を本業にしている、みほと申します。

    私は2005年にウェディングペーパーアイテムのハンドメイド販売を始めました。
    私のショップについて検索すると、AIがこのように教えてくれました。

    画像

    はい。その通りです。

    今はオンラインショップは閉じ、ウェディングペーパーアイテムのテンプレートを配信しているサイトを運営しています。

    私が起業した当時は、ミンネやクリーマのようなプラットフォームはありませんでしたし、「ハンドメイド作家」という言葉もありませんでした。

    個人がモノを売ることが一般的ではなかったため、お客様に安心していただくために、個人が経営するお店であることを隠した方が良いような雰囲気もありました。

    実は私は「ハンドメイド作家」という言葉があまり好きではありません。

    ハンドメイド作家と言うと、わかりやすいので使っていますが、「ハンドメイド作家」ではなく「ブランドデザイナー」として始めたからです。

    ウェディングペーパーアイテムの販売を一人で始める前は、大手アパレルメーカーの企画室にデザイナーとして勤めていました。

    企業も個人のブランドも商品を作って売り出すまでの流れは同じです。

    ただ、関わる人数、資金、かける時間などの規模が違うだけ。

    私がいつもお伝えしていることのひとつ、

    世界的なブランドだって、職人さんのハンドメイド。

    つまり、誰もがブランドオーナーになりえるのです。

    2005年、自分で作ったウェディングアイテムを売り始め、独学でホームページの作成を学び、オンラインショップを立ち上げました。

    個人がオンラインで商品を販売することに理解が無い時代だったので、趣味をやっていると思われたくなくて、「ビジネス」にしたくて、広告やSEOも独学で必死に学びました。

    学んではすぐに実践し、トレンドやニュースを取り入れた商品企画をして、オープン3か月後にはパートスタッフを雇い始めました。

    「ひとめぼれしました」と、初めてご注文をくださった方のことは20年以上経った今でも覚えています。

    仕事が私の人生——株式会社設立と、幸せな仕事を生み出すアトリエづくり

    学んだことを次々に実践し、学び続け、試行錯誤して、2008年の誕生日に株式会社を設立しました。

    幸せな結婚式のお手伝いをするお店だから、スタッフたちもこの仕事が好きで幸せでいてほしいという想いがあり、アトリエの空間づくりや、スタッフたちの誕生日にプレゼントのリクエストを受け付けたり、雑談する時間を多く設けたり、働きやすい環境づくりにも力を入れていました。

    今考えると、もっとこうすれば良かったということもたくさんありますし、スタッフ達の立場では不満もあったかもしれません。

    しかし、私にとっては良いスタッフたちとの巡り合い、一緒に仕事が出来た時間は人生の財産となりました。

    有難いことに、たくさんのお客様から選んでいただき、多数のウェディング雑誌やメディア、起業家としての取材、大手メーカーからのコラボ依頼など、次々と新しいお仕事を頂くことも出来ました。

    2011年、2013年、2017年に出産した際も仕事は入院中以外休むこともなく、20代後半から30代は仕事が私の人生そのものでした。

    子育て、経営、スタッフの幸せ。すべてを抱えて走り抜けた15年

    オープンしてからとんとん拍子に売れてうまくいったように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

    たくさんの方に買ってもらうようになれば、心無い言葉をかけてくるお客様が現れたり、スタッフが増えればそれぞれの人生の時間を使ってもらっているわけですから、人数分のあれこれが舞い込みますし、お給料を払うという責任もあります。

    もちろん、作っても売れない商品もありました。
    子育てと仕事の両立に、奔走もしていました。

    それでも続けてきたのは、仕事が好きで、自分で作ったブランドを気に入って好きになって買ってくれる人がいる喜びは他には代えられなかったから。

    私の人生の根底には、幼い頃に父から贈られた一つの言葉があります。

    「人生で最も多くの時間を費やす仕事というものを、心から愛せるものにできたら、それはとても幸せなことだ」

    現代では当たり前のように語られる「好きを仕事に」という概念ですが、当時からその大切さを説いていた父の先見性は、私の人生に大きな指針を与えてくれました。

    仕事を通じて得られる幸福の本質を教えてくれた父の存在は、今も私のブランドづくりの原点となっています。

    そんな想いがあったからこそ、どんな時も前を向くことができたのだと感じています。

    大切なブランドとの別れ、そして新しい挑戦の始まり

    2005年から15年間続けてきたオンラインショップを、2020年の秋、閉じる決断をしました。
    夫の海外転勤に伴う、やむを得ない選択でした。

    心血を注いできた大好きな仕事から離れ、異国の地へ。
    「駐在妻の優雅な生活」と想像されることもあるかもしれませんが、現実は全く違いました。

    初めての環境で言葉の壁にぶつかる3人の子どもたち。
    私自身が右も左もわからない、頼れる人もいない場所で、子どもたちの生活をサポートする日々は、今思い出しても自分を抱きしめてあげたくなるほど、壮絶で孤独なものでした。

    意思の疎通が難しい子どもたちを連れ、手探りで一日一日を乗り越える。
    それは、まるで「宇宙で赤ちゃんを3人育てている」ような、気の休まることのない毎日でした。

    そんな中、私をさらに苦しめたのは「仕事ロス」でした。

    子どもが生まれるずっと前から大切に育て、私がいなければ成り立たない会社。

    子どもと同じように愛着のあったブランドを閉じた喪失感は、想像以上に深いものでした。

    ただ、そんな日々の中で、ふと周りを見渡すと、ハンドメイド作品を販売する人が増えていることに気づきました。

    私がショップを始めた頃には考えられなかったほど、個人がモノを売ることが当たり前になった時代がきていたのです。

    けれど、当時の私と同じように、趣味の域を超えて「仕事」としてブランドを確立できている人は、まだ少ないように見えました。

    時代が変わっても、自分のブランドを立ち上げ、お客様に見つけていただき、長く愛される仕事にしていくための「基本」は変わりません。

    向き合う姿勢一つで、見える景色は驚くほど変わる。

    そのことを、かつての私のように「好きを仕事にしたいと願う誰か」に伝えたい。

    子どもたちが寝静まった後の寝室、ベッドの脇に置いた小さな机の上で、私はパソコンを開きました。

    そうして、今の活動の原点となる「ハンドメイド起業のテキスト」というサイトを立ち上げたのです。

    本気で「ブランド」を育てる方だけに伝えたいこと

    時折見かけるような、高額なコンサルティングや情報教材を販売しようと考えたことは、これまで一度もありません。

    なぜなら、どれほど高額な費用をいただいたとしても、実際に売れるブランドになるかどうかは、最終的にご本人の「取り組み方」や「考え方」、そして「生き方」そのものにかかっていると知っているからです。

    ただ、私自身もそうだったように、新しいことに挑戦する時は、本や参考書を買ったり、講座に通ったりして知識を身につけますよね。

    ハンドメイドを趣味から「仕事」へと変えていく道のりは、時に孤独で、試行錯誤の連続です。

    だからこそ、壁にぶつかった時に何度でも立ち返り、分析を繰り返すための「信頼できる一冊の参考書」を傍らに置いてほしい。

    その想いから、実践的なマニュアルとして本気で使い込んでいただきたい記事にだけ、参考書を一冊買うのと同じくらいの価格をつけています。
    (現在、130以上ある記事の中で、有料にしているのは片手で数えられるほどです)

    それでも発信を続けていると、
    「結局、情報商材を売りたいだけでしょ?」
    といったお言葉をいただくこともあります。

    ですが、私が普段からお伝えしている通り、そういったご意見が届くのは「それだけ多くの方に見てもらえるようになった証拠」ですから、むしろ有難く受け止めています。

    私の願いはいたってシンプルです。

    本気で自分のブランドを育て、長く愛されるデザイナーを目指す方へ、私のこれまでの経験が届き、少しでも力になれたら。

    これ以上に嬉しいことはありません。

    環境が変わっても、大好きな仕事は続けられる。その道しるべをあなたへ

    日本に戻った今、「また販売を再開すればいいのに」と声をかけていただくことがあります。

    けれど、一つの山を越えた先には、また新しい夢が待っているものだと私は感じています。
    もちろん、今もペーパーアイテムには形を変えて携わっています。

    企業にお声掛けいただき、

    • 手作り素材の発売に際して、私のハンドメイドで作るものを紹介したり

    • ウェディングサイトでペーパーアイテム制作についての記事をお手伝いしたり

    • 紅茶メーカーのパッケージデザインの依頼をいただいたり

    それ以上に叶えたい夢も、今の私にはたくさんあります。

    たとえば、

    ハンドメイド作家さんの商品を集めて、百貨店でのセレクトポップアップを実現すること。

    娘が立ち上げたブランド「Sara.au」をより大きく育てていくこと。

    大好きなインテリアやライフスタイルについて発信すること。

    そして、結婚式や出産を経験した女性たちが、ご自身のライフスタイルに合わせた「ウェディング副業」に挑戦できるような講座を作ること。

    ハンドメイド販売は、人生の節目や環境の変化とともに、関わり方の優先順位が変わることもあります。

    男女平等の社会となったものの、女性は結婚、出産、子育てと人生をステップアップしていく中で、仕事との関わり方を変えなくてはいけない場面に直面する機会は男性より多いのが現実です。

    でも、大好きな「ものづくり」や「ブランド」という世界に関わり続ける方法は、決して一つではありません。

    私のこの発信が、

    趣味のハンドメイドではなく、

    本気でブランドを育て、

    長く愛される仕事を目指すあなたの背中を押し、

    迷った時の道しるべになれたら。

    それが何よりの幸せです。

    夢は大きく、自分らしく。
    これからも、一歩ずつ一緒に歩んでいきましょう。

    こんな記事を書いています。

    ◆娘が立ち上げたブランドが初めてマルシェに出店した際の記録。
    ~直前準備編~
    ショップカードや看板に使ったCanvaのデータをテンプレートとして無料配布しています。

    ◆「ミンネをやめた」という投稿を目にして私が考えたこと。

    ◆私自身の経験を元に、ハンドメイド作家さんの商品を「まとめて売れる商品」へ作り変える方法の提案です。